沖縄よ! 群星むりぶし日記

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仁義なき戦いに勝利するためには国会内で積極財政派を増やす事

衆議院に当選した山本太郎、大石あきこ、たがや亮、3氏が昨日晴れて国会入りした。首班指名選挙を終えた3氏は、早速18時から新宿駅東南口で街宣に臨んだ。


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今まで山本太郎一人でやってきた街宣活動。大きく景色が変わった。大石あきこ、たがや亮という本気の仲間を得て衆議院は3人になった。3氏の晴れ姿を見ると胸が熱くなる。

おめでとう、本当におめでとう!

大石さんの動画は何度も見ているので彼女のことはよく知っているつもりだが、多ケ谷氏を動画で見るのは今回がはじめてだ。初印象は非常に良い。経歴を調べると、衆議院選挙で3度落選している。今回は4度目の正直で、れいわから立候補して見事比例で復活、初当選した。

山本代表とは長い付き合いらしいが、何度も落選を経験して辛酸を味わってきた分、人間的にも成長したはずで、きっと期待以上の活躍を見せてくれることだろう。

大石あきこは維新キラー、または維新バスターとも呼ばれている。維新旋風が吹き荒れる大阪で、維新政治の欺瞞と危険性を訴え続けて当選を果たした。しかも当選発表が全国で一番最後というおまけ付き。

橋下徹大阪府知事だった頃、公務員(職員)をバッシングする会場で、職員だった大石さんはひとり立ち上がって橋下知事に抗議したことがあった。それで当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのあった橋下知事に噛み付いた女性職員として有名になった人だ。維新との終わりなき戦いがその時から始まった。

府職員を辞めて政治理念が一致するれいわ新選組に入ってから、維新とのバトルは本格化した。昨年は、山本代表と二人三脚で大阪都構想潰しに多くの精力を注ぎ込み、見事に維新の野望を頓挫させたのだった。その時れいわ新選組が作った短編映画『仁義なき都抗争3部作』は傑作で、当ブログでも取り上げたので、関心のある方は是非今一度見てもらいたい。

大石あきこは、華奢な身体に似合わず、芯の強い魅力的な女性だ。関西人特有の話術にも長けている。知性も優秀だ。彼女の人間的魅力は、日時の経過と共に地域に深く根付いていくことだろう。今回は比例復活だが、次回の衆議院選では選挙区で当選する可能性は極めて大きいと見る。頑張ってもらいたい。

しかし、れいわ新撰組を取り巻く国会の政治状況はあまりにも絶望的だ。緊縮派の自公連立政権は絶対的安定多数で、緊縮的改革を唱える維新の会は躍進し、積極的財政派であるはずの国民民主党は、何を血迷ったのか、維新と連携すると言い出した。

野党共闘した立憲民主党共産党は、消費税5%引き下げを打ち出したが、中身は決して積極的財政とは言えない。選挙の時だけの方策に過ぎなかった。彼らの中途半端な施策が敗因の一つだったのは明らかだ。実際のところ彼らのほとんどは、財政均衡論(PBバランス)で固まっているのだ。

しかし、こんな絶望的な状況下で、仮に希望があるとすれば、自民党の中にも立憲の中にも積極的財政派は存在するという事実だ。特に若手に多い。だとすれば、何らかの形で彼らを説得糾合する方向に導けば良い。

難しい政治的技術が要るだろうが、知恵を絞って努力してもらいたい。緊縮派(財政均衡)と積極財政派の仁義なき戦いは始まっているのだ。強力な緊縮派に勝つためには、国会内で積極財政派を増やしていく他に道はない。

急がば回れ