沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

ホワイトヘルメットが化学兵器使用の映像を作成した

sputnik英語版と仏語版が驚愕すべき記事を報道した。それによると、今月7日にシリアの東グータ地区のDoumaで化学兵器が使用され、犠牲になった子供達が緊急処置を受ける様子を写した映像は、実は、ホワイトヘルメットが作成した偽物である。

ホワイトヘルメットとは名称通り、白いヘルメットを着用した集団であり、西欧諸国が支援する人権団体とされているが、実態はテロリストグループと深い関係があることが知られている。つまり、反アサド政権でテロリストグループと利害を共有しているのだ。

あの衝撃映像がなぜ偽物だと断定できるのか。18日、ロシアの24TVが映像で頭から水を浴びせられた少年をインタヴューするニュースを流した。Hassan Diab少年は言う。

“ We were in the basement. Mom told me that today we don’t have anything to eat and that we eat tomorrow. We heard a cry outside,calling “go to the hospital.” We ran to the hospital and as soon as I entered,they grabbed me and started pouring water on me,” 

地下室にいたハッサン少年は「病院へ行け」と言う外の叫び声に従い病院に駆けつけると、見知らぬ人が彼をつかまえて水を浴びせた。sputnikの記事には、インタヴューを受けるハッサン少年の写真がある。確かにあの衝撃映像で頭から水をかけられる少年と同一人物である。

その時家の外にいた父親は、息子が病院にいると聞き、病院に駆けつけた。ハッサン少年に続いて父親が語る。

“ There were no chemical weapons. I smoked outside and felt nothing. I entered the hospital and saw my family. Militants gave them dates, cookies and rice for participating in this film and released everyone to their homes.” 

外でタバコを吸っていたが、なんでもなかった。病院に行くと家族がいた。兵士たちが撮影に関与した人々にナツメヤシや菓子、そして米を与えて全員家に帰した。

さらにホワイトヘルメットがビデオを作成している時に病院にいた医師のインタヴューも放映している。その医師によると、その日病院に運ばれてきた化学兵器によるとされる患者にその徴候は見られなかった。病院には、噴煙で呼吸困難の患者がたくさんいて、殆どの医者は彼らの治療に忙しく、ホワイトヘルメットがビデオを撮るのに構っていられなかった。

sputnikの記事を読むと、化学兵器使用はホワイトヘルメットが作成した嘘話と言うことになる。しかし、The Guardianは昨日の記事で、化学兵器は実際に使われたとして、sputnikとは真逆の報道をしている。それによると化学兵器が使用されたDoumaの住民も医者もシリア政府軍の圧力で、真実を語ることを禁じられているとして、一人の医者の証言を紹介している。

“ Our colleagues who appeared on television were coerced because some hadn’t served in the military or completed their degree, and for other reason, some had family in Damascus. They decided to stay in exchange for being reconciled with the regime. But the regime used them.”

そして犠牲者を診たという医者は次のように言っている。

“ Anyone who has knowledge of what happened cannot testify. What was being said is that the medical centres would be destroyed on top of those working in it.The testimony of people under pressure cannot be riled on. Imagine if you spoke out while under the control of those that you were speaking out against, what will your fate be? “

sputnikの記事と、The Guardianの記事と比較して果たしてどちらが真実を伝えているだろうか?ぼくは、sputnikの方に分があるような気がする。その理由のひとつは、去年、シリア政府が化学兵器を使ったとして、その報復のため、トランプ大統領は59発のトマホークでシリアを攻撃したことがあった。それに対して、ロシア政府は国際機関による調査を米国に対して何度も提案したが、国連も米政府も今に至るまで沈黙したままだ。

あの時流された映像もホワイトヘルメットが作成したフェイクの可能性が高い。そして恐ろしい事に、ホワイトヘルメットとテロリストグループと米政府はアサド政権打倒で利害が共通しているのだ。

しかし、とは言っても化学兵器使用の真実はまだ確定していない。真実が明らかになるには、まだまだ時間がかかるだろう。偏見に囚われず、心を無にして世界の近未来を大きく左右するであろうこの事件を最後まで追求していきたい。

 

