沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

手抜き工事を公言する岩屋防衛大臣の恐るべき体質

昨日、ぼくは2月5日に行われた衆議院予算委員会における赤嶺政賢議員の質疑が収められた動画を紹介したが、昨日の同予算委員会の動画がアップされているのを知り、改めてその動画を紹介したいと思う。

岩屋防衛大臣の答弁がいかに恐ろしいものであるかを、ぜひ確認して頂きたい。


赤嶺政賢 日本共産党 予算委員会 衆議院 2019 02 28

如何であろうか。下図を見ていただければわかるように、サンドコンパクションパイル工法による地盤改良の基本は、ケーシングパイプを海底の支持基盤まで到達させることにある。

これが第一の基本であり、これなくして工法は成立しない。ところが、岩屋防衛大臣の答弁は、深度90メートルの軟弱地盤区域においては、支持基盤に到達しない状態で(ケーシングパイプは70メートルまでしか届かない)工事を行うと言っているのに等しいのだ。

サンドコンパクションパイル工法

この工法は、海底地盤にケーシングパイプによって砂の杭を打ち込み、振動させることで、よく締まった砂の杭と軟弱な枯土層を一定の割合で強制的に置き換えて、地盤の強さを増加させるやり方です。言いかえると、柔らかい地盤の中で、固い砂の柱(直径は大きいもので200cm位)と柔らかい土とを置きかえて、砂の柱の支持力で上のものを支えようということです。砂の柱を打ち込むことで周りの土も締まっていくことにもなります。同時に、その砂の柱を通して地盤の中の水分を排水する効果(サンドドレーンと同じ効果)もあります。

  1. (1) 所定の位置に移動セットを行う
  2. (2) ケーシングバイブの打込
  3. (3) ケーシングバイブを支持地盤まで到達させ、規定量計量した砂をケーシングバイブ内に投入する
  4. (4) 砂面確認後、一定の高さまで引抜を行う
  5. (5) 再度ケーシングバイブを打込み振動させ、砂杭を造成する
  6. (6) (3)〜(5)を繰返し、粘土層をよく締まった砂の杭と一定の割合で強制的に置き換える
  7. (7) 打設完了

大臣が言うように、たとえその区域が全体の数パーセントに過ぎないとしても、それが手抜き工事となるのは明らかである。手抜き工事、すなわち不良工事に他ならない。

それを国会の予算委員会で堂々と公言するのだから恐ろしい。

こんなデタラメな工事ができっこないのは、ぼくのような土木に素人でもわかる。まさか岩屋大臣は、このまま強引に突っ走るつもりではないだろうな。気の抜けたような答弁姿勢を見ると、やりそうな気がして恐ろしくなる。

先の大戦での大本営のそれいけドンドン体質が彷彿と浮かんできて、寒気がするのだ。

日本の兵隊は勇気があり強かったが、軍の最上層部は能無しだった、と感想を漏らした米将軍のことをふと思い出す。

国民は優秀なのに政治の最上層部は能無し。なんだか、戦前と似てきたような気がしないでもない。

ぼくは日本共産党の支持者ではない。共産党は護憲で、ぼくは改憲の立場だからだ。

ちなみにぼくの憲法9条改正案は以下の通り。

9条 1国防を目的として、国軍を保有する。

   2他国への侵略は、これを行使しない。

   3国軍の組織と予算は、国軍法において規定する。 

日本共産党は、皇室を尊崇し敬愛するぼくの立場とも相容れない。だから、日本共産党を、ぼくが支持することはない。その点は明確にしておく必要がある。

しかし、日本共産党にも評価されるべき点がある。それは、政党助成金を受け取らない唯一の政党である、ということだ。この本気度は他の政党も見習うべきではないか。

そして企業献金を一切受け取らない点も高く評価されるべきだろう。

そう断った上で、ぼくは赤嶺政賢議員の主張を支持する。事実に基づく赤嶺議員の鋭く明快な質疑を聞くたびに溜飲の下がる思いがするからだ。

政賢やっちー、ちばりよー!

