「れいわ新選組」を立ち上げた山本太郎議員が全国各地で展開している街頭演説が大きな話題になっている。
山本議員は「財務省のプライマリーバランス政策」を否定し、積極的財政出動による日本経済立て直しを訴え続けているからだ。
「財務省のプライマリーバランス政策」を批判する評論家は少数ながらいる。しかしその打破を政治政策に掲げて行動を起こしたのは、山本太郎議員がはじめてである。
国税庁を抱える財務省に多くの国会議員がビビる中で、一人だけで立ち上がった山本太郎議員の勇気に大きな拍手を送りたい。
さて上の動画。タイトルは「日本を滅亡させる財政均衡主義の真実」。三橋貴明と佐藤健志の対談。
ご覧いただければお分かりの通り、「れいわ新撰組」が掲げる政策を理論的に支える内容になっている。勿論、両氏とも「れいわ新撰組」について一言も触れていないが、それは大した問題ではない。
注目すべきは、佐藤氏の鮮やかな解析である。財政均衡主義の本質に照準を定め、そこから病巣をえぐり出して光に晒す。
明らかにされたその正体はまさしく異様で醜い姿のエイリアンそのものだ。
財務省(元大蔵省)の財政均衡主義の法的根拠は、財政法4条にある、と佐藤氏は指摘する。
財政法 第4条
① 国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以って、その財源としなければならない。但し、公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる。
② 前項但書の規定により公債を発行し又は借入金をなす場合においては、その償還の計画を国会に提出しなければならない。
③ 第1項に規定する公共事業費の範囲については、毎会計年度、国会の議決を経なければならない。
1項の但書は建設国債のことで、しかもその範囲は3項において毎会計年度(単年度)という縛りがかけられている。
つまり、この財政法第4条は原則として国債発行に縛りをかける目的で規定されているとみて良い。財政均衡主義の根拠がここにあるのだ。
これだけでもひどい話だが、更に驚くべき歴史的事実がある。
佐藤氏も対談の中で指摘しているが、この財政法制定時の直接の起案者である平井平治氏(当時、大蔵主計局法規課長)の発言である。
なんと彼は1947年、「財政法逐条解説」で次のように述べているのだ。
「戦争危険の防止については、戦争と公債がいかに密接不離の関係にあるかは、各国の歴史をひもとくまでもなく、わが国の歴史をみても公債なくして戦争の計画遂行の不可能であったことを考察すれば明らかでる、......公債のないところに戦争はないと断言しうるのである、従って、本条(財政法第4条)はまた憲法の戦争放棄の規定を裏書き保証せんとするものであるともいいうる」
憲法9条を裏書き保証せんとして財政法4条を規定した❗️
緊縮財政と戦争放棄の精神は一緒だった❗️
先ほど財政均衡主義の正体は異様で醜い姿のエイリアンそのものといった理由がお分かりいただけただろうか。日本が衰退していく最大の原因はここにあったのだ。
鬼才・佐藤健志氏の目の覚めるような解析がなければ、このような結論に到達するのは不可能だった。
佐藤氏の才能に驚嘆すると同時に、最大限の賛辞を捧げたい。
ぼくの下手な解説よりも是非動画をご覧いただきたい。前半後半通してご覧いただくよう推奨したい。
戦後「財政均衡主義」という妖怪が日本を徘徊していることが明らかになった。日本を衰退へ誘うこの妖怪を退治せんと一人の国会議員が立ち上がった。
「れいわ新撰組」という初々しい名称の政治団体を一人で立ち上げたのは山本太郎議員である。昨日は寒い中、札幌のすすきの交差点で質疑応答形式の街頭演説を行った。
その様子をYouTubeで見た。山本議員の訴えは、少しづつ確実に国民に浸透していくだろう。
妖怪退治は始まったばかりである。「れいわ新撰組」とともに妖怪退治に参加しよう。
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