首里城焼失で憂鬱な気分でいたが、それを吹き飛ばすようなことが起きた。
10時半ごろ携帯電話が鳴った。「れいわ新選組の者ですが、ポスターの郵送が遅れてすみません、できるだけ早急に送りますので」
突然のことなので驚き「山本代表は今日那覇にきますよね、その時にポスターも貰おうかと思うんですが」と言うと
「はい、郵送もしますので」と返事がして切れた。ずいぶん急いでいる様子で、つられるように早口で応対している自分に気づいた。意外なことに、現場でのボランティア依頼はなかった。なんのための電話だったのだろう?
それにしてもまさか「れいわ新選組」のスタッフから直接電話がかかってくるなんて考えたこともなかったのでビックリである。
沖縄ツアーが今日から始まることは、「れいわ新選組」のホームページで知っていた。
名護市を皮切りに那覇市から順に石垣島、与那国島、宮古島を三日間で回るという強行日程だ。
街頭記者会見は那覇市だけ。その他の地域はおしゃべり会とポスター貼りが予定に組まれている。那覇市の街宣は18時半だから那覇市でのポスター貼りはない。
今、16時5分。街宣が予定されている県庁前県民広場の向かい側にあるパレット久茂地のファーストフード店でキーボードを叩いている。開始までまだ十分時間がある。
14時から始まった名護市でのおしゃべり会はまだ続いているのだろうか?
動画を確認してみる。ちょうど終わったようだ。これから急いで那覇に向かうのだろう。名護市では10時からポスター貼りもこなしている。
貧困に苦しむ人々の生活を底上げする使命感に燃えて、全国を飛び回る政治家が今までいただろうか?
寡聞にして、山本太郎以外一人も記憶にない。
ほとんどの政治家は、当選すると雲の彼方へ去り、その活動は後援会の人々以外の人間にはあずかり知らぬものとなる。
間接民主主義の限界だ。ほとんどの政治家がこの限界を利用し甘えている。直接、民の声を聞いて、政策に反映させるなんて難儀なことはしたくない。
ほとんどの政治家がそうだから、政治が退廃し経済は衰退して国民が貧困化するのは当たり前なのだ。
「れいわ新選組」だけが違う。
間接民主主義の限界に対する挑戦。民衆に直接自らの政策を訴えつつ、同時に民衆の声を直接聞く。その多様な声を収斂して政策に反映させる。
だから「れいわ新選組」の諸政策は具体的で嘘はなく、地に足のついた青写真に仕上がったのだ。山本代表の信念は揺るぎない政治理念に裏打ちされている。
多くの人に、県庁前県民広場に来てもらいたい。