沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

でぃぐぬ花の咲く頃

でぃぐぬ花(デイゴの花)が咲き始める季節になった。

灼熱の太陽に挑戦するかのように咲き誇る真紅の花。亜熱帯地方に特有のはちきれる生命力を、これでもかと誇示する、でぃぐぬ花。澄み切った青い空とでぃぐぬ花は、恋人同士のようによく似合う。少年の頃のぼくにとって、梯梧は不思議な雰囲気を持つ樹木だった。

全身に棘があり、木登りの好きな子供達を寄せ付けない。しかし少しも怖い感じはなく、むしろなんとなく優しそうな雰囲気をただよわせている。孤独ではあるが、逞しい木。梯梧はそんな感じの木だった。少年の頃の印象は現在も変わらないが、しかし、少し変化してきたのも事実だ。

いつの頃からか、他を寄せ付けぬあの梯梧に、ある種の悲哀を感じるようになった。なぜ悲哀を感じるようになったのか、うまく説明できないが、多分、梯梧とぼくの間に横たわる、あの距離感、どうしても埋まることのない、あの距離感がその原因ではないかと思われる。

馴れ合いを許さない距離。醜い棘だらけの樹に咲き誇る真紅の花は、誰からのプロポーズも拒否するかのように、その美しい姿を青空に差し出す。しかし、でぃぐぬ花は、その空間で孤独のままだ。

その孤独の姿をみると、やはりなぜか、悲哀を感じてしまう。「沖縄育ち」という歌がある。少年の頃からずっと耳にしてきた歌だ。

八重山出身の黒島英章さんの作詞・作曲で昭和18年頃作られたらしい。純朴で明るい歌で、聴くたび歌うたびに、元気になるが、少し哀調感もある。そんな歌だが、最初の歌詞だけ掲載することにしよう。実は、当ブログのタイトルの閃きは、この歌からきている。

でいごの花の咲く頃は

真赤な日陰で子守唄

花かんざしの ヤレ沖縄育ち ヤレ沖縄育ち

 

 

 

政治哲学なきアメリカ大統領

トランプ大統領には、明確な政治哲学がないことが、次第に明らかになってきた。彼は前言をなんのためらいもなく、簡単にひっくり返す癖がある。この3ヶ月間で、何度もこの「ひっくり返し」を、世界中の人々が目にしてきた。

日本は在日米軍基地の負担をもっと増やすべきだと言いながら、安倍総理と会談した後は完全に沈黙している。ISISを撲滅させるために、プーチン大統領と協力する用意がある、と述べたのに関わらず、シリア空軍基地に巡航ミサイル59発を打ち込んだ。

DAMASCUS (Sputnik) — During his election campaign and after winning the election, Trump criticized the Barack Obama administration Syria policy, saying that the fight against terrorism, not removing Assad should be the priority of Washington.

However, on April 7, the United States launched 59 Tomahawk cruise missiles at the Syrian military airfield in Ash Sha’irat, located about 40 kilometers (25 miles) from the city of Homs. US President Donald Trump said the attack was a response to the alleged chemical weapon use in Syria's Idlib, which Washington blames on the Syrian government. Russia described the attack as an aggression against a sovereign state.

プーチン大統領と協力すると言うことは、現在のシリア政府を認めることでもある。オバマ政権のシリア政策とは明らかに異なる。しかし、トランプ大統領はシリア軍が化学兵器を使ったとして、シリア空軍基地を攻撃した。

化学兵器使用からわずか3日後である。シリア政府は毒ガス使用を否定しているし、ロシア政府はシリアの側に立って、執拗に国際機関による調査を要求している。ラブロフ外相は今日も同じく調査を要求したらしい。しかし、ロンドンからもパリからもなんの返事もないと伝えている。

もし、シリア政府とロシア政府が言うように、確実な証拠が存在しなければ、明らかに米国のシリア攻撃は、国際法違反である。

トランプ政権は世界を無法地帯に陥れる危険がある。得体の知れない不気味な足音が聞こえてくる。

"We tried to see anything positive, we said that what this president, Trump, what he said, we said 'promising,' I described it as promising, a few months ago," Assad said.
He noted that the April 7 US Tomahawk missile strike on the Sha'irat air base in Idlib province proves that "they say something and they do something different."
"But actually, it's not about what they promise, because we all know that the American officials say something and do something different, they're never committed to their promises or their words," Assad asserted.