推奨サイト 

チョイさんの沖縄日記

海鳴りの島から

うちなーありんくりんTV - YouTube

Osprey Fuan Club うようよ対策課 

 

岩屋防衛大臣の恐るべき発言

今日の衆議院予算委員会共産党赤嶺政賢が質問に立った。

ぼくは共産党の護憲に反対の立場だが、赤嶺氏の的確で鋭い質問は、毎回そうだが、見ていて溜飲の下がる思いがする。

赤嶺氏は、大浦湾の海面下90メートルに上る軟弱地盤の工事について質問した。それに対する岩屋防衛大臣の答弁は驚くべき内容のものだった。

現在の土木技術で可能とされる70メートルまで地盤強化工事を行い、その下20メートルはそのままにする、と受け取られるような発言をしたのだ!

質疑応答を見ていて、実に恐ろしくなった。

20メートルの軟弱地盤を放置したまま、その上に何万トンにも及ぶ建造物が乗っかったら、日にちの経過とともに大浦湾側の構造物(辺野古新基地)に亀裂が走り破損するくらいのことは、土木に素人の人間でも想像できる極めて常識的なことだろう。

海面下90メートルの軟弱地盤は全体の数パーセントに過ぎない、とも岩屋防衛大臣は説明した。

20メートルの部分を放置する根拠にしたいがための指摘と思われるが、あまりにもお粗末で幼稚、愕然とする。一体まともに物事を考えているのだろうか?

こんな思考能力の軟弱な人物が我が国の防衛大臣とは!

岩屋氏の答弁に誠実で真剣な姿勢は全く感じられなかった。そもそもやる気がないのだ。それなら大臣を今すぐにでも辞めてもらいたい。

そして赤嶺氏は、20年間も前に進まなかった普天間飛行場の1日も早い返還を実現するために辺野古移設を進める、と例のように繰り返す安倍首相に対して、普天間返還の原点は1995年に起きた米兵による小学生暴行事件だと指摘し、普天間を返すから、替わりの基地をよこせというのは道理に反する、と反論して首相を糾弾した。

赤嶺氏の主張は非の打ちどころのない正論である。当たり前のことを当たり前のこととして述べたに過ぎない。

あたりまえで全うな赤嶺議員の質問に対する岩屋防衛大臣、安倍首相の答弁は不誠実で卑劣な、全く要領を得ない内容に終始した。

下の動画は、2月5日の衆議院予算委員会における赤嶺議員の質問を取り上げたものである。今日のものはまだアップされていないため、代わりに掲載させてもらった。今日の質疑応答とも関連しているので、ぜひ参考にしていただきたい。


辺野古新基地建設問題について

赤嶺氏は実直で誠実な人柄である。その性格がこの動画にもよく表れている。

それとは逆に、安倍首相と岩屋大臣のなんとも不誠実な態度にはただただ呆れるばかりだ。やる気がないのなら直ちに政治家を辞めろ!

推奨サイト 

チョイさんの沖縄日記

海鳴りの島から

うちなーありんくりんTV - YouTube

Osprey Fuan Club うようよ対策課 

 

安倍独裁の終わりの始まり

辺野古埋め立て工事の賛否を問う県民投票の結果は以下の通り。

  • 投票資格総数115万3591
  • 投票数60万5394(投票率52・48%)
  • 反対43万4273(72・15%)
  • 賛成11万4933(19・10%)
  • どちらでもない5万2682(8・7%)
  • 無効3497

投票率は6割を超えて欲しかったが伸び悩んだ。それでも有効性が問われる過半数を超えたのだから、政府は結果を尊重すべきだろう。

しかし、安倍首相も菅官房長官も記者会見で相変わらず、沖縄県民の意思を踏みにじるような発言しかしない。

安倍首相は、近日中に玉城知事と会談する用意があると言ったが、何も期待できないだろう。この男にとって、自分の意に沿わない沖縄の民意はどうでもいいのだ。

安倍晋三菅義偉にとって、沖縄の民意と本土の民意との間には、超え難い巨大な壁が横たわっている。

しかし、彼らにその巨大な壁が眼に映ることはない。無意識の内に存在する差別意識。これを構造的差別と呼ぶらしい。

この不条理で理不尽な構造的差別はいつになれば無くなるのだろうか?そもそも無くなることがあるのだろうか?

