沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

辺野古米軍基地は呪われた基地になる

海は遥かなる古代から、我々ウチナーンチュに豊かな恵みをもたらしてきた。ニライカナイの信仰はウチナーンチュの生活に深く根ざしている。海の彼方にあるニライカナイという理想郷では、我々の先祖霊が守護神となり、沖縄を見守っているという。
ニライカナイの神話に、果てしない海に囲まれた小さな島の人々の、素朴で実直な心の有り様が見て取れる。
我々の先祖は、海を恐れ、敬い、サバニを繰り出して、豊かな海の幸をいただいてきた。大航海時代と呼ばれる十五世紀には、マラッカ海峡まで赴いて交易をしている。
ポルトガル人のトメ・ピレスは『東方諸国記』に次のように記している。「レキオ人(琉球人)は正直な人間で、奴隷を買わない。たとえ全世界と引き換えても、自分たちの同胞を売るようなことはしない。彼らはこのことについては死を賭ける。」
島津の侵略を受ける前の、我々の先祖の勇壮で正直な人柄を、ウチナーンチュは大いに誇って良い。
海は遥かなる古代から、我々ウチナーンチュにとって、魂を安らげる、かけがえのない宝物である。その宝の海に安倍内閣は、米軍基地建設工事を有無を言わさず強行した。
<汚濁防止膜を固定するためのコンクリートブロックが228個投入されたとき、自分の体が傷つけられるような思いを抱いた市民が少なくなかった。>
と、今朝の沖縄タイムスの社説は書いている。ぼくは、脇腹に鋭い刃物を突き刺された痛みを感じている。その痛みはこれから日々、強くなっていくだろう。
<米軍は普天間返還合意の4年前、92年には早くも、MV22オスプレイ配備を前提に、代替施設の必要性を認識していたことが、内部文書で明らかになっている。
日本側からの「普天間返還要請=県内移設」は、米軍にとって渡りに船、だった。普天間のど真ん中にある制約の多い老朽化した基地を、日本政府の予算で、望む場所に移設できるからだ。
日本側は県内移設によって海兵隊を沖縄に引き留めることを追求し続けた。歴代の政権の中でも安倍政権は特に、米国のご機嫌取りに終始し、沖縄には目が向かない。>
同社説からの引用だが、この文章を読むと、かつての橋本総理とモンデール駐日大使との間で返還合意が交わされた時点で既に、日本政府は米政権の手のひらで踊らされていたことが想像できる。そして、この政府の基本的姿勢は、民主党政権で転換されるように思われた時期もあったが、以後ずっと変わることなく継続されてきた。
政権発足時は、保守のホープと期待された安倍内閣であったが、歴代政権同様、アメリカに媚を売るしか能のない、弱者に強く強者に弱い、権力にあぐらをかく連中ばかりで、見るだけで目が爛れそうになる。
海兵隊は沖縄に置く必然性がないことは、安全保障に詳しい多くの識者が指摘しているにもかかわらず、1兆円近い税金を投入して、ピカピカの新しい基地をかつての敵国に提供するとは、いったい安倍内閣の精神状態はどうなっているのだ。
海兵隊は沖縄でなければならない、という議論も根拠がない。新基地建設は、沖縄の犠牲を前提にした公平・公正さを欠いた差別政策というほかない。
政府が工事を強行すれば、この先、沖縄と本土の住民同士の対立が深まり、日米安保体制そのものを不安定にすることになるだろう。(同社説)>
<政府が話し合いを拒否し、強硬姿勢を示し続けるのであれば、県は重大な覚悟をもって、工事差し止めの仮処分や埋め立て承認の撤回など、法的な対抗措置を早急に打ち出すべきである。沖縄側から基地政策の全面的な見直しを具体的に提起するときがきた。(同社説)>
辺野古米軍基地建設を進める理由として、安倍内閣は、普天間基地の危険性除去を言うが、安全保障を真剣に考える人々にとって、それが単なる正当化のためだけの論理のすり替えにしかすぎない嘘話であることは火を見るよりも明らかである。
大多数の県民の意思を無視して、工事を強行する先に見えるのは、ヤマトゥに対するさらなる不信感の増長であり、ついには呪いとなって地下深く潜航し、本物のテロリストが出現する危険性さえある。
安倍内閣はその土壌づくりにひた走ろうとしている。命を賭けて沖縄で戦って散っていった多くの兵の御霊は、今かつての敵国の軍事基地を政府が率先して建設する姿を見て、その精神の堕落ぶりに、ただただ唖然としているに違いない。
断言する。辺野古米軍基地は呪われた基地になる。そして、これを建設した安倍内閣は無能で呪われるべき内閣として、県民の記憶に永久に刻まれるであろう。