危険極まりないトランプ政権

北朝鮮を目指していたはずのカールビンソン航空母艦が、予想以上に遅れている理由がわかった。それは、ホワイトハウス国防省のスタッフとの意思疎通がうまくいっていないからだ。こんな状態で戦争を起こされたら、たまったもんじゃない。予測不能な大混乱を世界中に撒き散らす危険がある。
A US supercarrier deployed to deter North Korea did not reach the Sea of Japan reportedly because White House and Pentagon failed to communicate effectively.
WASHINGTON (Sputnik) — A US supercarrier deployed by President Donald Trump to deter North Korea did not reach the Sea of Japan because White House and Department of Defense officials failed to communicate effectively, media reported.
BBCニュースはもう少し詳しく報道している。
A US aircraft carrier and other warships did not sail towards North Korea - but went in the opposite direction, it has emerged.
The US Navy said on 8 April that the Carl Vinson strike group was travelling to the Korean peninsula amid tensions over Pyongyang's nuclear ambitions.
Last week President Trump said an "armada" was being sent.
But the group was actually farther away over the weekend, moving through the Sunda Strait into the Indian Ocean.
The US military's Pacific Command said on Tuesday that it had cancelled a port visit to Perth, but had completed previously scheduled training with Australia off its northwest coast after departing Singapore on 8 April.
The strike group was now "proceeding to the Western Pacific as ordered".
It is not clear whether the failure to arrive was a deliberate deception, perhaps designed to frighten North Korea's leader Kim Jong-un, a change of plan or simple miscommunication, the BBC's Korea correspondent Stephen Evans says.
このBBC報道によると、カールビンソン打撃群は朝鮮半島を目指していたが、実はインド洋を遊弋していて、シンガポールに向かい、そこからオーストラリアの北西海岸で訓練をしたと言うのだ。直接、朝鮮半島を目指したはずなのに、なぜ紆余曲折しなければならなかったのか、それは作戦変更によるものなのか、それとも単なる意思疎通の誤りなのか、はっきりしないとしている。
トランプ政権ができてわずか3ヶ月、政権内の意思疎通も安定しない状態で、果たして戦争を遂行することが許されるのか、非常に疑問であり、危険極まりない。
何をトランプ大統領はそれほど焦っているのか?世界をとんでもない混乱状態に陥れる可能性が強くなってきた。

 

 

 

 

 

 

トランプ大統領の誤算

シリア空軍基地を巡航ミサイル59発で攻撃したトランプ政権に対して、確実な証拠がないとして、ロシアは連日、トランプ政権を非難している。今日も、ラブロフ外相は、トランプ政権を非難した。
MOSCOW (Sputnik) — The US missile strike against Syria hindered the political process in the country, Russian Foreign Minister Sergei Lavrov said Monday.
"We have discussed the illegal, aggressive actions of the US…, when the strikes were carried out against the airbase in Syria, which only exacerbated the situation and perhaps deliberately made the search for the political settlement difficult," Lavrov told reporters following the meeting with his Senegalese counterpart Mankeur Ndiaye, adding that the political settlement was the only way forward for Syria.
実は、シリア情勢はロシア軍がシリア政府と手を組むことで、反政府勢力とISを撃退し、事態は良い方向へと進んでいたのだ。しかし、今回の米軍の攻撃は事態を悪化させてしまった。もし、シリア軍が化学兵器を使用したとすれば、米軍の攻撃は正当化されるだろう。
しかし、シリア政府は化学兵器の使用はおろか、ロシア政府との合意のもと、2013年に廃棄したと主張している。ロシア政府も、シリア軍の化学兵器使用を否定している。
そして直ちに、国連に於いて調査するよう提案した。反政府勢力とISのどちらかが、シリア軍の仕業に見せかけて、使用したことも十分に考えられるからだ。
問題は、トランプ政権が確実な証拠を確認する前に、なぜ攻撃を急いだのかと言うことである。化学兵器使用が報道されてから、わずか3日後に攻撃に踏み切る背景には一体何があったのか?
一つは、思うよにうまくいかない内政。そして低い支持率。政権内の勢力争い。これらの要因が複雑に絡んで、トランプ大統領は、早くも抜き差しならない困難に直面している、と言えるのではないか。そして事態を打開するために、北朝鮮問題に狙いを定めた時、シリアの化学兵器事件が浮上した。これを利用しない手はない、とトランプ政権は考えたに違いない。だから証拠を確認しないで、シリアを攻撃した。
「あらゆる兵器の母」なる異名の巨大爆弾をアフガニスタンに投下したのも、北朝鮮問題に向けた見せしめのパフォーマンスにすぎない。
そして今、カールビンソンをはじめとする3隻の空母を朝鮮半島に向かわせている。世界一強大な軍事力を見せつけることで、北朝鮮を屈服させること。実際の交戦によるにせよ、交渉により北朝鮮が核保有を断念する意思表示を取り付けるにせよ、米国の勝利で幕が降りれば、米国民は沸き立ち、支持率は急カーブを描いて上昇して、トランプ大統領は以後の政権運営に自信を持って臨むことができる。
これがビジネスマン、トランプ大統領の頭の中に描かれた絵だ。しかし、大統領の座について、わずか3ヶ月の政治的経験の浅い大統領が、戦争を介して政治的成功を収めるとは、到底思われない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ペンス副大統領の不気味な行動

