沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

西尾幹二🆚水島総

戦後最悪の総理大臣だ!西尾氏が安倍総理をそう呼んで断罪した時、思わず心の中で拍手喝采した。チャンネル桜の「春の特別対談・世界は現在」を見た多くの人が、ゲスト出演した西尾幹二氏の怒りを共有したのではないだろうか。

最初、西尾氏は将棋の藤井翔太棋士を褒めることから語り始めた。そして大谷翔平から大相撲へと話題が移った。なんだ、こんな話で終わるようならつまらんな、と思っていたら、文藝春秋5月号に掲載された近畿財務局職員の自殺に関する父親の手記を取り上げて、西尾氏は感情を抑えて、静かに語り始め、話題を安倍政治に移した。

『保守の真贋』を世に問うて約半年、その間の余りにもだらしない安倍政治に対し、やはり西尾氏の憤懣は蓄積していたのだ、と直感した。『保守の真贋』で安倍晋三人間性を炙り出し、安倍政治を徹底的に批判した西尾氏は、この対談でも容赦なき批判を展開した。

対する水島氏は、安倍政治を擁護する立場から、西尾氏に反論を試みる。習近平プーチン、トランプらと堂々と渡り合える政治家は安倍氏以外にいない、と述べる水島氏に対し、そんな事はない、みんなから馬鹿にされているだけだ、と西尾氏がやり返す。

水島氏「拉致について、少なくともここまでやった総理はいない」西尾氏「眼の色を変えた気迫、怒り、苛立ち、苦悩が安倍さんにあったか、ない」

両者の主張は真っ向から対立し、平行線を辿るだけだ。水島氏「アメリカの属国である日本の総理に何ができるか具体的に言ってもらいたい」と述べたのに対して、西尾氏の応答はなかった。ぼくなら直ちに次のように応えただろう「金正恩に直接パイプを繋げる工作を今までに実行したことがあったか」

実際、安倍政権はそのような工作を一切してこなかった。「対話のための対話はしない」「最大限圧力をかけ続ける」の言葉を繰り返すだけだった。その結果どうなったか。

金正恩が打った一世一代の大博打に目が眩み、中国、韓国、米国が連携する枠の外側に弾き飛ばされて、ひとり取り残されただけではないか。各国のリーダーがどのような手を打ってくるか読めないような安倍政治を評価する水島総とは一体どんな人物だ?

水島氏は、昨年、沖縄の復帰記念日5月15日に数十名の仲間を引き連れて来沖した。いつからそんな行事を始めることにしたのか知らないが、去年、一昨年と同記念日に来沖したのをみると、おそらく今年もやってくるに違いない。

来沖の目的は何か、と言うと、辺野古新基地に反対するテント村に行き、チャンネル桜の支局「沖縄の声」のキャスター我那覇真子らを加えた数十名の仲間たちが、大きな日の丸を突き立てて、テント村の人々にマイクを使って、一方的に説教を垂れるのである。

左翼を批判すると言うのが彼らの言い分であり、保守を自認する彼らとしては、まあ当然と言えば当然の行為であろう。しかし、ここで我々は奇妙な現象を目にすることになる。テント村で散々説教を垂れて良い気分になった彼等は、新基地反対のもう一つの現場、キャンプシュワブゲート前で反対派が座り込みを続けるところへ行って、新基地反対に合流する事はしないのである。

当然だろう、と言う向きがあるかも知れないが、ちょっと待てと言いたい。水島総という人物は、国体護持、自主防衛論、核保有論を日頃から唱えているはずではないか。ならば、米軍の新基地建設に異議を唱えてしかるべきだ。しかも辺野古は、普天間基地より数倍機能が強化される新基地である。

東京では自主防衛論を唱えて、沖縄に来たら在沖米軍(占領軍)に対して異議を唱えない。明らかに二枚舌で、主義主張が一貫していない。ぼくはこのような人間を信用しない。沖縄の人々を馬鹿にするのもいい加減にしろ!今年の復帰記念日は来るな。目障りである。

それでも来沖して昨年と同じ行動を取るなら、当ブログで徹底的に批判してやる。更に言いたいことがある。「沖縄の声」のキャスターは全員いい加減な連中だが、分けてもボギー手登根(手登根安則)は誰が見ても酷すぎる。自作自演のデマを拡散させる常習犯だ。最近彼が手がけた沖縄自動車道での多重衝突事故をネタにしたデマ情報は、それを信じ込んで記事に仕上げた産經新聞の高木記者を更迭させる社会問題を引き起こして大きな話題になったばかりである。このデマ事件の記録は永久に残る。機会あるたびに言及されることになるだろう。

