昨日、「れいわ新選組」の船後靖彦氏と木村英子さんが、議員として初めて国会に入った。身体障がい者と健常者が共に生きるためのより良い社会造りを目指して、ALS患者と重度障害者のふたりの当事者が、国会に席を得た意義は計り知れないほど大きい。
どのような議論が行われ、どのような法律が導き出されるのか、国民の一人として監視し続けたいと思う。日本の民主主義の成熟度が試されることになるだろう。
不慮の事故で、誰でも重度障害者になる恐れは多分としてある。その時、行政がしっかり手を差し伸べてくれなければ、この国に生まれたことを後悔することにならないだろうか。
そう考えると、船後、木村両氏の生の声を真摯に受け止めて、誰が見ても真剣な議論が行われている姿を、参議院所属の全議員は示してもらいたいと願うばかりだ。
その一方で同日夜、新宿西口小田急前で、山本太郎の街頭記者会見があった。午前には羽鳥モーニングショーに生出演(2回目)していたので、今やまさに「時の人」である。
選挙戦に入る前、山本太郎は全国を回って聴衆と応答する形の街宣を精力的にこなしてきた。今になって考えると、参議院選挙の布石を着々と打っていたことがわかる。
そして選挙で一定の成果を出した後、再び街宣活動を始動させたのである。ライブ中継をずっと見たが、聴衆から出される様々な質問に対する山本太郎の応答は実に面白く、見事なものであった。
彼が多様な問題に対していかに関心を抱いてきたか、改めて再認識させられたし、6年間の議員活動を通して、政治家として大きく成長した証ではないだろうか。
しかし、ぼくは彼の人間としての魅力は、政治から学んだものだけではなく、おそらく俳優時代を含め、もともと備わっていたものではないか、と思い始めている。
人並み外れた正義感、誠実さ、底抜けの明るさ、ユーモアのセンス、精神の柔軟性、頭の回転の速さ、等は彼の性格の特徴であり、加えて真面目な努力家でもあることを考えると、その魅力に否が応でも惹きつけられてしまうのだ。
そして今回の選挙で見せたように、緻密で大胆な戦略家でもある。
その非凡な戦略家が、本気で政権取りを宣言した。来る衆議院選挙で100名の立候補者を擁立すると言う。他の野党とどう折り合いをつけるのか、不確定要素はあるとしても、その決断力、大胆さにはシビれるばかりだ。
山本太郎が言うように、衆議院選挙はすでに始まっている。安倍晋三はいつ解散に打って出るか。10月に10%へ引き上げられる消費税の影響がどう出るか、がひとつの大きなポイントになるだろう。
年内か、それとも年明けのオリンピックの前か、予測不能だがいずれにしても、備えあれば憂いなしだ。
戦後最悪のふしだらな自公連立安倍政権をこれ以上生きながらえさせてはならない。息の根をとめるために次の衆議院選挙は決定的なターニングポイントになる。
「れいわ新選組」が政権を取るまで、ボランティア活動に積極的に参加するつもりだ。山本太郎総理大臣誕生。これほど人をワクワクさせる歴史的瞬間があるだろうか。
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