 

 

 

 

 

アメリカのポチ、安倍内閣

朝鮮半島が緊迫するさなか、政府は辺野古の護岸工事に着手した。戦後レジームからの脱却を主張する安倍晋三首相の本性がどのようなもか、これでよく分かるが、4年前首相の座についたときから、裏切られっぱなしだから、今更驚くことでもない。
今朝の琉球新報の社説は以下のように書いている。

< 政府は地元漁協が漁業権放棄に同意したことをもって漁業権が消失し、岩礁破砕の更新申請は必要なくなったと主張する。これに対し県は、漁業権は公共財であり知事がその設定を決定するもので、漁業権を一部放棄する変更手続きには、地元漁協の内部決定だけでなく知事の同意が必要だとして、国の岩礁破砕許可の申請義務は消えていないと主張し、双方平行線をたどっている。 仲井真弘多前知事の埋め立て承認書に留意事項が付いている。第1項で「工事の実施設計について事前に県と協議を行うこと」を義務付けている。このため県との協議なしに本体工事を実施できないはずだが、政府は一方的に協議の打ち切りを通告した。 これが「法治国家」といえるだろうか。留意事項に違反した国に対して、知事は埋立承認権者として承認を撤回できるはずだ。 知事選で圧倒的多数の信任を得た辺野古新基地阻止の公約を実現するため、承認撤回のタイミングを逃してはならない。>

県は再度、裁判で争うべきだろう。翁長知事の記者会見を見たが、慎重な言い回しながら、固い決意を感じ取ることができた。最適の時期を見定めて、訴訟に踏み切ると思う。
大事なことは、翁長知事に投票した多くの県民は、気落ちしないで、知事を支え続けることだ。相手は強大な権力を持つ政府だが、国内だけでなく、外国にも沖縄の立場を理解してくれる良心的人々がたくさんいる。
県民の皆さん、辺野古米軍基地建設を断念に追い込むまで、不屈の精神で頑張ろう!

 

勇馬氏からのコメント

昨日に続き、勇馬氏より、次のようなコメントを、今日頂いた。

自衛隊幻想は読んでみたい本です。引用された伊藤氏の言葉は知りませんでした。自衛隊にこれほどの覚悟と自信があるとは嬉しいかぎりです。ご意見に賛同します。」

これは、当ブログの「拉致被害者を今すぐ取り返そう!」という題名の2月20付の文章に対するコメントである。勇馬氏に賛同して頂いて、正直嬉しい。

ぼくはその文章の最後に次のように書いた。「安倍総理に告ぐ、我が自衛隊は覚悟はできている。直ちに特殊部隊を招集して、命令を下してほしい。” 私は諸君とともに命は天に預けた。拉致被害者を救出せよ。現憲法下では超法規的措置であるが、全責任は私がとる。”と言ってもらいたい。多くの国民は総理の決断を支持するであろう。」

 ぼくは冗談のつもりで書いたのではない。キーボードを叩く指は怒りに震えていた。その怒りは今も続いている。拉致被害者の家族の方々が、テレビで救出を訴える姿をみるたびに、政府は何をしているんだ、と遣る瀬無い気持ちにさせられるだけで、貴重な時間だけが失われていく。

なんとかしてやりたい、と多くの国民は思っているはずだ。しかし、それが可能な唯一の自衛隊は、現憲法下では手足を縛られて身動きが取れないと信じ、無念の内に諦めているのではないだろうか?