国内で圧倒的少数に過ぎない我々沖縄県民は、それでもやはり、不条理で理不尽な政府の政策に対しては、毅然として忍耐強く抵抗の意思を示す必要がある。

何度でも繰り返し民意を示して、民主主義の原理原則を政府に突きつけなければならない。今回の県民投票は海外のメディアも注目を寄せた。 

「Stars & Stripes」 は resounding no という言葉を使用している。LONGMAN DICTIONARY から引用するとvery great or complete no 圧倒的な反対という強い意味になる。

「Stars & Stripes」は、沖縄が祖国復帰する前、中学生の時、アルバイトで基地内で配達したことがあった。集金もしたので、放たれた大きいセパード犬がそばに寄って来た時は恐怖で立ちすくんだものだ。

その「 Stars & Stripes」が、米軍の新聞であるにも関わらず、県民投票を偏見なく詳細に、且つ客観的に報道している。

やはり、米国人の民主主義は徹底している。改めて感心せざるを得ない。

ひるがえって我が国はどうだろうか。安倍内閣に民主主義が根付いていると言えるだろうか。住民の意思を尊重しないのは、民主主義の反対概念・独裁主義である。

沖縄に対する時、安倍内閣中国共産党となんら変わらない。反対意見に耳を傾けない強権政治を平気でやる。

辺野古埋立に対する沖縄県民の反対意思は明確になった。ボールは安倍内閣に投げられた。このボールをどう扱うかは安倍内閣の責任だ。扱い方いかんでは、民主主義の発達した外国の厳しい視線が安倍政権に注がれることになる。

日本の真の国難は、外交も安全保障も米国従属にあることが、いよいよ明日になる。

推奨サイト 

チョイさんの沖縄日記

海鳴りの島から

うちなーありんくりんTV - YouTube

Osprey Fuan Club うようよ対策課

 

 

🇯🇵 祝天皇陛下御在位三十年

天皇陛下御在位三十年記念式典で、沖縄出身の歌手・三浦大知さんが「歌声の響」を歌った。天皇陛下が詞を書き、皇后さまが作曲されたという。

皇太子時代にご訪問された沖縄名護市にあるハンセン病療養所『沖縄愛楽園』との交流がきっかけとなったらしい。朝日新聞デジタルが報じている。

入所者が歌った「だんじゅかりゆし」は沖縄の民謡で、幼い頃から何度も聴いた歌である。今でも時々口ずさむことのある歌だ。


だんじゅかりゆし 〜 でいご娘

天皇陛下は沖縄の歴史・文化に詳しいだけではない。沖縄の人々の情念も深く理解しておられる。

沖縄に寄り添うそのお姿に、只々驚嘆し、恐れ入るばかりである。皇室を戴く日本人は幸いなり。

天皇陛下バンザ〜イ!バンザ〜イ!バンザ〜イ!

 

 

辺野古埋め立て反対に〇を

大浦湾の神が怒っている。ぼくにはそうとしか思われない。

あらゆる角度から検討して、辺野古新基地は欠陥施設であることが明らかになってきたからだ。

  • 地盤が超軟弱のため、地盤改良工事は極めて困難(不可能)である
  • 工期はさらに伸び、工事費の増大は確実だが、いずれもまだ試算さへ確定されていない
  • 在沖海兵隊政務外交部次長を務めたエルドリッジ氏はじめ、複数の元海兵隊高官は、辺野古新基地の欠陥を指摘し、機能上最悪として反対している
  • 滑走路が短いため、那覇空港を使用するという条件が満たされなければ、辺野古が完成しても、普天間飛行場は返還されない

