沖縄よ! 群星むりぶし日記

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勇馬眞次郎氏のコメント「日本を衰退させる世襲政治家」

西尾幹二のインターネット日録」の「フロンティアの消滅(六)」に勇馬氏が14日付と18日付のコメントを寄せておられる。刮目すべき見解に共感を覚え、できるだけ多くの人に読んでほしいと思い、勝手ながら、14日付のコメント全文を掲載させていただくことにした。勿論、合わせて西尾氏の論文も、是非読んでもらいたいと思う。質の高い論考は、真実に飢える多くの読者の共感を呼ぶこと間違いないと確信するがゆえに。

「 勇馬眞次郎 より:日本を衰退させる世襲政治家

“フロンティアの消えた世界でパイの奪い合いは陰惨になり、静かに資本主義が死を迎える”という3年前のこの結びの言葉には今更ながら戦慄を覚えます。3年前に出版された「アメリカと中国はどう日本を侵略するのか」を今読み返していますが、2017年秋の今、少しも古くなっていません。全て現在の問題です。曰く;
① 中国の禍から逃げるアメリカ、耐える日本、
② 同盟国に無関心、無責任なアメリカ、
③ 日本に核シェアーを許さないアメリカ、
④ 笑うべき中国の対北経済制裁
⑤ 日本の独自外交をブロックするアメリカ、
⑥ 反共より反日を選んだ米英、
⑦ 日本は中国や北を目の前に置き乍らアメリカ頼りで自分からは何もせず、一方でアメリカは日本をすでに突き放している。突き放しながら縛りつけて自由な行動を許さない。技術大国日本が大型航空機を許されず、防衛も武器も米国に依存、国内130か所以上の米軍基地、米国債の強制購入という対米従属の宿痾

パイすなわち資源の争奪をめぐる争いが国家間の戦争でしたが、嘗ては領土という空間をめぐって目に見える軍事力で、いまは武器を使用せず情報による歴史戦で、米国は背後に隠れ、中国、南北朝鮮の反日国家が日本人を精神的奴隷化すべく躍起になっている。元首、首相に靖国を参拝させず、日本軍人の名誉を貶め、日本国民の信仰の根幹を破壊されることは軍事的敗北以上に深刻な事態であるということを、①-⑦の現実とともに、政界、官界、学界、財界全ての日本人は考えない、考えたがらない、つまり目を背け、直視しない、という西尾先生の診断に、極く少数の愛国者以外、要路の人間は誰も応えてきませんでした。

70年前までは米国、戦後は共産中国という我が国に仇なす敵国が日本の頭越しに結託し日本の国益を害する危険への方策を語る政治家も現れません。殆どの日本人が「平和より大切なものはない」と信じる敗北的平和主義者ですので、彼らに選ばれる政治家も総理大臣も、保守も革新も、同じ敗北的平和主義者となるのは自然です。私の親しい友人に「戦争するぐらいなら尖閣は中国に譲れ」という者が数人いますが、これが日本の理系文系知識人の実態です。

そうなれば、西尾先生ご指摘のごとく、“アメリカは戦争だけはしないと既に本音を曝け出してしまっています。そうなると中国の太平洋を二分割したいという野望に対して、アメリカは譲歩し続けるばかりであり、具体的にはアメリカが日本なら日本に対し(略)許されないような妥協をしてくることになる。恐ろしい事態が到来するのではないかと思っていますが、皆さまは如何でしょうか。日本人にとって許されないような条件をアメリカが日本に対して要求してくるということです。我が国は平和でありさえすれば何でも良いという国ですから、これが一番の敵であり我が国の弱点です。そうすると、中国の無理な要求は呑む他ないとアメリカに説得されてしまいます。日本国内もそれに賛成するのではないでしょうか。”

先日の日米共同軍事演習で、米国の巨大な爆撃機を護衛する自衛隊の戦闘機の写真を見ましたが、友軍というよりも子分、アメリカの傭兵なのでしょう。“武器弾薬をはじめ情報の伝達から命令系統まで、アメリカに支配”される現状が最大の防衛問題でありながら、自衛隊関係者も与党政治家も誰もこれに手を付けようとしません。

いま日本もアメリカも、北がグアムにミサイルを飛ばすと宣言して以来大騒ぎです。ミサイルが通過する県では、その時身を隠す訓練、防空壕建設、パトリオット配備の要求などが始まりました。しかしこれら全て有効ではありません。敵に立ち向かうのではなく、逃げる、受け身で守るという恥ずかしく醜い対応であるという感覚もありません。最も有効で適切な対策は発射基地を撃滅することであり、これも西尾先生が早くから指摘されていました。最近では小野寺防衛相が口にしていますが、口先だけで、真剣に検討している気配はなく、日本政府の選択肢になっていません。

なぜこのような腐り果てた日本になったのでしょうか。周到なWGIPの洗脳工作が始まりであることは間違いないのですが、それを70年も受け継ぎ、撥ね返せないのは矢張り横並びの同調精神、阿諛追従という日本人の国民性に原因があるとしか思えません。対米従属を永久化するためにWGIPは始めからこれに付け込み目論んだのでしょう。

慰安婦問題も南京問題も、西尾先生の主張されるように、政府間で大論争すれば決客のつくことです。真実がこちらにあるのに、反論しないという不作為からして卑怯なのですが、やれば勝てるのに、正面から論陣を張って敵を論破する気概と能力をもつ政治家が居ないのです。先ず国内の敵を論争で破る必要がありますが、それをやる勇気のある政治家が居ないのです。

しかしこの勇気や気概や能力の無い者に政治家の資格があるでしょうか?中韓の連中はウソを立派に本当のごとく主張して国際社会で胸を張ってまかり通っています。日本の連中は下を向いてコソコソつまらない論理の通らない主張をして、国連などで負け続けています。日本国民として恥ずかしく思います。

先日、河野太郎外相が「大国の振舞」を王毅に説いたなどと吹聴し称揚する向きもありますが、公開されたあの対談全体をみれば明らかに子ども扱いされ侮蔑されながら、反論しないまま終わっています。これは世襲政治家の弊害を端的に示した具体例でしょう。安倍晋三を筆頭に、麻生、岸田、小泉、森、後藤田、船田、保岡、村上、中山、鳩山、橋本などなどの与党政治家によって日本が確実に劣化し衰退しました。どんな仕事でも成否は結局人が握ります。彼らは自分の当選と派閥での成り上りが仕事であり、人間関係の好き嫌いや阿諛追従のなかで生活し、国家の行く末や国民の繁栄や幸福などには関心はないのでしょう。もしあれば誰かが何かに声をあげるはずです。しかし聞こえてくるのは、例えば、「自民党は何十年も慎重に憲法改正を審議してきた」などの戯けた声です。何十年もの怠惰と無力を自慢する声です。

中国を共産党一党独裁から解放し、日本の指導で民主化することを企図する政治家も与野党に一人もいません。情けないことに劉暁波を救出する声も日本からは挙がらず日本の真の友人を見殺しにしてしまいした。

抑々国は強くなければ国際社会で馬鹿にされるという、あの白豚でさえ知る単純な真理さえ彼らは知らないようです。強い国家になるには軍事力が必要要件であって、核を持つ軍備が無ければ国際的発言力を確保できず資源を奪われるということにさえ頭が働かないようです。」

 

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