こんな酷い男が今なおキャスターに居座っている責任は、明らかに社長である水島氏にある。責任を取って直ちに「沖縄の声」から追放すべきだろう。

さて、話を元に戻すと、西尾氏はよほど我慢できなかったのか、安倍夫妻は似た者同士だと言い、昭恵夫人は若い頃から出来の悪い女性で、ディスコを渡り歩き夜更かしをする不良少女だった、そんな彼女を追いかけるのが若い頃の安倍晋三だった、そして安倍氏は彼女のことをピュアだと言った、この場合のピュアとは白痴のようなもので、つまり何も考えていないということだ、と一気に述べたのである。

正直言って、安倍夫妻をここまで貶めるとは思わなかったが、多分事実だろう。安倍夫妻を観察すると十分にあり得る話だ。水島氏「それじゃ安倍総理の他に誰がいるのですか」西尾氏「誰でもいいんだ、安倍氏にはすぐに辞めてもらいたい」

両者のやり取りは『西尾幹二のインターネット日録』にユウチュウブが貼り付けられているので、多くの人に見てもらいたいが、ぼくの感想を言うと、西尾先生、水島氏のような思想に一貫性のない似非保守が作る番組に無理して御出演される事は、今回を限りにお辞めになられてはいかがでしょうか。

水島氏は確かに映像化の才能があります。そして演出家としても優秀です。そして行動派でもあるので、それらの要素が相まって、彼が手がけた番組に魅せられて多くの保守論客が登場するのでしょう。しかし、彼の思想の弱さは如何ともし難いほど明らかです。西尾先生をはじめとして、筋の通った知識人と真の関係を保つのは無理があるのではないでしょうか。

チャンネル桜に登場する論客で、深い確かな知識と正確で鋭い分析力を持つ、筋の通った知識人といえば、西尾幹二小堀桂一郎佐藤健志、御三方くらいでしょうか。無論、ぼくの独断です。

小堀氏と佐藤氏は別として、西尾先生が水島氏の番組にこれ以上御出演されるのは反対です。先生の思想に不純物が混入するような気がして面白くありません。安倍晋三水島総も決して頭脳明晰とは言えず、だからこそお互い引き付け合うのでしょうが、両者と根本的に思想が相容れない以上は距離を置くべきではないでしょうか。

勝手な感想をご容赦願います。

西尾先生、食事と睡眠と適度な運動を心がけて、ますます意気軒昂であられることを祈願しております。

 

 

護憲派も改憲派も同じ穴の狢だ

憲法記念日の今日の天気は、朝からどんよりした曇り空で、午後から雨が降ったり止んだりしている。

今日の鬱陶しい天気を表すかのように、琉球新報の紙面は、護憲の主張一色で塗り潰されている。読者の意見欄、社説、論壇の全てが現憲法を擁護する言葉で彩られている。さらに、「 市民意見広告運動」という名の市民団体による意見広告が1ページ全面を使って、「「変えない」を選ぶ・9条をこわすな」とのタイトルで掲載されている。県選出国会議員へのアンケートでは、完全な護憲派は、照屋寛徳赤嶺政賢糸数慶子伊波洋一の四議員。他の5議員は、加憲か新憲法かで見解の微妙な相違があるが、改憲派と見て間違いないだろう。

さて、自民党は4項目に絞って条文案をまとめたことになっている。9条の自衛隊明記、教育充実、緊急事態条項の新設、参議院合区廃止の4項目であるが、とりあえず今日は、9条の自衛隊明記だけを問題にしたい。

昨年、安倍首相は日本会議のビデオメッセージで、9条の1項2項を変えることなく、3項を加えて自衛隊を明記する案を示した。それを知った瞬間、ぼくは安倍晋三という男の臆病さ頭の悪さを再認識したのだった。首相になる前から表明していた9条改正案の中身はこんなチンケなものだったのか、と。

政治は現実的でなければならない、と安倍氏はよく言うが、チンケな9条改正と現実は全く関係ない。小判鮫・公明党に配慮したらしいが、これが現実的対応とすれば、安倍氏が考える現実とは、単なる筋悪の妥協に過ぎないだけではないか。

日本国憲法第二章  戦争の放棄

第九条 1日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

この条文の第2項が自衛隊の存在と矛盾することは、中学生でも理解できることだ。自衛隊は立派な陸海空軍である。ごまかしの効かない現実である。このくらいのことは、小学生でもわかる。それを自衛隊は軍隊ではないとごまかしてきたのは、他ならぬ国会議員の連中だ。

死を覚悟して国家国民の為に職務を遂行すると宣誓して入隊した誇るべき自衛官達を、日陰者扱いし貶めてきたのは、他ならぬ国会議員の馬鹿者たちだ。多くの国民はこのことを良く知っている。がしかし、平和ボケして眠りこけたままだ。その意味では、当然、国民にも大きな責任がある。

では、第2項の矛盾を解消する為にどうすれば良いか。安倍首相は第3項を加えて自衛隊を明記したいと述べ、その意に沿った改正条文案を自民党がまとめた。しかし、本当に自民党の改正条文案でいいのか。良いわけがない。9条改正論者のぼくの目から見て、自民党案は、幼稚で粗雑であり、粗悪であり、欺瞞に輪を掛けた大嘘であり、非常に危険である。

