沖縄よ! 群星むりぶし日記

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手抜き工事を公言する岩屋防衛大臣の恐るべき体質

昨日、ぼくは2月5日に行われた衆議院予算委員会における赤嶺政賢議員の質疑が収められた動画を紹介したが、昨日の同予算委員会の動画がアップされているのを知り、改めてその動画を紹介したいと思う。

岩屋防衛大臣の答弁がいかに恐ろしいものであるかを、ぜひ確認して頂きたい。


赤嶺政賢 日本共産党 予算委員会 衆議院 2019 02 28

如何であろうか。下図を見ていただければわかるように、サンドコンパクションパイル工法による地盤改良の基本は、ケーシングパイプを海底の支持基盤まで到達させることにある。

これが第一の基本であり、これなくして工法は成立しない。ところが、岩屋防衛大臣の答弁は、深度90メートルの軟弱地盤区域においては、支持基盤に到達しない状態で(ケーシングパイプは70メートルまでしか届かない)工事を行うと言っているのに等しいのだ。

サンドコンパクションパイル工法

この工法は、海底地盤にケーシングパイプによって砂の杭を打ち込み、振動させることで、よく締まった砂の杭と軟弱な枯土層を一定の割合で強制的に置き換えて、地盤の強さを増加させるやり方です。言いかえると、柔らかい地盤の中で、固い砂の柱(直径は大きいもので200cm位)と柔らかい土とを置きかえて、砂の柱の支持力で上のものを支えようということです。砂の柱を打ち込むことで周りの土も締まっていくことにもなります。同時に、その砂の柱を通して地盤の中の水分を排水する効果(サンドドレーンと同じ効果)もあります。

  1. (1) 所定の位置に移動セットを行う
  2. (2) ケーシングバイブの打込
  3. (3) ケーシングバイブを支持地盤まで到達させ、規定量計量した砂をケーシングバイブ内に投入する
  4. (4) 砂面確認後、一定の高さまで引抜を行う
  5. (5) 再度ケーシングバイブを打込み振動させ、砂杭を造成する
  6. (6) (3)〜(5)を繰返し、粘土層をよく締まった砂の杭と一定の割合で強制的に置き換える
  7. (7) 打設完了

大臣が言うように、たとえその区域が全体の数パーセントに過ぎないとしても、それが手抜き工事となるのは明らかである。手抜き工事、すなわち不良工事に他ならない。

それを国会の予算委員会で堂々と公言するのだから恐ろしい。

こんなデタラメな工事ができっこないのは、ぼくのような土木に素人でもわかる。まさか岩屋大臣は、このまま強引に突っ走るつもりではないだろうな。気の抜けたような答弁姿勢を見ると、やりそうな気がして恐ろしくなる。

先の大戦での大本営のそれいけドンドン体質が彷彿と浮かんできて、寒気がするのだ。

日本の兵隊は勇気があり強かったが、軍の最上層部は能無しだった、と感想を漏らした米将軍のことをふと思い出す。

国民は優秀なのに政治の最上層部は能無し。なんだか、戦前と似てきたような気がしないでもない。

ぼくは日本共産党の支持者ではない。共産党は護憲で、ぼくは改憲の立場だからだ。

ちなみにぼくの憲法9条改正案は以下の通り。

9条 1国防を目的として、国軍を保有する。

   2他国への侵略は、これを行使しない。

   3国軍の組織と予算は、国軍法において規定する。 

日本共産党は、皇室を尊崇し敬愛するぼくの立場とも相容れない。だから、日本共産党を、ぼくが支持することはない。その点は明確にしておく必要がある。

しかし、日本共産党にも評価されるべき点がある。それは、政党助成金を受け取らない唯一の政党である、ということだ。この本気度は他の政党も見習うべきではないか。

そして企業献金を一切受け取らない点も高く評価されるべきだろう。

そう断った上で、ぼくは赤嶺政賢議員の主張を支持する。事実に基づく赤嶺議員の鋭く明快な質疑を聞くたびに溜飲の下がる思いがするからだ。

政賢やっちー、ちばりよー!

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