しかし、そうではない。総理の決断で救出は可能だ。陸上自衛隊特殊部隊初代郡長の荒谷卓氏と、海上自衛隊特殊部隊初代先任小隊長の伊藤祐靖氏は断言している。総理の命令が下れば、特殊部隊は直ちに出動できる準備はできている、と。

世界が賞賛した日本人の武士道精神は、自衛隊にしっかり受け継がれているのだ。憲法9条の改正が急がれるところだが、国会議員の責任感の薄いちんたらぶりをみると、もはや時間がないことは明らかである。総指揮官としての安倍総理は超法規的命令を発動すべきだろう、直ちに。

自衛隊幻想』を是非多くの方々に読んでもらいたい。

 

 

 

 

 

 

勇馬眞次郎様、ありがとうございました

遅い朝食を終えて、ブログを開くと、コメントが来ているのに気づく。勇馬眞次郎?どこかで見た覚えのある名前だな、と考えた瞬間、あっ!ひょっとして、と思いながら文章を読むと、やはりその人であった。

先月31日に、当ブログで「西尾幹二のインターネット目録を読もう」と題して、その中に掲載されている勇馬氏の論文「北方領土について」を紹介したことがあった。それに対するお礼を述べておられる。驚くと同時に感激のあまり、体の震えが収まらない。

無論、氏と面識は全くない。それだけに、ネットの凄さ恐ろしさを、今更ながら痛感させられる思いである。ぼくにとって、西尾幹二氏は雲の上のような存在、思想家である。『国民の歴史』を始め、氏の発言には多くのことを学ばせてもらっている。

その西尾氏のブログに掲載される、ゲストの方々の論文がまた、凄いのだ。論考は深く、文章は味わい深い。特に、勇馬氏の「北方領土について」は目から大量の鱗が落ちるほど、教えられるところ大であった。

浅学で、怠け者のぼくのような人間にとって、勇馬氏からコメントを頂いたことは、大きな励みになっていることは事実で、少しづつ歴史の真実を捉えるべく、歩んでいきたい。

勇馬眞次郎様、誠にありがとうございました。

でぃぐぬ花の咲く頃

でぃぐぬ花(デイゴの花)が咲き始める季節になった。

灼熱の太陽に挑戦するかのように咲き誇る真紅の花。亜熱帯地方に特有のはちきれる生命力を、これでもかと誇示する、でぃぐぬ花。澄み切った青い空とでぃぐぬ花は、恋人同士のようによく似合う。少年の頃のぼくにとって、梯梧は不思議な雰囲気を持つ樹木だった。

全身に棘があり、木登りの好きな子供達を寄せ付けない。しかし少しも怖い感じはなく、むしろなんとなく優しそうな雰囲気をただよわせている。孤独ではあるが、逞しい木。梯梧はそんな感じの木だった。少年の頃の印象は現在も変わらないが、しかし、少し変化してきたのも事実だ。

いつの頃からか、他を寄せ付けぬあの梯梧に、ある種の悲哀を感じるようになった。なぜ悲哀を感じるようになったのか、うまく説明できないが、多分、梯梧とぼくの間に横たわる、あの距離感、どうしても埋まることのない、あの距離感がその原因ではないかと思われる。

馴れ合いを許さない距離。醜い棘だらけの樹に咲き誇る真紅の花は、誰からのプロポーズも拒否するかのように、その美しい姿を青空に差し出す。しかし、でぃぐぬ花は、その空間で孤独のままだ。

その孤独の姿をみると、やはりなぜか、悲哀を感じてしまう。「沖縄育ち」という歌がある。少年の頃からずっと耳にしてきた歌だ。

八重山出身の黒島英章さんの作詞・作曲で昭和18年頃作られたらしい。純朴で明るい歌で、聴くたび歌うたびに、元気になるが、少し哀調感もある。そんな歌だが、最初の歌詞だけ掲載することにしよう。実は、当ブログのタイトルの閃きは、この歌からきている。

でいごの花の咲く頃は

真赤な日陰で子守唄

花かんざしの ヤレ沖縄育ち ヤレ沖縄育ち

 

 

 

政治哲学なきアメリカ大統領

トランプ大統領には、明確な政治哲学がないことが、次第に明らかになってきた。彼は前言をなんのためらいもなく、簡単にひっくり返す癖がある。この3ヶ月間で、何度もこの「ひっくり返し」を、世界中の人々が目にしてきた。

日本は在日米軍基地の負担をもっと増やすべきだと言いながら、安倍総理と会談した後は完全に沈黙している。ISISを撲滅させるために、プーチン大統領と協力する用意がある、と述べたのに関わらず、シリア空軍基地に巡航ミサイル59発を打ち込んだ。

DAMASCUS (Sputnik) — During his election campaign and after winning the election, Trump criticized the Barack Obama administration Syria policy, saying that the fight against terrorism, not removing Assad should be the priority of Washington.