戦後ずっと続いた神学論争に終止符を打つどころか、神学論争を未来永劫継続し給へ、と宣告したようなものだ。ぼくは、チンケな自民党案に大反対である。国民に真正面から向き合って、なぜ正々堂々と正論を訴えないのだ。

日本国憲法第二章  国防を担う国軍

第九条 1 日本国は国防を担う国軍を保有する。 2 他国への侵略は永久に放棄する。3 国軍の最高指揮権は内閣総理大臣に属する。4 国軍の規模、形態、機能については国軍法により規定する。

 これは、ぼくの9条改正案だが、自民党案より何倍も優秀だと自負する。細かい表現はともかくとして、全体を貫く精神は、こうあるべきだと確信する。

さて、改憲派自民党案)を論破した次は護憲派だ。護憲派の主張は、チンケな自民党案に劣らず、いやそれ以上に罪が深い。9条を語る時の護憲派の目は点になり、脳細胞は活動を停止する。飽きもせず繰り返し彼らが言うことは、憲法が施行されて以来、針の先ほども動かず固定したままだ。

曰く、9条のお陰で戦後ずっと平和が守られてきた。何を寝ぼけたことを抜かすか。これは大嘘である。戦後ずっと平和が守られてきたのは、在日米軍の存在と自衛隊のお陰である。これが真実であり、戦後日本の冷厳なる実態である。

先の大戦で米国に大敗した我が国に米軍が進駐しないで、荒廃して無力な国状のままだったら、代わりにソ連軍が駐留しただろう。そうなれば日本及び日本人がどうなったか、想像するだけで身震いする。米国という敵国の軍隊に占領されたことは屈辱であったが、凶暴なソ連軍の餌食にならずに済んだと思えば、不幸中の幸いであったと言えるだろう。

しかし、当然なことだが、ぼくは米軍の駐留を無条件に容認する立場ではない。自主防衛がぼくの信念だが、今はこのことを論じようとは思はない。後日言及する機会があればと思う。

護憲派が言うように、9条が平和を守ったのなら、今の日本から全米軍が撤退し、自衛隊が解体され消滅したらどうなるか。それでも9条の不思議な魔力のお陰で平和が維持されるなら、護憲派の主張は正しかったということになる。試しに実験してみようか、と言いたいところだが現実は無理だ。

そこで想像力を働かしてみる。軍隊が存在しない日本と軍隊が存在する周辺国。軍隊の存在する国と日本が貿易をする。取引が順調にいく時もあれば、いかない時もある。交渉がこじれて貿易摩擦が起きたとする。最終段階で相手国が軍事力をチラつかせて脅してきたらどう対処するか。

軍事力を持たない日本としては、どんなに知恵を振り絞って対処しようにも立場が弱すぎる。譲歩に譲歩を重ねて大損してしまう。こんなことが繰り返されて、ついに国家破産!そして他国の占領下に置かれて奴隷化する日本人!決して大袈裟なことを言うつもりはない。少し想像力が働く人には容易に予想できることだ。護憲派の諸君、これで良いのか、と言う話。

さらに、彼等に問いたいことがある。護憲派の皆さんは、自宅を留守にする時にドアや窓に施錠せずに外出するのか、と。あるいは帰宅して就寝する時、同じように施錠しないのか、と問いたい。もし、護憲派の皆さんが日常生活で施錠しない生活を送っているとすれば、ぼくは彼等の9条死守の主張に対して異議を唱える資格はないだろう。潔く降参しよう。

しかし、実際のところは、護憲派と雖も、ほとんどの人はしっかりと施錠して外出し、就寝なさるのではないか。このしっかりと施錠することが、国家規模で考えると、軍事力で外国の侵略を抑止することだと認識してもらいたい。このくらいの理屈が理解できない護憲派の諸君、潔く猛省しなさい。

結論。安倍政権のチンケな9条改正案と護憲派の幼稚な9条擁護論に、ぼくは大反対である。護憲派改憲派自民党案)も罪深き同じ穴の狢である。いずれも国家存亡の危機に至る道だ。危ない危ない。

 

 

嗚呼、安倍内閣よ!

柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)が加計学園関係者と首相官邸で面会していたと国会答弁で認めることになったらしい。「 記憶の限りでは会っていない」と繰り返してきた答弁を事実上訂正することになるが、要するに嘘を突き通すことが不可能になったと言うに過ぎない。

ゴールデンウィーク明けに衆参両院予算委員会参考人としての答弁が予定されているらしい。森友学園加計学園防衛省日報問題などこれほど問題解決がこじれにこじれて引き伸ばされてきた原因は、安倍内閣の少数野党に対する傲慢な姿勢からきていると言わざるを得ない。

問題が発覚した時点で内閣が誠実に対応し、関係資料を全て公開して全ての関係者を国会招致していれば、僅か1、2ヶ月で解決できた案件のはずである。しかし、昨年の衆議院選挙を挟んで1年以上経過して、今なお問題が続いているというのは、安倍内閣の当事者意識の欠如と傲慢、不誠実で問題を解決する能力がない証拠ではないか。