これだけでも、辺野古新基地建設をゼロベースで見直す立派な理由になるはずなのに、さらにそれ以上に酷いのは、「辺野古が唯一」と繰り返す安倍内閣の痴呆体質である。

「世界一危険とも言われる普天間飛行場の1日も早い返還が原点」と耳にタコができるほど、我々は何度も聞かされてきた。

しかし、安倍内閣は、我が国の安全保障政策はどうあるべきか、これまで一度も国民に対してまともな説明をしたことはないのだ。

だから同じ文句を繰り返す他に能がないのである。

対米従属ゆえの外交音痴、安全保障無策。こんな政治をやられたのでは、国民はたまったものではない。

そのしわ寄せを、すべて沖縄が受けている。こんな理不尽なことが許されて良いはずがない。今回の県民投票は、安倍内閣が沖縄を追い込んだ結果である。

政府が少しでも沖縄の声に耳を傾ける姿勢があれば、何も県民投票をやる必要はないのだ。

しかし、根暗の菅義偉はなんと言ったか、「県民投票の結果に関わらず、工事を進める」

沖縄の人々の声は無視する、とハッキリと言い切ったのである。民主主義の本質を理解しない最悪の政治屋菅義偉

ここで、菅原文太氏に登場してもらおう。翁長知事候補を応援するためにセルラースタジアムで演説したあの感動的なシーン。

あの時、菅原氏は自身が主演した『仁義なき戦い』の最後のセリフを引用して、次のように言ったのだ。「仲井眞さん、弾はまだ一発残っとるがよう」

「スガさん、弾はまだ一発残っとるがよう」と置き換えて見てほしい。


菅原文太 最後の訴え

菅原氏は次のようにも言った。

沖縄の風土も、海も山も空気も風もすべて国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。」

これが民主主義の原点である。

菅原氏も翁長氏も故人となったが、両人の言葉は我々の中にしっかりと生きている。これから先もずっと生き続けることだろう。

菅義偉よ、聞いているか、「弾はまだまだ何発も残っとるがよう!」

 

橋下徹と水島総のバトル第二弾

 水島氏は本気のようだ。

橋下事務所に討論の申し込みをしたらしい。そもそもバトルの発端は、今話題の橋下徹著『沖縄問題、解決策はこれだ!』をめぐる沖縄に関する両者の見解の相違から来る。

しかし、両者の発言を見ると、沖縄問題を超えた両者の政治姿勢にまで及んでいることがわかる。

少なからず社会的影響力を持つ御両人だ、ぜひ夢の討論を実現してもらいたいところだが、惜しい事態に立ち至ったようだ。

と言うのは、橋下氏が要求した出演料が高額のため、水島氏は橋下氏側の条件を受け入れることはできない、と断念したのである。

出演料がいかほどか、水島氏は明らかにしなかったが、「朝まで生テレビ」の出演料の10倍以上と水島氏は言った。

このヒントを足掛かりにして、金額を推測してみる。

今から22年ほど前、喜納昌吉が「朝生」に出演するというので、彼と親交の深かった友人に誘われて、スタジオの傍聴席に座ったことがあった。

その頃ぼくは東京で暮らしていて、友人とは時々連絡を取り合っていた。1995年に発生した、海兵隊3人による少女暴行事件で沖縄中が、怒りで沸き立っていた頃である。その翌年に「朝生」が取り上げて、沖縄側から喜納昌吉の他に2人が参加した。

議論は白熱し、傍聴席で緊張していたのを覚えている。

討論が終了すると、出演者は全員階下の別室に移動して、そこで懇談した。お開き会のような雰囲気だった。友人とともに、ぼくは喜納昌吉のそばに腰掛けて、話に耳を傾けていた。

その時、出演料が幾らかを知ることになった。確か7万円という金額が耳に入ったように思う。22年ほど前の話だから、そのまま当てはめるわけにはいかないにしても、この金額をヒントに推測すると、10倍で70万円。

水島氏はそれ以上と言っているから、あるいは100万円?

仮に100万円前後としたら、話は少しややこしくなる。と言うのも、水島氏は、うち(チャンネル桜)は貧乏だから、これだけの金額を出すのは不可能だ、と落胆した様子で語ったのである。

天下の「チャンネル桜」が100万円の支払いができない? ちょっと意外だが、あるいは倍の200万円かもしれない。

と言うのも、橋下氏の講演料は200万円が相場というのを聞いたことがあるからだ。

おそらく200万円前後が正解に近いのかも知れない。

しかし、200万円前後の金が出せない、と言うのもやはり意外な感じを受ける。

ま、それはそれとして横に置くとして、重要なことは、水島氏が次のように述べたことである。

今は支払えないにしても、コツコツ貯めて将来必ず討論の場を設けたい。

この悲愴な決意表明を聞いた時、ぼくはある種の感銘を受け、不思議なことに水島氏が一瞬好きになったのである。そしてこの件に限ってだけ、水島氏を応援したい気持ちになった。

そこで橋下氏に提言したい。

出演料を水島氏が払える金額まで落とすことはできないだろうか。これだけ世間の注目を集めている企画である。社会的に価値があり、出演の価値が十分にある討論番組になると思うが、如何であろうか。