ペンス副大統領が今日、アンカレッジから韓国のソウルへ向けて飛び立つらしい。
明日日曜日に到着して、国立墓地を参拝した後に、イースター祭を軍関係者達と祝う予定だと言う。これだけでは何もわからないが、朝鮮半島で一触触発の緊張状態の最中に、米国副大統領が復活祭を祝うためだけに、現地を訪れると言うことは考えられない。当然、重大なミッションを携えてのことであるのは間違いないだろう。
そこで、ぼくの勝手な推測・・トランプ政権は、北朝鮮が6度目の核実験を実行したら、北朝鮮を叩く、と宣言しているが、実験が行われなくても、なんらかの口実をこしらえて、攻撃を開始するのではないか。
証拠が無いにも関わらず、シリア軍が化学兵器を使用したとして、59発の巡航ミサイルでシリア空軍基地を攻撃したこと、「すべての爆弾の母」と呼ばれる核兵器に次ぐ巨大爆弾を、見せしめの目的でアフガニスタンに投下したこと。
これらのことを考えると、トランプ政権は対北朝鮮戦争を決意した、と見るべきだろう。
Vice President Mike Pence is flying to South Korea on Saturday to spend the Easter holiday visiting with US and South Korean troops, the White House announced in a press schedule.
WASHINGTON (Sputnik) — Pence will depart from Anchorage, Alaska on Saturday and arrive in Seoul on Sunday, according to the schedule.
"On Saturday, Vice President Mike Pence will depart Washington, DC on Air Force Two en route to Anchorage, Alaska. There, the plane will be refueled before departing for Seoul, South Korea," the schedule issued on Friday stated.
On Sunday, Pence will arrive in Seoul, South Korea, where he will visit the Seoul National Cemetery and participate in an Easter church service, the White House noted.
Pence will then hold an Easter "fellowship meal with United States and Republic of Korea [South Korea] service members, their families and community members," the schedule added.

 

トランプ政権が変だ

ティラーソン国務長官とラヴロフ外相の会談は、平行線で終わったようだ。ティラーソンがchemical weapon attackはシリア政府がやったことだと決めつけたのに対して、ラヴロフ外相は確たる証拠がないと反論し、国連による徹底した調査を主張した。
そして、今日のスプートニクが新たな事実を伝えている。
On April 4, the National Coalition for Syrian Revolutionary and Opposition Forces blamed the Syrian government for a chemical weapon attack in Khan Shaykhun in the Idlib province.
Damascus denied any involvement in the Idlib incident, while the Syrian army said it does not possess chemical weapons.
The Russian Defense Ministry said on April 5 that the airstrike near Khan Shaykhun by the Syrian air force hit a terrorist warehouse that stored chemical weapons slated for delivery to Iraq, and called on the UN Security Council to launch a proper investigation into the incident.
この文章を読むと、シリア軍は化学兵器の所有そのものを否定している。そして、Khan Shaykhun 近くにあるテロリストの倉庫をシリア軍が空爆した。その倉庫にはイラクに運ばれる予定の化学兵器が貯蔵されていたことがわかる。
つまり、Khan Shaykhun で発生した毒ガス事件の毒ガスはテロリストの所有物であったと言うことだ。とすると、あの衝撃的映像を流したのは誰か?現在の状況で化学兵器を使って、シリア政府にどんなメリットがあるか?国際社会から非難されるのは分かり切ったことだ。実に、不可解なことが多すぎる。
ラヴロフ外相が主張するように、国連は、徹底した調査を行うべきだ。真相を闇に葬ってはならない。
そして昨日、トランプ政権は22000ポンドもある巨大な爆弾を、アフガニスタンに投下したらしい。トランプ大統領はそれを称賛したと言うが、軍事アナリストは、その効果を疑問視している。
The use of the giant bomb, dubbed the Mother of All Bombs," won't give any strategic advantage to America in Afghanistan, despite US President Trump hailed the attack a great success, military analysts told Sputnik.
WASHINGTON (Sputnik) — The use of a 22,000 pound Massive Ordnance Air Blast (MOAB) bomb, the largest conventional weapon in the US military arsenal, will have no discernible effect in changing the course of the war in Afghanistan.
ニックネームが「the Mother of All Bombs」と言う爆弾は、2003年に配備されてから一度も使われていない。今回が初めてと言うことだ。しかも、それを使った明確な目的に疑問符がつくことを考慮すると、単なる兵器のリサイクルだったのではないか、と言う論理にたどりつく。事実そうだとしたら、トランプ政権は異常をきたし始めている。歴史の浅い、実験国家アメリカが、再び暴走し始めた、と見るべきだろう。