昨年の「 国難突破解散」は一体なんだったのか?解散権を私物化した挙句、国難であるはずの北朝鮮核ミサイル問題が財務省の公文書捏造問題に豹変し、問題解決に今尚逡巡している。北朝鮮問題が南北統一の方向に向かい始めた今、安倍内閣の姿はあまりにも鈍くて醜い。

南北首脳会談が成功した後を受けて行われる予定の米朝首脳会談が仮に成功したら、安倍首相は一体どうするつもりだろうか? 流石に「対話のための対話は要らない」「最大限の圧力をかけ続ける」と馬鹿の一つ覚えみたいに言い続けるわけにはいかないだろう。

金正恩は、日朝会談を行う用意があると文在寅大統領に伝えたらしいが、この機会を最大限に生かす為の万全の対策を用意しているのかどうか。米国の庇護のもとにある弱っちい安倍首相の言い分を、果たして金正恩がまともに聞くだろうか。金正恩に軽くあしらわれる安倍晋三の哀れな姿が目に浮かぶようで、不安は尽きない。

国会で圧倒的議席数を占めてはいても、安倍政権はその不誠実が原因で四面楚歌そのものである。

 

 

第三次世界大戦を画策するイスラエルとアメリカ

Sputnikの報道によると、<先月29日(日曜日)にイスラエルはシリアに駐留するイラン第47部隊を空爆し、11人のイラン人を含む16名が死亡した。それ以前にも、シリアのT-4空軍基地を空爆して7人のイラン人が死亡している。>

そして、空爆を正当化するかのように、イスラエル首相ネタニエフは、イランが作成したとされる「Project Amad」と呼ばれる5万5千ページに渡る文書とCDを、翌日公表した。これはイラン軍の核開発を詳細に記した資料だという。 

これが事実なら、イランは2015年に米国他5ヶ国(英仏独中露)と交わした核開発制限合意を破棄したことになる。合意を交わした各国は、特に米国は厳しい対応を迫られるだろう。

しかし、これはネタニエフが仕組んだ罠だとしたら?と言うのも、トランプ大統領は2015年の合意に不満を表明しているし、できればもっと厳しい内容にしたい、と思っている。国務長官に就任したばかりのポンペオ氏の最初の外国訪問先がイスラエルサウジアラビアということも、この問題に大いに絡んでいると見て間違いない。

トランプ政権が対イラン強行派であることをうまく利用して、これに火を付けてイランを叩く口実を作る。ネタニエフがそう考えて、「Project Amad」という嘘話をでっち上げたとしても少しも不思議ではない。

早速、マロン女史という政治アナリストが反論した。< もし、ネタニエフの言うことが事実とすれば、彼が言っていることは、IAEAの調査チームがイランに入り核査察を行い、合意を調停したのにもかかわらず、調査員たちは嘘つきで馬鹿者ということになる。そして、ネタニエフ、あるいはイスラエルは過去6年間にわたり、途切れることなくシリアを攻撃してきたのに、今回の文書を攻撃を正当化するために利用している。>

そして、作家で活動家のベンジャミン氏が言う。< 不幸なことに、我々は、凄惨な歴史が繰り返されるのを見てきた。米国、イスラエルサウジアラビアが戦争を正当化するための事実を作成しようと試みる歴史を。数年前、ポンペオ氏とボルトン氏はイランを爆撃することについて語っていた。ジョン・ボルトンはニュウヨークタイムズ紙に寄稿して、イランから爆弾を除去するために、イランを爆撃するべきだ、と書いた。>

ベンジャミン氏がさらに付け加えて警告する < 彼等はまた、自分たちが課した経済制裁のお陰で経済的に弱体化したイランを徹底的に叩くチャンスは今だと考えている。しかし、彼等は幻想を見ているに過ぎない。2002年にサダム・フセインを倒して新政府に取って代わらせたあの時の幻想だ。彼等はそれが可能だと思っていて、イラン人民が政府を転覆して、奇跡的に親米政権ができると考えている。これらは全て今までに見てきたことであり、非常に危険である。>

中東の情勢を追いかけていくと少しづつ見えてくるものがある。中東全域を親米政権にしたいという米国の思惑がイスラエルの利害と完全に一致するという事実。イスラム教のシーア派スンニ派の宗教対立の陰に隠れて見えにくい真の中東問題の本質は、実はイスラエル問題である、ということ。

1948年にイスラエルは建国された。戦後生まれの新しい国家である。2000年に及ぶ放浪の末、旧約聖書の神がユダヤ人に約束したとされる現在の地に、国際連合の決議によって建国が承認された。しかし、その内容を巡ってユダヤ人とアラブ人との対立が当初から存在し、そのため民族の対立が激化する。その後の歴史的経過は割愛するが、この時のイスラエルの建国をめぐる複雑な問題が最終的な解決を見ることなく、今日まで続いているのである。