乞うご期待、といったところで、さて、ここからは、沖縄の人間としてのぼくからの両人に対する提言である。

沖縄に対する両人の姿勢にぼくは不満であるが、あえて比較すれば、橋下氏の方が水島氏よりもずっと沖縄に寄り添った姿勢を見せていると思う。

大阪府知事・市長の頃、橋下氏は全国の自治体が普天間飛行場の移設を引き受けない状況の中、大阪で引き受けても良いと述べた唯一の首長だった。

その勇気ある発言に胸を熱くしたのは、ぼくだけではないだろう。

そして『沖縄問題、解決策はこれだ!』の中で提案された「沖縄ビジョンX」は大部分に賛同できないとしても、その大胆な発想力は、沖縄への深い思いが裏打ちされているが故と考えると、その努力は高く評価されて良い。

また、問題の「沖縄独立の覚悟と気迫が国を揺さぶる」という項目の中で、橋下氏は次のように述べているのだ。

日米地位協定の改定のところでも話しましたが、沖縄問題はつまるところ、アメリカからの日本の自立・独立の話でもあります。憲法9条によって、日本は国防軍を持たず、自らの存亡をアメリカに委ねてしまっている。アメリカに対して、きちんとモノを申すことができない立場です。

ゆえに、アメリカが地政学上の沖縄の重要性を重視し、米軍基地が沖縄にあることにこだわるなら、沖縄問題はなかなか解決しません。

日本がアメリカにきちんとモノを申していくためには憲法9条の改正によって、国防軍を持ち、真の自立・独立国家に生まれ変わる必要があります。(略)

日本国民が、様々な理由から後者(従属関係)のようなアメリカとの関係に甘んじるというなら、それは沖縄問題を解決する意思をある意味放棄したことにほかなりません。

そうであれば、沖縄県民が日本から独立する意思を示し、沖縄自らの力で解決していく覚悟と気迫を示す必要があります。

もちろん本当に独立するかどうかではなく、そのような覚悟と気迫を示すことが重要なのです。沖縄問題について本土もアメリカも本気になって解決してくれないのなら、沖縄自身が解決する。

民主主義のルールの中で、やれることはすべてとことんやる。政府与党や本土との激しいケンカも辞さない。(291〜293頁)」

上の文章から明らかなように、橋下氏は決して沖縄独立を煽っているわけではない。沖縄県民が本気になって、政権とケンカする必要性を強調しているに過ぎない。

橋下氏が本気で沖縄のことを心配している証拠だ。彼は本の最後を次のように結んでいる。

「最後は住民の力です。沖縄のみなさんが、沖縄の未来のために政府与党や本土と本気でケンカをするというなら、僕もできるかぎりの協力をさせてもらいたいと思います。沖縄の未来のために、頑張りましょう。」

橋下氏に言われるまでもなく、沖縄が日本政府と米国政府と言う強大な圧力に抗いながら今日まで来たのは住民の力による。彫刻家の金城実氏が言ったように、抵抗の遺伝子は進化しているのだ。

しかし、橋下氏の提言は好意的に受け止めるべきだろう。辺野古埋め立てを強行する安倍政権に対しては、迫力を持って本気でケンカをする。

そのために橋下氏が何らかの形で協力してくれるというなら、我々としては大いに歓迎しよう。

さて一方の水島総

はっきり言う、チャンネル桜「沖縄の声」を主宰するこの人間を、ぼくは信用しない。「沖縄の声」は沖縄の悪口を本土に告げ口する癌細胞だからだ。癌細胞を養成する人間を誰が信用できると言うのか。

「沖縄の声」のキャスターには、米軍ベッタリの恵隆之介をはじめとして、軽薄な軍国女子・我那覇真子、大嘘つきのボギーてどこん手登根安則)、似非民主主義野郎の又吉康隆などの面々がキャスターとして名を連ねている。

水島氏は、東京では偉そうに自主防衛論を説くが、沖縄に来ると、駐留米軍(占領軍)容認派に豹変する。

「威勢だけよく、頭の悪そうなこの男は何なんだ?」と橋下氏はツイートしたが、ぼくにも同じように見えて仕方がないのだ。

水島氏は保守の視点だけで沖縄を見ている。ここに彼の最大の欠陥がある。沖縄の歴史に疎く、沖縄人の深い情念を理解しない。だから、沖縄に来るとピンボケした発言を繰り返すのだ。