チンピラと大物の違い

極右政党・日本第一党が昨日、辺野古新基地反対のゲート前に来て、例のごとく散々悪態をついたらしい。『Osprey Fuan Club うようよ対策課』の最新版が詳しく報じている。

動画を見ると実に酷いものだ。ヘイトスピーチを超えて、犯罪的言動そのものではないか。西遊記に登場する豚の妖怪・猪八戒によく似た桜井誠が何と叫んでいるか。

「アメリカ軍のその基地で君ら警備員やってるだろ、そして君たち本物の銃をつけてるだろ、だったら、かまわないから、こいつらぜんぶ撃ち殺せ!」

と、機動隊に向かって平然と叫んでいるのだ。明らかに犯罪的言動だ。警察は現行犯逮捕するべきだろう。なぜ警察は黙っているのだ?新基地反対派を取り締まる役柄上、逮捕を躊躇しているとでも言うのか?猪八戒に侮辱されて悔しくないのか。それでも日本男子と言えるのか。情けない。即刻逮捕せよ!

それでも、常識ある我々一般市民は、こんなこけおどしの極右バカを許すわけにはいかない。こんなうすのろ極右が堂々と幅を利かすような世の中にしてはならない。押しかけて来た人数の正確な数は定かではないが、その中に西村斉なる人物がいる。

この男は、京都朝鮮学校襲撃事件やロート製薬強要事件で3年6ヶ月の実刑を受けた前科者だ。この男も吠えに吠えまくっている。聞くに耐えない、反吐の出そうな汚い言葉の連発。

さらに驚くべきことがある。昨日、日本第一党沖縄講演会があったらしい。これだけでも噴飯ものだが、なんとつい数日前、暴力事件で有罪判決を頂戴した、あの嘘つき暴力男・依田啓示が桜井誠と同席しているではないか。

類は類を呼ぶとはまさにこのことだ。さらに依田啓示と西村斉の二人が一緒に並んで立ち、親指を立てるポーズの写真もある。是非『うようよ対策課』をご覧頂きたい。

さて、右翼にも賛同できるところとできないところがある。その区別は任侠道があるかないかで決まる。桜井誠が率いる日本第一党には任侠道のかけらさえない。何故なら、任侠道とは弱者の側に立ち、理不尽な強者に立ち向かう男道だからだ。桜井らがやっている事は、弱者を攻撃し、理不尽な強者に頭を下げるチンピラ道だ。

彼らとは逆に、弱者の側に立って、理不尽な強者に対して真っ向から立ち向かう右翼の大物として、朝堂院大覚総裁をあげることができるだろう。J.R.Pテレビで活発に言論活動を展開している、あの朝堂院総裁である。

朝堂院総裁は右翼の範疇には収まらないスケールの大きな人物だが、ぼくは総裁の生き様に、なぜか任侠道を感じるのだ。総裁のように真に強い男は、決して弱者を脅して叩くような事はしない。

その意味で、日本第一党に群がる連中は全員チンピラであり張子の虎に過ぎない。彼らの行動、言動を見るとそうとしか言えない。朝堂院大覚総裁とは月とスッポン、ダイヤモンドと石ころ以上の違いがある。勿論、任侠道に生きる右翼は、総裁だけではない。総裁が言うように他にも多数存在する。ぼくは総裁の言葉を信じる。

任侠道を身につけた右翼が辺野古へ来て、新基地建設反対派に罵詈雑言を吐く光景は、とても想像できるものではない。

ところが、桜井誠や西村斉のようなチンピラ右翼は、平気で高齢者を馬鹿にし、死ねと言う言葉を使うのだ。こんな男のどこに任侠道があると言えるか。更に付け加えると、暴力男依田啓示と活動を共にし、終始応援している我那覇真子も輪をかけたようなチンピラ右翼だ。

言葉は勇ましいが、言っている中身は、沖縄が歩んで来た苦難の歴史を少しも考慮しない薄っぺらの言葉だけ。桜井誠や西村斉らと深いところで通底している。

我々は、我々の郷土沖縄を日本第一党や「沖縄の声」が幅を利かすような暴力的で寒々しい社会にしてはならない。これらチンピラ右翼連中が平気で闊歩する、子供達が恐怖に立ちすくむような社会にしてはならない。彼らの欺瞞と横暴を、力を合わせて阻止粉砕しなければならない。