そして、ユダヤ勢力は米国において隠然たる力を持っている。米国大統領と雖も彼等に逆らうことは許されない。だから、中東問題の本質とは、米国とイスラエルアラブ諸国連合の対立と言うことができる。もう少し複雑な要素もあるかもしれないが、簡略に図式化するとそうなるのではないか。

米国の中東政策が中東全域を親米路線で固めることにあることが、この簡略な図式で理解できる。

しかし、はっきり言って、それは不可能なことである、と断言できる。その理由は現実を直視するだけで良い。カダフィ大佐を殺し、フセイン大統領を殺した結果、中東はどうなったか?カダフィ大佐が上手く統治していたリビアは、混迷状態であり、安定化の道のりは遠い。フセイン大統領が上手く統治していたイラクは、長期にわたる破壊の惨状から未だ回復していない。

親米政権どころか米国はアラブ民族から嫌われ憎まれているのだ。当然の事だ。国家を破壊し、人民を殺戮し、アラブ民族の尊厳を足蹴にした人間を、誰が信用することなどできようか?

イラクとシリアの人々の地獄のような苦悩の責任は米国政府にある。手前勝手な政策を強行する米国政府に全責任がある。にもかかわらず、反省のかけらもなく、相変わらず古くなって通用しなくなった政策を推し進めようとしている。ここまでくるともはや精神病患者だ。

イスラエルと米国の政権の上層部に巣食う精神病患者どもが取り返しのつかない第三次世界大戦を準備している。彼等が、政策の大転換をし、アラブ民族に大いに譲歩し、真の和解を唱えない限り、第三次世界大戦が中東から火を吹く可能性は非常に高い。

 

恐るべし、金正恩!

熱に浮かされたようにミサイルを打ち上げ、核実験を繰り返す金正恩の行動は、誰の目にも異常としか映らなかった。

彼の目的を理解できない人にとって、彼は精神異常者か悪魔でしかなかった。だからICBMを完成させると、日米主導で世界中が北朝鮮経済制裁をかけて締め上げる手段に出たのは、当然の罰のように思われた。

しかし、金正恩は全てを見通した上で、綿密にシナリオを描き、その通り実行してきたことが、昨日の南北首脳会談で明確になったような気がする。生中継された映像を見る限り、そしてそこに至るこれまでの彼の一連の行動を省みると、そう考えざるを得ないのである。休戦中の朝鮮戦争に終止符を打ち、朝鮮半島を平和的に統一することが、最大の最終目標であるならば、必要なら悪魔の役だって演じてみせよう。

金正恩は、文在寅という意を同じくする、得難い相方を得て、見事にその役を演じ切った。これだけの大芝居を打てる人物を、ぼくは今まで見てきた政治劇で、他に誰一人知らない。テレビで生中継される映像を見て、世界中の人が若き指導者の鮮やかな演技に舌を巻き、目を丸くし、1日経過して、今なお驚きの余韻に浸っているのではないだろうか。

堂々とした態度、ユーモアがあり、親ほど年長の文大統領をリードする強かさ。金正恩、恐るべし!

最終目的に向かって、南北首脳会談という一つの山は、鮮やかな足取りで軽々と越えた。次の大きな山、予測不能トランプ大統領との会談が待っている。予断は許さないが、実現すれば恐らく、金正恩のシナリオ通りにことが運ばれるように思われて仕方がない。

朝鮮半島の非核化とは、同時に在韓米軍の撤退をも意味する。それを条件にした北朝鮮の段階的非核化をトランプ大統領が呑むかどうかに米朝首脳会談の成否がかかっている。

ぼくの予測だと、トランプ大統領は受け容れる、と見る。歴代米大統領が成し得なかった、朝鮮半島の平和の実現に貢献できれば、ノーベル平和賞が授与される可能性は極めて高い。あのオバマが貰ったのに俺が貰えないはずがない。心の中でそう呟くトランプ氏の声が聞こえてきそうだ。

ところで、もう一人肝心の役者はどこに行ったのだ?あれだけ電話で念を押したのに、文在寅の野郎、拉致被害者の「ら」の字も出さなかったじゃないか。一人孤独に歯ぎしりしている我が国の首相、安倍晋三。可哀想に、物事の本質を把握する能力が、ちと弱過ぎる。何故、自国の拉致被害者の救出を他国に頼むのだ?はじめから間違っているのだ。金正恩と直接パイプを作る努力を今まで何かやったことがあるのか?漏れ伝わる情報によると、何もしてこなかったというではないか。

文在寅大統領に依頼し、トランプ大統領に依頼する。これ単なる政治パフォーマンスの売名行為ではないか。拉致被害者を政治的に利用するな!今からでも決して遅くはない、内閣一丸となって火の玉となり、日朝会談を実現するよう平壌へ特使を、今すぐに送り込め!