沖縄人の深い情念を理解しない点では、水島氏より多少マシだとしても、橋下氏も同様である。

そこで御両人にお勧めしたいのが以下の二冊である。沖縄人の深い情念を理解する上で、きっと良い示唆を与えてくれるものと信じる。名著であるがゆえに推薦したい。

新南島風土記 (朝日文庫)

新南島風土記 (朝日文庫)

 
琉球共和国―汝、花を武器とせよ! (ちくま文庫)

琉球共和国―汝、花を武器とせよ! (ちくま文庫)

 

 

この動画は本文とは直接関係はありません。つい懐かしくなって掲載しました。昌吉さん、元気かい?


喜納昌永&喜納昌吉 民謡紅白 1.てぃんさぐぬ花 2.すべての人の心に花を

 

推奨サイト 

チョイさんの沖縄日記

海鳴りの島から

うちなーありんくりんTV - YouTube

Osprey Fuan Club うようよ対策課

佐藤健志 official site ”Dancing Writer” | 作家 佐藤健志オフィシャルサイト

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

 

空手形に過ぎなかった5年以内の普天間飛行場運用停止

今日の午後メインプレイス5階で、県民投票の期日前投票をすませた。今、ミスタードーナツで、チョコ菓子とコーヒーを楽しみながら、キーボードを叩いている。

奇しくも今日18日は、安倍内閣が5年前、当時の仲井眞弘多知事に対して、普天間飛行場の運用停止を5年以内に実現すると約束した期限の最終日である。

今朝の琉球新報は社説でこの件を取り上げて、その経緯と実態を簡潔にまとめて、安倍内閣の欺瞞性を断罪している。 

要点を箇条書きすると、

  • 5年以内の運用停止は、2013年12月に仲井眞弘多知事が辺野古埋め立てを承認する最大の条件だった。
  • 安倍首相「知事との約束は県民との約束だ」「政府を挙げて全力で取り組む」
  • 仲井眞知事「首相が言ったことそのものが担保だ」「移設と運用停止は切り離すべきだ」
  • 官房長官「日本全体で沖縄の負担を軽減させてもらう」

ところが、翁長雄志知事が誕生すると、安倍内閣は豹変する

  • 中谷防衛大臣「地元の協力を得られることが前提だ」
  • 安倍首相「残念ながら翁長雄志知事に協力していただけていない。難しい状況だ」
  • 安倍政権が5年以内の運用停止に本気で取り組んだ形跡は見えない。14年4月の日米首脳会談で、安倍首相がオバマ米大統領に運用停止への決意を表明しただけで、以後は言及がない。それどころか、その後の日米会談では、運用停止よりも辺野古新基地の推進を強調している。
  • 政府は「普天間飛行場の危険性除去が原点だ」と繰り返すだけ

以上5年前からの経緯を振り返ると、安倍内閣がいかに不誠実で嘘つきであるか、誰の目にも明らかだろう。

そこで少しだけ想像力を働かせてみよう。仮に仲井眞知事が翁長候補を破り、3選されていたとすればどうか。

その場合でも現実的に考えて、5年以内の普天間飛行場の運用停止は不可能である。なぜなら、たとえ仲井眞知事の協力が得られたとしても、辺野古新基地の工事は継続中であり、移設はまだまだ先のことになるからだ。

ということはつまり、翁長知事の協力が得られないから運用停止はできない、というのは、安倍内閣の計算されつくした口実に過ぎないのである。

仲井眞知事は、まんまと無垢な少女のように騙されたのだ。安倍内閣は、最初から5年以内の運用停止のために汗を流す気などなかった。それなのに約束だけした。

仲井眞知事が約束と引き替えに埋め立てを承認した瞬間、安倍晋三菅義偉が内心、ニヤリとする姿が、ぼくには想像できる。

安倍内閣は、実に腹黒い連中の集まりである。許されざる売国奴連中である。

推奨サイト 

チョイさんの沖縄日記

海鳴りの島から

うちなーありんくりんTV - YouTube

Osprey Fuan Club うようよ対策課

佐藤健志 official site ”Dancing Writer” | 作家 佐藤健志オフィシャルサイト

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba