沖縄よ! 群星むりぶし日記

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アメリカのポチ、面目躍如なり「沖縄に内なる民主主義はあるか」批判 6

今回は「リチャード元米統合参謀本部議長我部政明琉大教授のずれ(2012・02・13)」というタイトルで論じた文章の中から核心部を引用して、批判したい。

<戦争の形も内容も時代とともに変化していく。見えない敵。市街戦。仕掛け爆弾。自爆、ジャングル戦等々、今の戦争はテロとの戦いだ。『敵前上陸』なんていつの時代の話なのだ。時代錯誤もはなはだしい。

今、海兵隊がアジアで行っている戦略は、中国の周辺国の軍事力を強くして、中国が紛争を仕掛けてこないようにすることだ。紛争、戦争を未然に防ぐために沖縄の海兵隊はアジアに出かけている。海兵隊のアジア戦略は沖縄が拠点である。拠点の沖縄に海兵隊のヘリコプター基地は必要だ。

アメリカが兵士9000人のグアム移動、嘉手納飛行場以南の米軍基地の撤去と辺野古移設をパッケージにしたのはどうしても海兵隊のヘリコプター基地が必要だったからである。アメリカの目的は海兵隊員9000人のグアム移動、嘉手納飛行場以南の米軍基地の撤去ではなく、普天間基地辺野古移設だったのだ。

アジアに背中を向けているためにアメリカの真意も知らないで、「しかし、普天間の危険除去は96年の合意以来、米軍再編問題の要である」とアメリカの考えとはかなりかけ離れたことを我部氏は言い、「引き続き、普天間の行方が問題解決の鍵を握っている状況に変わりはない」と共産党一党独裁の中国が存在する限り、沖縄にヘリコプター基地を設置しないわけにはいかないアメリカの事情を我部氏は全然理解していない。

アメリカ人のリチャード・マイヤーズ氏のほうがアジアの政情に詳しくアジアに紛争や戦争が起こらないように考えていて、アジア人の我部政明氏はアジアに背を向けてアメリカや日本政府に文句を言っている。>

このように主張する人間の祖国は米国に違いない、と思われても決して不思議ではない。これほど米軍の側に寄り添う言論を展開するウチナーンチュを、ぼくは他に誰一人として知らない。彼は本当にウチナーンチュなのだろうか?先祖代々沖縄の伝統文化の中で生まれ育ち、それなりの教育を受けた人間の言葉とは、到底信じられないのである。又吉(ヒジャイ)は、自身のブログの冒頭で、「私はウチナーンチュである前に人間でありたい」と書いている。

ウチナーンチュであるのは嫌だと言っているのと同じことで、さらに続けて民主主義思想家になりたい、とも言っている。言葉を変えて言うと、近代化が遅れたウチナーンチュより民主主義の進んだ国、米国の側に自分は立ちたい、というぐらいの意味だと思われるが、なんという背信的軽薄さだろうか。

元々沖縄は米国の領土で、先祖代々この列島で何千年も暮らしてきた琉球・沖縄人は部外者であるかのような彼の主張を許すわけにはいかない。我が国の安全保障についてズブの素人が、在沖米軍の言い分をそのまま容認して正当化し、地元出身の我部氏の発言を、いい加減な論理で非難している。

海兵隊は必ずしも沖縄に拠点をおく必然性がないことは、複数の研究者が専門的見地から証明済みであり、海兵隊が沖縄にいようがいまいが、我が国の抑止力に関係がないことも立証済みである。リチャード・マイヤーズ氏がなんと言おうが、海兵隊が沖縄に居続けたい本音は、思いやり予算日米地位協定、暮らしやすい住環境、等の日本政府による優遇措置、そして何よりも多くの米兵戦死者を出した沖縄戦に勝って造り上げた基地であるという、彼らにしか通用しない優越感を失いたくないからにすぎない。

日本・沖縄を防衛するために在沖米軍は駐留しているのだ、と単純に信じる又吉(ヒジャイ)の頭は中学生並みで、それだけに危険でさえある。