 

安倍首相の北朝鮮完全非核化は現実的ではない

安倍首相とトランプ大統領には共通点がある。両者とも議会を軽視する点だ。安倍首相の国会答弁を聞いていると、質問をはぐらかして誠実に答えようとしない不実な姿勢が目立つ。ちょっとした個人攻撃に色をなして混乱し、反撃する様は実に子供っぽくて見ていられない。そんな質疑応答の光景を何度も見てきた。

一方のトランプ大統領は、議会の承認を得ずにシリアに巡航ミサイルを打ち込んだ。他国から攻撃されてもいないのに、勝手に他国を攻撃するのは明らかに国際法違反である。軍事超大国だから許されるというものではない。

なんのために国際法があるのか、素人政治家のビジネスマン大統領トロンプ氏は少しも理解していないようだ。こんな男が経済も軍事も世界最大の国家指導者と言うのだから、神の悪戯も度を超えている。

二人に共通するのは議会軽視だけではない。内政で不人気なのだ。安倍首相は、可哀想に森友学園加計学園自衛隊の日報問題、財務省次官のセクハラ辞任と立て続けに起こる不祥事で青息吐息だ。

同情したいところだが、彼の人間性を考えると、いい気味だ早く辞めろと言う感情しか湧いてこない。一方のトランプ大統領。不動産業でしこたま稼いだのは良いが、金にモノを言わせて羽目を外したのが運悪く裏目に出た。次々とセクハラスキャンダルが暴露され、とうとう現役のポルノスターに訴えられるところまで来た。

金銭で解決できると軽い気持ちで遊んだとすれば、女性の恐ろしさを知らなさすぎる、と言わなければならない。女性関係がこじれると、いかに恐ろしい結果になるか、援助交際まがいの付き合いが原因で辞任した新潟県知事が、見事に世間に示してくれたばかりである。

ポルノスター事件だけではない。トランプ政権は、相次ぐ閣僚の更迭、辞任で未だに足腰が定まらない状態だ。内政に火種を抱える哀れな二人が大統領の豪華な別荘地マール・ア・ラーゴで、政権浮揚の足掛かりにするべく会談した。同地で2度目の会談である。主題は北朝鮮の非核化と拉致被害者奪還、そして貿易不均衡の是正。

ビジネスマン・トランプ氏としては、秋に行われる中間選挙を有利に進めるために、貿易不均衡をどうしても是正したい、と言うのが本音だろう。北朝鮮の非核化問題は、自分で解決する、だからシンゾーの出る幕は限られているよ、これがトランプ氏の本心だろう。

安倍首相としては、なんとしても拉致被害者を救出したい、と思っているから、金正恩に強く要請するようトランプ大統領に執拗に頼み込んだらしい。

拉致問題へのシンゾーの情熱はすごいな。貿易問題とは迫力が違う。長年執念を燃やし、決してあきらめない態度はビューティフルだ。シンゾーの情熱が私にも乗り移った。最大限の努力をしよう」(産経ニュース)

報道された通り、トランプ大統領がそう述べたとすれば、頼もしい限りだ。是非、実行してもらいたい。心の底からそう願うし、最良の成果を得られるよう祈りたい。しかし、そうは言っても、やはり疑念は残る。

貿易問題は、それぞれの担当閣僚に任せれば良い。我が国にとって600億ドルの輸出超過は差し迫った問題ではない。拉致被害者の救出こそ最優先されるべき課題である。全国民がそう思っているはずだ。だから、安倍首相もトランプ大統領に強く訴えて、「 最大限の努力をする」との言質を引き出すことができたのだ。

素晴らしいことだ。ぼくは、安倍首相の政治哲学を全く評価しない人間だが、今回の交渉力に関しては大いに評価したい。しかし、やはり疑念が残る、と言わなければならない。それは、安倍首相の妥協を許さないとも受け取れる北朝鮮の完全非核化の主張だ。トランプ大統領ともこの線で了解済みだとされているが、しかし、トランプ大統領は、果たして完全非核化以外は交渉の余地がないと決めつけているのだろうか?確かに、彼のここ数日の言動を見る限りそう受け止めざるを得ないようなところもあるが、ぼくは必ずしもそうは考えない。トランプ氏が予測不能な人間だからということではない。

彼は、北朝鮮問題は自分の手で完全に片付けたい、と強く思っているはずだ。世界中に俺の政治的才能を見せつける絶好のチャンスが来た。失敗は許されない。そのためには、こちらの言い分が秤にかけて勝利の線を明示すれば、ある程度の妥協は呑まなければならないだろう。これまで積み上げて来たビジネスの経験値がそう告げる。

勝利のラインをどこに置くか。金正恩が言った「核兵器の実験は停止する、実験場は破壊する。中長距離弾道ミサイルICBMの打ち上げは停止する」だけでは充分とは言えない。米国に届くICBMは完全に廃棄してもらう。米国の直接的脅威にならないミサイルの保有は、シンゾーには悪いが認めても良い。勿論、拉致被害者の件は、正恩に強く迫る。そうした上で、後はシンゾーと直接話し合って解決するように確約を取り付ければ良いだろう。俺にできることは、そこまでで、シンゾーに義理を果たしたことになる。この線で決着できれば、一応この取引は合格したと言えるだろう。

