米国務省は、横浜港に隔離停泊中のダイアモンド・プリンセスクルーズ船の乗客の内、米国籍の約380人を2機の飛行機で避難帰国させる予定だという。
サクラメントに近いトラビス空軍基地内に収容するらしい。同基地内にはすでに武漢から避難帰国させた約230名が隔離されている。
おそらく同施設内で徹底した診察と治療が施されるものとみられる。米政府のこの迅速且つ徹底した危機管理に比べて、安倍政権の対応振りはどうだろうか?
あまりにも杜撰すぎる。国民を救済するという意識がつゆほどもない。安倍政権に特徴的な、いつもの“やってるふり”だけだ。
初動からしてそうだった。乗客にコロナウイルス感染者がいることが判明した時点で、政府は徹底した隔離政策を実施すべきだった。船の中で実施するか、あるいは陸上の施設に分散隔離して、潜伏期間が過ぎるまで診察と治療に専念できる体制を早急に構築すべきだったのだ。
肝要な事は、乗員・乗客同士が触れ合わない状況を作ることである。誰が感染しているかわからない以上は、徹底的に個別隔離して診察するべきである。常識のある人間なら誰でもそう思うだろう。
潜伏期間が過ぎるまで隔離して、期間が過ぎても発病しない人から順次解放していく。
しかし政府はそうはしなかった。動画に流れた映像は衝撃的だった。乗客は食堂で集団で食事をとっているのだ!これでは感染が広がらないはずがない。
案の定、日にちの経過と共に感染は拡大していった。クルーズ船は巨大とはいへ、孤島のようなものである。孤島に疫病が発生したらどうなるかくらいは、誰でも簡単に予想できるだろう。
しかし、安倍政権はこんな基本的な理性さへ働かないらしい。こんな危機管理能力のない連中が政権に居座っている限り、コロナウイルスは日々勢いを増して拡大していく一方だろう。国民の命も守れない政府を持つ国民は、不幸にして哀れである。
日本政府の杜撰なやり方に見切りをつけて、自国民を救済する米政府がなんとも羨ましい。
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