However, on April 7, the United States launched 59 Tomahawk cruise missiles at the Syrian military airfield in Ash Sha’irat, located about 40 kilometers (25 miles) from the city of Homs. US President Donald Trump said the attack was a response to the alleged chemical weapon use in Syria's Idlib, which Washington blames on the Syrian government. Russia described the attack as an aggression against a sovereign state.

プーチン大統領と協力すると言うことは、現在のシリア政府を認めることでもある。オバマ政権のシリア政策とは明らかに異なる。しかし、トランプ大統領はシリア軍が化学兵器を使ったとして、シリア空軍基地を攻撃した。

化学兵器使用からわずか3日後である。シリア政府は毒ガス使用を否定しているし、ロシア政府はシリアの側に立って、執拗に国際機関による調査を要求している。ラブロフ外相は今日も同じく調査を要求したらしい。しかし、ロンドンからもパリからもなんの返事もないと伝えている。

もし、シリア政府とロシア政府が言うように、確実な証拠が存在しなければ、明らかに米国のシリア攻撃は、国際法違反である。

トランプ政権は世界を無法地帯に陥れる危険がある。得体の知れない不気味な足音が聞こえてくる。

"We tried to see anything positive, we said that what this president, Trump, what he said, we said 'promising,' I described it as promising, a few months ago," Assad said.
He noted that the April 7 US Tomahawk missile strike on the Sha'irat air base in Idlib province proves that "they say something and they do something different."
"But actually, it's not about what they promise, because we all know that the American officials say something and do something different, they're never committed to their promises or their words," Assad asserted.

危険極まりないトランプ政権

北朝鮮を目指していたはずのカールビンソン航空母艦が、予想以上に遅れている理由がわかった。それは、ホワイトハウス国防省のスタッフとの意思疎通がうまくいっていないからだ。こんな状態で戦争を起こされたら、たまったもんじゃない。予測不能な大混乱を世界中に撒き散らす危険がある。
A US supercarrier deployed to deter North Korea did not reach the Sea of Japan reportedly because White House and Pentagon failed to communicate effectively.
WASHINGTON (Sputnik) — A US supercarrier deployed by President Donald Trump to deter North Korea did not reach the Sea of Japan because White House and Department of Defense officials failed to communicate effectively, media reported.
BBCニュースはもう少し詳しく報道している。
A US aircraft carrier and other warships did not sail towards North Korea - but went in the opposite direction, it has emerged.
The US Navy said on 8 April that the Carl Vinson strike group was travelling to the Korean peninsula amid tensions over Pyongyang's nuclear ambitions.
Last week President Trump said an "armada" was being sent.
But the group was actually farther away over the weekend, moving through the Sunda Strait into the Indian Ocean.
The US military's Pacific Command said on Tuesday that it had cancelled a port visit to Perth, but had completed previously scheduled training with Australia off its northwest coast after departing Singapore on 8 April.
The strike group was now "proceeding to the Western Pacific as ordered".
It is not clear whether the failure to arrive was a deliberate deception, perhaps designed to frighten North Korea's leader Kim Jong-un, a change of plan or simple miscommunication, the BBC's Korea correspondent Stephen Evans says.
このBBC報道によると、カールビンソン打撃群は朝鮮半島を目指していたが、実はインド洋を遊弋していて、シンガポールに向かい、そこからオーストラリアの北西海岸で訓練をしたと言うのだ。直接、朝鮮半島を目指したはずなのに、なぜ紆余曲折しなければならなかったのか、それは作戦変更によるものなのか、それとも単なる意思疎通の誤りなのか、はっきりしないとしている。
トランプ政権ができてわずか3ヶ月、政権内の意思疎通も安定しない状態で、果たして戦争を遂行することが許されるのか、非常に疑問であり、危険極まりない。
何をトランプ大統領はそれほど焦っているのか?世界をとんでもない混乱状態に陥れる可能性が強くなってきた。