トランプ大統領の腹の内は大体そんなところではないか、とぼくは予測する。日本人の拉致被害者は、トランプ大統領にとっては第三者にすぎない。だから彼が全面的に解決するのは不可能だし、その気もないだろう。精々頑張って金正恩に解決を迫り、安倍晋三と直談判するよう促すくらいのことしかできないはずである。

実際そうなった時、安倍首相があくまでも完全非核化を主張するなら、金正恩拉致被害者を返す事は考えられない。交渉は難航し、暗礁に乗り上げて解決不能で終わる可能性がある。頭の悪いお坊ちゃん政治家、安倍晋三ならやりそうなことだ。

そうなれば元の木阿弥、国民は絶望し、どうしようもない無力感に苛まれることになる。拉致被害家族の心情を思うと、全国民が言葉を失う。

そこで、拉致被害者の救済を心から願う一国民として、私見を述べたい。安倍首相は、完全非核化の主張を捨てて、北朝鮮の核保有を認めるべきである。拉致被害者の全員帰国を条件にして、核保有を認める交渉を行うべきである。米国に届くICBMは廃棄させ、その他の核兵器保有を容認する。

それで拉致被害者が全員祖国の土を踏むことができれば、安いものではないか。勿論、我々日本人は、北朝鮮が国際社会から核保有国として認められるという屈辱を受け止めなければならなくなる。

しかし、たとえそうなったとしても、物は考えようだ。日本が核武装する立派な口実ができたのだ。北朝鮮の核保有容認を奇貨として、日本も核武装する。拉致被害者を帰国させ、核武装をして、米国の従属国家の汚名を削ぎ落とす。

自主外交、自主防衛の方向へ国策を大転換させる。我々日本人が長年夢見たチャンス到来と言うべきではないか。この機会を逃したら、日本の未来に明日はない、と知るべし。射し始めた光は消え、再び希望が訪れる機会に恵まれる事はないだろう。

この絶好の機会を元の木阿弥にしてはならない。しかし、残念ながら今の安倍首相にこの偉業を達成できるとは思われない。ではどうしたら良いか?

答えはただひとつ。全国会議員が団結して一つの目標に向かって力を結集する事。安倍首相を先頭にして、彼の尻を叩き、知恵を授け、全員で支える事。目先の細かい利害関係は全て日本海に流して、全国会議員のエネルギーを一点に集中させて、無敵の炎を燃やせ!

そして安倍首相を先頭にして最強のメンバーで固めた交渉団を結成する。そこまでやらないと、異能の若き政治家・金正恩に勝てる目処が成立しない。金正恩は決して狂人なんかではない。それどころか、短期間で水素爆弾を完成させた力量を見れば、彼がいかに並外れた才能の持ち主か、憶測できるはずではないか。

北朝鮮という、地政学的に不利な環境で生き延びるためには、リーダーにはそれ相応の知性と胆力が必要とされる。厳しい現実を親から引き継いで、強大な周辺国に潰されないためには、どのような手段を用意しなければならないか、必死で考え抜いたはずだ。

その苦悩は、恵まれた国で暮らす人間たちには到底想像できるものではないだろう。朝鮮が歩んだ歴史を少しでも紐解くならば、朝鮮民族が味わった苦悩がいかに深刻なものだったか、どんなに想像力を逞しくしても表層を捉えることしかできない。鬼哭啾々、繰り返しこの言葉を噛みしめることで、やっと少し感じ取れるような気がするのみである。

朝鮮民族は、何度も亡国の悲劇を味わされた民族だ。反面、何度も地獄をくぐり抜けて来ているから強靭な精神力を持つ。優秀な人材も多い。にもかかわらず、絶対的に不利な地政学が彼らの悲劇を生み続けて来た。朝鮮半島を取り巻く国々、中国、ロシア、日本そして米国(在日米軍)は朝鮮民族が置かれた地政学的不利な条件に対して、最大限、理解する姿勢を示すべきだろう。

朝鮮半島の問題を良い方向に解決するためには、そこから出発すべきではないだろうか。決して同情せよと言っているのではない。同情など、誇り高き朝鮮民族にとって失礼にしかならない。何と言ってもまず彼らの置かれた現実を認識し理解することが大事なことではないか。

話が横道に逸れたが、言いたい事は、金正恩は決して侮れない人物だという事である。その知力、胆力は安倍首相と比較して数倍上回るのではないか、とぼくは見る。安倍晋三は恵まれた環境で育ったお坊ちゃんだ。まともな交渉をして金正恩に勝てる筈がない。

