参議院選挙が終わり、これまでの態度を一変させて、メディアは山本太郎の取材に大忙しだ。下のYouTubeもその中のひとつだが、面白いのは、途中で橋下徹が出演した時の映像が出てきて、山本太郎の政策を批判していることだ。
ごく短い発言だが、橋下徹の経済に対する考え方がよく理解できる内容なので、まずはご覧いただきたい。
消費税廃止・奨学金チャラ・デフレ期に大胆財政出動・法人税に累進課税を導入、と書かれたパネルに対する橋下氏の発言は概ね次の通り。
消費税は今のタイミングでは上げるべきではない。廃止までは言ってないけど。奨学金チャラについては賛成。財政出動も賛成。法人税については下げながら内部留保のストックの部分については課税。これだけ挙げているから賛成、賛成となるが、他のものは全て反対です。
山本さんが考えている政策をやってもらったら、僕は日本は沈没すると思います。他の政策はほとんどデタラメ。
橋下氏の立ち位置は、新自由主義経済である。小さな政府。政府はできるだけ市場経済に介入せず、企業の競争原理に任せる。その為の規制緩和推進。米国のグローバリストに通じる新自由主義経済信奉者だ。
山本氏が考えている政策を実行したら、日本が沈没するとは、橋下氏らしく実に大げさな物言いだ。山本太郎と橋下徹の政治哲学は、水と油ほども異なる。
おそらく橋下氏の頭の中には、れいわ新選組が掲げる緊急政策17項目の中の、・公務員を増やします・真の独立国家を目指します〜地位協定の改定を〜・「トンデモ法一括見直し、廃止」
などがあるのだろう。橋下氏は大阪知事・市長時代に公務員削減に奔走した実績がある。辺野古新基地建設にも賛成の立場だ。
「トンデモ法」に含まれる法律のいくつかにも賛成の立場だろう(例えばカジノ法)。
橋下徹が創立した維新の会(大阪と日本)と山本太郎が立ち上げたれいわ新選組。
比較検討するまでもない。ぼくはれいわ新選組を支持する。とは言っても、橋下徹が大阪知事市長として活躍していた当時、ぼくは橋下氏を支持した。以来、現在に至るまで、橋下氏の言動には注目してきた。
しかし、日が経つにつれて、橋下氏の言動に失望するようになった。決定的だったのは、橋下氏が辺野古新基地建設に賛成の意思を表明した時だ。
仮に、山本太郎が辺野古新基地建設に賛成すれば、他の政策がどんなに立派でも、ぼくは直ちに山本太郎から離れるだろう。しかし、「真の独立国家を目指します」という項目以外のれいわ新選組の政策を精査検討しても、辺野古新基地建設に賛成する雰囲気は微塵も感じ取れないのである。
だからぼくは、れいわ新選組を強く支持する。
橋下氏よ、はっきり言おう。維新の会が掲げる政策が実行されたら日本は沈没までいかなくとも、貪欲なグローバリストどもの餌食となって、ボロボロになるだろう。
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