 

欧米の民主主義は破産状態だ

今月7日にシリアの東グータ市のドゥーマという街が化学兵器で攻撃されて、苦しむ子供達が緊急治療を受ける映像がネット上に流れた。それを見た人は誰でも、犯行は残忍であり決して許されるものではない、と思っただろう。

しかし、問題は犯人はいったい誰なんだ、ということである。反政府勢力が言うように、本当にシリア政府なのか?仮にシリア政府だとすれば、多くの矛盾点があり、なかなか納得できるものではない。そのひとつは、東グータ市に残された反政府勢力はほんのわずかで、陥落は間近と予測されるような状況下で、果たしてシリア政府軍が敢えて世論を敵に回すような化学兵器を使う必要があるのだろうか、ということである。

もうひとつは、シリア政府は2013年に化学兵器禁止条約の加盟国になっている。プーチン大統領は、シリア政府は化学兵器を所有していないし生産もしていない、と繰り返し主張してきた。

そしていくつかの疑問点。シリア内戦の混乱状態で、テロ組織グループが化学兵器を手に入れた可能性があることと、人道支援活動の名の下で不審な行動をする民間組織ホワイトヘルメットの存在がある。

反政府軍とISISとホワイトヘルメット。この三者は、実は反シリア政府という共通点があるのだ。そしてISISと戦っているとされる米軍は反政府軍を支援し、シリア政府を攻撃している。

これらの矛盾と疑問から浮かんでくる複雑な構図を読み解くと、シリア政府とロシア政府対反政府軍とISISと米軍という勢力構成で戦闘が行われているのではないか、と感じ取れるのである。とすれば、化学兵器を使ったのは、反政府軍側だと断定はできなくても、その可能性は大いにありうる。

インターネットで化学兵器に苦しむ子供達の映像を流すことで、トランプ大統領にシリア攻撃の口実を与える。そして自分たちの危機を少しでも緩和してもらう。反政府軍側がこんなシナリオを演出したとしても不思議ではない。実は1年前にも、同じような事件があった。イドリブ県で化学兵器が使用され、多くの子供達が苦しむ動画がインターネットに流された。

この時も犯人はシリア政府だとされたが、証拠が確定されたわけではなかった。ロシアのラブロフ外務大臣は国際機関で調査することを主張したが、トランプ大統領は事件からわずか3日後に59発のトマホークをシリアに撃ち込んだのだ。米軍による攻撃の後も、ラブロフ外務大臣は調査を繰り返し主張したが、トランプ政権は何故か、今に至るまで沈黙したままだ。

そして今回、同じように犯人も証拠も確定されないまま、米国と英国と仏国の3ヶ国はシリアを攻撃したのである。いったいこの3ヶ国の行動をどう理解したら良いのだろうか?

中東情勢に関する情報を追っていくと、少しずつ見えてくることがある。ありもしない大量破壊兵器を口実にしてイラク戦争を仕掛けてイラクを滅茶苦茶に破壊したブッシュ政権。テロリストが跋扈する中東の混乱を収拾できないばかりか、シリアが危うくなるまで何もできなかったオバマ政権。

この中東の絶望的な危機的状況を救ったのはプーチン大統領の的確な判断力と並外れた決断力、そして勇猛果敢な実行力だった。シリアにロシア軍を投入して約2年で中東は危機的状況を脱した。まだ戦闘は続いているが、2年前とは明らかに変化し良い兆しが見え始めている。

中東を奈落の底からすくい上げたプーチン大統領の功績はいくら強調してもし足りないくらいだ。しかし、米政府は、ロシアが中東で大きな影響力を持つことを容認できない。中東は自分たちの勢力下に置いておきたいのが、米政府の本音だ。そして、中東全体を米国と同じ民主主義国家にしたいと考えている。

だから、フセインを殺し、リビアカダフィを殺した。そしてシリアのアサドも殺したい。イランもいずれは破壊して我が国のような民主主義国家に変えてみせる。中東全体を民主主義国家にすれば、思い通りのビジネスが展開できる。これが米国の思い描く中東政策だ。

しかし、米政府の目論見は完全に失敗した。中東には中東なりの長い歴史と文化がある。アラブ人は誇り高い民族だ。建国わずか250年足らずの若造が何を生意気なことを抜かすか。アラブにはアラブのやり方があるのだ。我々に下手な干渉はやめろ!