だから、完全非核化は現実的ではないから、まずは捨ててから交渉に臨めと提言している。そして繰り返しになるが、拉致被害者全員の帰国を条件に、北朝鮮の核保有を認める事。それ以外に、北朝鮮問題を解決する方法をぼくは見つけることができない。さらに拉致被害者の帰国交渉は難航が予想されることも指摘しておく必要がある。何故ならば、拉致されて数十年経過しているし、中には、北朝鮮での比較的優遇された生活に慣れて、帰国にほとんど無関心になっている人もいるだろうし、所在の確定が困難な人、など全体像を把握するには気の遠くなるような調査と、いつ果てるとも知れない時間が費やされる国家的プロジェクトになることは間違いない。

しかし、この機会を逃したら、運命の女神が戻ってくる保証はないのだ。もう一度言いたい。安倍首相を先頭に、全国会議員は一致団結して拉致被害者の救出に、命懸けで全身全霊投球せよ!

 

 

ホワイトヘルメットが化学兵器使用の映像を作成した

sputnik英語版と仏語版が驚愕すべき記事を報道した。それによると、今月7日にシリアの東グータ地区のDoumaで化学兵器が使用され、犠牲になった子供達が緊急処置を受ける様子を写した映像は、実は、ホワイトヘルメットが作成した偽物である。

ホワイトヘルメットとは名称通り、白いヘルメットを着用した集団であり、西欧諸国が支援する人権団体とされているが、実態はテロリストグループと深い関係があることが知られている。つまり、反アサド政権でテロリストグループと利害を共有しているのだ。

あの衝撃映像がなぜ偽物だと断定できるのか。18日、ロシアの24TVが映像で頭から水を浴びせられた少年をインタヴューするニュースを流した。Hassan Diab少年は言う。

“ We were in the basement. Mom told me that today we don’t have anything to eat and that we eat tomorrow. We heard a cry outside,calling “go to the hospital.” We ran to the hospital and as soon as I entered,they grabbed me and started pouring water on me,” 

地下室にいたハッサン少年は「病院へ行け」と言う外の叫び声に従い病院に駆けつけると、見知らぬ人が彼をつかまえて水を浴びせた。sputnikの記事には、インタヴューを受けるハッサン少年の写真がある。確かにあの衝撃映像で頭から水をかけられる少年と同一人物である。

その時家の外にいた父親は、息子が病院にいると聞き、病院に駆けつけた。ハッサン少年に続いて父親が語る。

“ There were no chemical weapons. I smoked outside and felt nothing. I entered the hospital and saw my family. Militants gave them dates, cookies and rice for participating in this film and released everyone to their homes.” 

外でタバコを吸っていたが、なんでもなかった。病院に行くと家族がいた。兵士たちが撮影に関与した人々にナツメヤシや菓子、そして米を与えて全員家に帰した。

さらにホワイトヘルメットがビデオを作成している時に病院にいた医師のインタヴューも放映している。その医師によると、その日病院に運ばれてきた化学兵器によるとされる患者にその徴候は見られなかった。病院には、噴煙で呼吸困難の患者がたくさんいて、殆どの医者は彼らの治療に忙しく、ホワイトヘルメットがビデオを撮るのに構っていられなかった。

sputnikの記事を読むと、化学兵器使用はホワイトヘルメットが作成した嘘話と言うことになる。しかし、The Guardianは昨日の記事で、化学兵器は実際に使われたとして、sputnikとは真逆の報道をしている。それによると化学兵器が使用されたDoumaの住民も医者もシリア政府軍の圧力で、真実を語ることを禁じられているとして、一人の医者の証言を紹介している。

“ Our colleagues who appeared on television were coerced because some hadn’t served in the military or completed their degree, and for other reason, some had family in Damascus. They decided to stay in exchange for being reconciled with the regime. But the regime used them.”

そして犠牲者を診たという医者は次のように言っている。

“ Anyone who has knowledge of what happened cannot testify. What was being said is that the medical centres would be destroyed on top of those working in it.The testimony of people under pressure cannot be riled on. Imagine if you spoke out while under the control of those that you were speaking out against, what will your fate be? “

sputnikの記事と、The Guardianの記事と比較して果たしてどちらが真実を伝えているだろうか?ぼくは、sputnikの方に分があるような気がする。その理由のひとつは、去年、シリア政府が化学兵器を使ったとして、その報復のため、トランプ大統領は59発のトマホークでシリアを攻撃したことがあった。それに対して、ロシア政府は国際機関による調査を米国に対して何度も提案したが、国連も米政府も今に至るまで沈黙したままだ。

あの時流された映像もホワイトヘルメットが作成したフェイクの可能性が高い。そして恐ろしい事に、ホワイトヘルメットとテロリストグループと米政府はアサド政権打倒で利害が共通しているのだ。

しかし、とは言っても化学兵器使用の真実はまだ確定していない。真実が明らかになるには、まだまだ時間がかかるだろう。偏見に囚われず、心を無にして世界の近未来を大きく左右するであろうこの事件を最後まで追求していきたい。