 

トランプ政権の危うさ

シリア軍が、同国内の反政府勢力が支配するIdlibに、毒ガスを投下したとの報道があったわずか3日後に、米軍は地中海に展開する軍艦から、トマホークを59発飛ばしてシリアの軍事基地を攻撃した。(60発の予定が1個は失敗したらしい)
これに対し、イギリス、フランス、ドイツ各国は米国の行動を支持し、安倍総理も支持を表明した。
しかし、ロシアは確たる証拠がないとの理由で、米国に対し強く抗議している。当のシリア政府も毒ガス投下を否定している。
さて、どちらの言い分が正しいか、と問う前に考えなければならないことは、何故、米国は確実な証拠を示さないまま、急いで軍事行動に踏み切ったのか、と言う疑問である。
まず最初にやらなければならないことは、国連安全保障理事会で徹底した調査をして、証拠を確認すべきではなかったのか?
日にちはかかっても、そうすべきであった。何故なら、米国の行為は国際法に違反しているからだ。確実な証拠もないのに、勝手に他国を攻撃することが許されるなら、世界は無法地帯となる。
Idlibは反政府勢力が支配する地域である。ISISのメンバーが入り込んでいる可能性もある。米軍を誘導する目的で、シリア政府以外の勢力が、画策した可能性も十分あり得るのだ。
何れにしても、軍事力を行使するときは、正確な情報を得ることが、他の何よりも優先されるべきで、今回のトランプ政権の性急な行動は、大いに疑問であり、危険な感じがする。
毒ガスで苦しむ子供達の映像を見て、感情的に耐えられなくなって思わず引き金を引いてしまったとすれば、超大国の政権としては、失格だ。
ブッシュ政権がそうだった。イラク大量破壊兵器があるとの偽情報を信じたがために、イラク戦争に踏み切った米国は、中東を破壊しまくり、今日のISISが台頭する遠因を作ったしまったのだ。
大量破壊兵器は存在しないことがわかったブッシュは、イラクを民主主義国家にするための戦争だ、と途中で目的を変更するルール違反を犯し、挙句の果てに我が国を持ち出して、日本が良い見本である、と言ってのけた。
その時の米政権との類似性に言及して、プーチン大統領スプートニクのインタビューで、今回のトランプ政権の危うさを指摘している。
Putin said that the latest US missile strikes carried out without providing proof of the Syrian government involvement in the alleged Idlib attack, bring to mind the United States' UN Security Council address in 2003 that led to the invasion of Iraq.
In 2003, US Secretary of State Colin Powell made a speech at the UN Security Council and presented the falsified evidence of the weapons of mass destruction presence in Iraq, using it to justify the US intervention in Iraq.
"This reminds me very much of the events of 2003, when US representatives in the Security Council showed alleged chemical weapons discovered in Iraq. A military campaign in Iraq ensued, which ended with the destruction of the country, an increased terrorist threat and the emergence of Daesh [banned in Russia] on the international scene – no more, no less. The exact same thing is happening now, and their partners are nodding approvingly…. We have seen this all before," Putin stated.
プーチン大統領の指摘は明快だ。
「 The exact same thing is happening now, and their partners are nodding approvingly.... We have seen this all before .
全く同じようなことが今回起きている。そして、同盟各国が同調している・・・我々は、以前もこのことを目撃した。」
トランプ大統領は、内政問題で失政を繰り返して支持率は低下している。それを挽回するために、戦争を仕掛ける、ホワイトハウスはそのようなことを躊躇なく実行してきた。
もしトランプ政権にその疑いがあるとすれば、この先核戦争が起きる可能性が高くなる危険性も、我々は覚悟する必要があるかもしれない。
On January 26, 2017, the Science and Security Board of the Bulletin of the Atomic Scientists moved their Doomsday Clock 30 seconds closer to midnight, putting it two minutes and 30 seconds closer to the outbreak of nuclear war.
The Doomsday Clock has not been on such a setting for more than half a century since the 1950’s and the most tense period of the Cold War.
ドゥームズデイ時計の針は、現在、核戦争が起きる時間に最も近い位置を指しているらしい。