今回の米国と英国と仏国がシリアを攻撃した理由は他にもある。実はトランプ大統領もメイ首相も、そしてマクロン大統領も内政がうまくいっていないという三者に共通する国内事情があるのだ。トランプ大統領はポルノスターの告発を受けているし、政権内は閣僚の離反でカオス状態が続いている。

メイ首相はEU離脱問題で解決策に苦悩している。マクロン大統領は、労働者のスト頻発で出口の見えない状況に追い込まれている。内政に呻吟する三ヶ国のトップがシリアの化学兵器事件を利用して、政権浮揚を思いついた、と言えば穿ち過ぎだろうか。しかし、政治には良く見られる現象でもある。

政治家個人の人気回復という個人的都合だけで戦争が起きることだってある。いずれにしても今回のシリア攻撃は茶番であり、幼稚であり、やってはいけないことだった。

時間が経過するにつれてトランプ大統領とメイ首相とマクロン大統領が取った今回のシリア攻撃は、欧米の民主主義がいかに出鱈目な代物か証明するのに大いに貢献することだろう。

そして、この三者が取った行動に嫌々ながら賛意を表明した我が国の安倍首相は、やはり日本の総理大臣は米国のプペットでしかない、と世界に再認識させたことになる。欧米と日本の民主主義は破産状態だ。

 

 

最善・最良の政治改革は対米従属からの脱却にある

財務省の公文書捏造、防衛省による公文書隠蔽と官僚の腐敗堕落が止まらない。かつて経験したことのないような政治の液状化現象である。何故そうなったか、その原因のひとつは、2014年に制定された内閣人事局にあるのではないか、とぼくは見る。

官僚を内閣の意のままに動かすためには、内閣が人事権を握るのが手っ取り早い。官僚の最大の関心事は、出世にあるとされる。とすれば、人事権が誰に属するかは、官僚にとって死活の問題となる。支配欲の強いお坊ちゃん政治家・安倍首相がそこに目をつけたとしても少しも不思議ではない。官僚たちは必死に抵抗したが、いつの間にか内閣の中に人事局が組み込まれていた。

そうなると、出世欲の強い官僚達の視線が内閣の動向に向けられるのは自然の勢いというものだ。政治家に対する官僚の忖度は、今までにもあったし、あって当然と言えるが、しかし、内閣に人事権を握られたら、忖度の度合いがワンオクターブ上昇しても、これまた当然のことと言えるだろう。

公文書捏造・隠蔽というあってはならない事件が次から次へと表出する一連の流れを見ると、その原因は官僚達の内閣に対する強度の忖度から生まれていることは明白だ。

安倍首相も菅官房長官も、人事局を設置した当初は、官僚達がこれほど自分達の言動を忖度するとは考えていなかったはずである。人事権を掌握すれば官僚達は俺達の言う通りに動いてくれる、としか考えていなかったに違いない。しかし、現実は思い通りにいかないのが世の常だ。

公文書捏造・隠蔽は実務に優秀であるはずの霞ヶ関の官僚達の脆弱さの一面を世間に晒した。ある意味、可哀想といえば可哀想だ。国家のために働きたいのに、絶えず内閣の顔色を気にしなければならないとは。

今の状態が続けば、日本という国自体が世界の信用を失う危険さへある。公文書捏造・隠蔽問題は、それほど深刻な事態と言える。この泥沼から抜け出るためには、一体どうすれば良いのか。

小手先の改革で済むような類のものではない。根本的大改革が必要である。まずは、安倍内閣が総辞職をして人心を一新する事。そこからスタートすることが第一条件だろう。そして、内閣人事局を廃止して、元の状態に戻すこと。そもそも、内閣に人事局を置くこと自体が、政治家自身が自分達には官僚を動かす能力も自信もないと宣言しているようなものだ。

