沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

米軍が最も恐れた男・その名はカメジロー

一年半ぶりに男は刑務所から出てきた。痩せてはいるが、ネクタイをきちんと締めたその凛々しい背広姿はダンディである。ハリウッドの二枚目スターに少しも見劣りしないほどかっこいい。右手を高く上げて、出迎えの群衆に笑顔で応えている。彼を見送る刑務官たちの表情も、なぜか穏やかで微笑んでいるように見える。この出所者に対する信頼感がなければ見れないような顔の表情である。自信に溢れて愛嬌たっぷりで刑務所から出てきたこの男は一体何者だろうか?彼こそ、この映画の主人公瀬長亀次郎その人である。世界最強最大の軍事力を持つ米国の統治下において、米軍の圧政に屈したなかった、沖縄の戦後史最大の英雄である。庶民の中に溶け込み、苦悩も喜びも庶民と共有した瀬長亀次郎は人間的魅力に溢れる男だった。四角張った、なんとも言えない愛嬌ある顔と、痩せ細った身体。そして強い沖縄訛り。これだけならなんの変哲もない一沖縄人でしかない。彼を他の政治家たちから際立たせたものは、何と言っても、その勇気ある発言と行動だった。琉球政府創立式典で、並み居る米軍将校の前で、宣誓拒否をする。関係者全員が起立している中で、一人瀬長亀次郎だけが着席したままの写真がある。座ったままの亀次郎を見ている将校たちが、耳打ちしたり、呆れたというような表情をしている。長い物には巻かれろ、沖縄の経済人、政治家のほとんどがそう考えていた当時、瀬長亀次郎だけが信念を貫き通した。我に理があれば、敵がどんなに強大であろうと、屈することはない。瀬長亀次郎はこの時すでに自身の命を天に預けていたのだ。だから恐れるものは、同胞である民衆の他に何もなかった。沖縄の人々は、そんな亀次郎の勇姿に痺れたのである。戦争で貧困のどん底に突き落とされた沖縄の人々を、世界一裕福な米国が抑圧する。その中で、一人の男が立ち上がり、民衆の声や思いを代弁して、一歩も引かない。彼の演説は明快で力強く、しかもユーモアがあり、大衆を熱狂させ、そして勇気づけた。人々は気さくで正直な性格の瀬長亀次郎を身近に感じ、彼をカメジローと呼んで慕った。おそらく、沖縄の戦後の政治家で、カメジローほど人々から愛され、親しまれた人間はいないだろう。現在、那覇高校がある場所で、カメジローが演説した時、15万人の聴衆が集まった、というからその人気がどれほど凄まじいものだったかがわかる。米国民政府はカメジローを恐れた。彼を自由にさせると、我々の統治に支障をきたす。邪魔だ、なんとしてでも排除してやれ。1954年10月、米国民政府は出入国管理令違反でカメジローを逮捕、懲役2年の判決でカメジローは投獄される。古今東西、偉大な人物に監獄は憑き物である。出獄した年、さっそく那覇市長選に出馬して、当選する。米国民政府は瀬長亀次郎が人民党の幹部であり、共産主義者としての烙印を押し、危険人物として徹底的にマークした。しかし、当時のカメジローの主張には、マルクス主義の革命思想家にありがちな過激な行動は見られない。あくまでも、沖縄の同胞を米国の過酷な抑圧から救済すべく、人間として当然の権利を主張し、行動したのである。米国民政府は瀬長亀次郎という人間の本質を見誤った、としか言いようがない。カメジローがなぜ人々にこれだけ愛され信頼されたのか、もっと冷静に考えて正確に分析していれば、統治の仕方も、もっと沖縄の人々に寄り添ったものになったはずである。そしてその方が、米国にとっても将来的に良い結果をもたらしたはずだ。しかし、米国民政府はそうしなかった。共産主義に対する先入観と恐怖心が、言葉の他にはなんの武器も持たない、一人の男をあの手この手で執拗に抑圧した。これが逆効果となり、民衆はますますカメジローを応援したのである。米国民政府は管理下にある琉球銀行の預金凍結を行なった。那覇市の財政運営に支障を起こさせ、瀬長市長を追い落とすためである。これを知った市民は怒った。進んで納税するために市役所に市民が殺到した。納税率77%が97%に跳ね上がったというから恐ろしい。米国民政府は那覇市の水道の水も止めるという、子供っぽいこともやっている。潤沢な金と強力な武器は持っていても、彼らの頭の中は空っぽだ。人間の本質を見る力がない。1957年、高等弁務官ジェームズ・E・ムーア陸軍中将は布令を改正し、瀬長市長を追放し被選挙権を剥奪する。この布令(通称「瀬長布令」)が廃止されるのは、なんと10年後の1967年である。いかに超大国、米国民政府が小さな島に生きる男の言葉を恐れていたか、ということを証明するような歴史的事件であったと言える。被選挙権を回復したカメジローはその後、立法院議員をはじめ衆議院議員となり、沖縄県民のために尽力された。瀬長亀次郎のおかげで、沖縄県民の誇りは保たれた、と言っても決して言い過ぎではないだろう。

 

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