官僚は実務に長けている。データの蓄積も膨大だ。その優秀な官僚群を動かすためには内閣を構成する政治家にそれ相当の能力が要求される。しかし、今の内閣にそのような政治家は一人もいない。だから安倍首相と菅官房長官は官僚を脅す人事権が必要だったのだ。ところが4年経過して出た結果は、見ての通り惨憺たるものだ。官僚達はすっかり萎縮してしまっている。国家のために働くどころではない。意に反して、実は国家を弱体化する方向に動いているのではないか。

ではどうすれば良いか? 振り返って見ると、高度成長期、官僚から絶大な信頼を得た政治家がいた。

田中角栄がその人だ。ロッキード事件で潰されたあの田中角栄である。ロッキード疑惑の巨大な影に覆われて、田中角栄が遺した業績は人々の記憶から忘れ去られつつあるが、田中ファンは今もまだ数多く存在する。僭越ながら、ぼくもその一人である。天才政治家・田中角栄は大変な勉強家、努力家だった。無名時代に成立させた議員立法には日本の高度成長を促進させる重要な法案がいくつも含まれている。国土総合開発法電源開発促進法、住宅金融公庫法、公営住宅法道路法、等々33もある。その記録はまだ破られていないどころか、議員立法に関心のある政治家が、今日果たして何人いるか、心細い限りだ。学歴こそ他の政治家より見劣りするものの、法律は東大法学部卒の官僚達を唸らせるほど詳しかった。政策立案能力もずば抜けていた。

記憶力が高く、決断力、実行力もずば抜けていた。郵政大臣、大蔵大臣と歳若くして重要閣僚となり、次々と実績を積んでいった。四十四歳という史上最年少で大蔵大臣に就任した時の挨拶。

「 私が田中角栄だ。小学校高等科卒業である。諸君は日本中の秀才代表であり、財政金融の専門家ぞろいだ。私は素人だが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきて、いささか仕事のコツを知っている。・・・一緒に仕事をするには互いによく知り合うことが大切だ。我と思わんものは誰でも遠慮なく大臣室にきてほしい。何でも言ってくれ。上司の許可を得る必要はない。・・・できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこの田中角栄が背負う。以上」(早坂茂三著『政治家田中角栄』)

田中大臣が政策の方向性をしっかり示し、それに従って官僚が動く。何かあれば、大臣が責任を背負うと宣言したのだから、官僚がやる気になって一生懸命仕事に励む光景が目に浮かぶようだ。

田中角栄という過去の政治家を例に挙げて、何が言いたいかというと、官僚を動かしてしっかりした仕事をしてもらうためには、大臣こそポストに相応しい能力を持たなければならないということだ。知識も責任感も薄いような大臣の言うことなど官僚が真剣に聞くはずがない。安倍内閣のほとんどの大臣は官僚から軽蔑されている。この負のスパイラルは、内閣が人事権を握ったことで解消するどころか、逆にマイナスに作用しただけである。

今回の公文書捏造・隠蔽事件が立派な証拠だ。責任の所在を明確にするために、安倍内閣は総辞職すること。そして内閣人事局を廃止して元に戻すこと。そしてもうひとつ。外交も安全保障も米国に追従・従属する政治から自主外交・自主防衛を政策に掲げる強力な内閣を組閣すること。

この三点が実行実現されない限り、今の政治液状化現象は永遠に続くだろう。小手先の処方箋で現状を切り抜けても、一時的に過ぎず、混乱は繰り返し最終的に収束することはない。

 

消えた文章

昨日のブログで、呉屋守將氏の論壇全文を引用した後 <呉屋氏の呼びかけに、ぼくは大賛成である。>の後に続く文章が全部消えていることに気づいた。なぜ消えたのか原因はよくわからない。

大賛成と述べてその理由を説明しなければ、尻切れとんぼも同然なので、できるだけ昨日の文章を思い出しながら以下再度陳述したいと思う。

実は、ぼくは辺野古新基地建設の是非を問う県民投票には反対だった。1月6日の当ブログで、その理由を次のように書いた。

< 今朝の琉球新報の「ウチナー評論」で、佐藤優氏は、辺野古新基地建設に関する県民投票についての見解を述べている。「2018年末に予定されている知事選挙に合わせて、辺野古新基地建設に反対する県民投票を行うことについてどう思いますか」と沖縄の友人から問われた佐藤氏は、即座に反対したという。その理由は、直近の知事選挙、名護市長選挙、国政選挙の結果、辺野古新基地建設反対が沖縄の民意であることが明確に示されているからだ、と指摘し、続いて次のように述べている「そのような状況であるにもかかわらず、辺野古新基地建設の是非を問うという県民投票を行うと、日本の中央政府とマスメディア、さらに米国政府に「辺野古新基地建設に関する沖縄の民意はいまだ確定していない」という間違ったシグナルを送ることになる」。佐藤氏の指摘は正しい。これまでの選挙で民意がはっきり示されているのに、さらに県民投票を実施するのは余計なことで、意味のない二重手間にしかならない。しかも県民投票を準備して実施まで持っていくのにどれだけのエネルギーが費やされるかを考えると、労多く実少なしだ。やるべきではない。>

これまでの知事選挙、名護市長選挙、国政選挙はすべて辺野古新基地反対勢力が勝利し、民意は明確に示されてきたのだから、県民投票でさらに民意を問う必要性はないだろう、という意見だった。

しかし、あの時とは政治状況が大きく変化した。名護市長選挙で現職の稲嶺市長が敗北したのだ。勝利は確実だと思われたのだが、相手候補の渡具知氏(現名護市長)の辺野古新基地建設を争点にしない、公開討論も全て拒否するという、考えられないような卑怯な選挙戦術にしてやられたのである。

政府のテコ入れも凄まじいものがあった。稲嶺市長が当選すれば、間違いなく今後予定される防衛局から提出されるであろう設計変更申請が認可されない。そうなれば工事は立ち往生してしまう。それだけは政府の面子にかけてどうしても避けなければならない。だから一地方の選挙になりふり構わず、大量の人員と金をぶち込んだのだ。

名護市長選挙の敗北は新基地反対勢力に大きな痛手になったのは事実である。その責任を取って、呉屋守將氏は、オール沖縄会議の共同代表を辞任した。しかし、辞任した理由はもう一つある。オール沖縄会議の事務局内で、呉屋氏の提案した県民投票がまとまらなかったのである。

しかし、「論壇」を読めばわかる通り、呉屋氏の新基地建設に反対する情熱と、翁長知事を応援する姿勢は少しも変わっていない。

名護市長選挙の敗北以降、沖縄の政治状況が大きく変わった以上、戦略の立て直しは必然であり、迅速に対応しなければ秋に予定される県知事選も危うくなる。大胆な戦略転換が求められる。

呉屋氏が言うように、辺野古新基地建設の是非を問う県民投票の実施は、県知事選勝利への最大の指標となり得る。翁長県政も新基地建設を阻止するためにはあらゆる手段を取る、と公言している以上、県民投票を積極的に政治日程に乗せるべきだろう。

 

県民投票の実施:呉屋守將氏の提案に大賛成

今朝の新報論壇に金秀グループ会長の呉屋氏が、辺野古新基地建設の是非を問う県民投票の実施を呼びかけている。

< ハイサイ、グスーヨー。金秀の呉屋です。沖縄に住む1人の県民として、辺野古新基地建設の是非のみに争点を絞った「県民投票」の実現を提言したい。 新聞報道にある通り、私が「オール沖縄会議」の共同代表を辞任したことは事実だ。しかし辞任したからと言って辺野古新基地建設反対の意思と、翁長雄志知事を支援する立場はいささかも揺るがない。むしろ違う形でこれからも辺野古新基地建設への反対を訴えていくことに変わりはない。

では、なぜ「県民投票」なのか。先の名護市長選挙では、辺野古基地問題が明確に争点化されることなく選挙が実施された。その結果から、あたかも辺野古埋め立て案が認められたかのごとく喧伝されてきた。政府は都合の良いところだけを取り上げて、埋め立てを進めている。政府は県民に寄り添いながら丁寧に説明するという立場を示しているが、現状は結論ありきの工事を強行している。

「工事はもう止めることができない」と私たちはあきらめるしかないのだろうか。否!私は唯一の解決策として、県民投票が有効かつ必要であると考える。県民投票が意味するのは、県民一人ひとりの真意を示すことだ。県全体で、直接的な方法で全県民の意思を示すことだ。その結果、辺野古新基地建設について、容認であれ、反対であれ、全県民の総意として受け入れられるものとなり、県民主体による県民投票の結果をもって一つの大きな区切りをつけることができる。

分断から解放され、次なるステージに向けて新しいスタートを切ろうではないか。このことは反対、賛成いずれの立場でも有意義なことではないか。今こそ辺野古新基地建設の是非だけに争点を絞り、本来の民意を問うべきだ。次代を生きる子や孫に、新しい基地を残すのか?止めるのか?覚悟と気概を持ち、この問題に県民全体で向き合うべきだ。県民投票を通して自由に活発に議論し、一人ひとりの意思を明確に示すことができれば、これを新たな起点としスタートできるはずだ。それができる唯一の方法こそが県民投票なのだ。

一介の企業人である私が、辺野古新基地建設に反対する意見を表明しているのは「沖縄に新基地はいらない」ということを訴え続けるのが何よりも大切だと考えるからだ。そして何よりも一番恐れているのは、県民に意思表明のチャンスが与えられないまま基地建設が進むことだ。

今こそ、県民投票を実現し、党派・思想,信条を超えた県民一人ひとりの問題として辺野古新基地建設について考えていこうではないか!>

呉屋氏の呼びかけに、ぼくは大賛成である。

村松英子の三島由紀夫

以前、プライムニュースで、三島由紀夫の特集があった。ゲストに村松英子西尾幹二を迎えての特番で、両者の話は味わいがあり、深く印象に残るものだった。特に、三島戯曲のヒロイン役を何度も演じ、三島と深い付き合いのあった村松さんの話は、初めて聞くことが多く、濃厚な三島像を堪能させて頂いた。

そして去年の暮れ辺りから、なんとなくもう一度見たくなり、過去のプライムニュースを検索したがついに探すことはできずにそのまま日時が過ぎて行った。ところが、昨日、「西尾幹二のインターネット日録」を閲覧していると、カテゴリー欄に動画の項目があることに気づき、クリックしてみた。

するとなんと、西尾氏が出演した過去の動画がかなりの数保存されているではないか。これはありがたいと思いながら検索していくと、あった、三島由紀夫の特番。日付は2015年5月14日。今からおよそ3年前だ。まだ一年くらいしか経っていない気がしていたので、時の流れの早さに今更ながら驚ろいてしまう。

西尾氏が評論家として駆け出しの頃、三島が氏の作品を称賛したことを知り、お礼に三島邸を訪ねた時のエピソードは、氏の著作集を読んで知っていたので、改めて西尾氏の話に心が動くということはなかったが、村松さんの話には聞き惚れてしまった。

特に、終わり近くで話された三島の戯曲『薔薇と海賊』と『サロメ』の上演日に仕掛けられた三島由紀夫の完璧主義には凍りつく思いがした。『薔薇と海賊』のヒロインの最後の台詞「私は一度も夢を見たことはありません」。

この二日後に三島は市ヶ谷の自衛隊本部で自決した。三島は日本再生の最後の砦、自衛隊に絶望していた。夢を見たところで仕方がないのだ。

年が改まって『サロメ』が上演される。最後の場面。預言者ヨカナーンの首をのせた銀の皿が運ばれ、サロメがヨカナーンに口づけする。この二作品の上演日は三島自身が指定したという。

銀の皿の預言者ヨカナーンの首は、市ヶ谷で自決した三島由紀夫の首だ。しかし、預言者ヨカナーンに口づけするサロメは、いったい誰だろうか?

村松女史によると、三島由紀夫はよく母親に言っていたらしい。「僕がやっていることは、100年、200年経たないと人々に理解してもらえない」。

市ヶ谷自決から今年で48年。100年まであと52年もある。自衛隊日報問題で揺れる自衛隊の哀れな姿を見るにつけ、三島由紀夫の予言が、我々の頭上にますます重くのしかかる。三島の予言は現実となった。市ヶ谷で絶叫した三島由紀夫の声が、今も生々しくぼくの鼓膜を叩く。

「 諸君は永久にだね、アメリカの軍隊になってしまうんだぞ!」