沖縄よ! 群星むりぶし日記

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満身創痍の辺野古新基地は必ず頓挫する:①難工事 ②小川和久の発言から

① 更に増える杭

大浦湾側の埋め立て予定海域の地盤改良に使うくいは、6万3155本から更に増えて7万6699本!に上ることが判明した。

沖縄防衛局の態度は、戦前の大本営発表を彷彿させる。少なとくとも沖縄に対する限りはそうとしか思えない。 

都合の悪い情報はできるだけ隠蔽しようとする。時間が経つにつれ公表せざるを得なくなると、こっそりとやる。報道機関が積極的に取材しないと、おそらくそのまま表に出ることはないだろう。

3年前もそうだった。

北上田毅氏が、大浦湾で行われた地盤調査の報告書を沖縄防衛局に請求しなければ、超軟弱地盤の存在は、今日まで公に知られることはなかったであろう。

渋る沖縄防衛局に対し、執拗にくい下がる北上田氏に根負けして、沖縄防衛局はやむなく請求に応じたのである。

そしてこの超軟弱地盤の存在は、埋め立て工事の成立そのものを揺るがす大きな懸念材料となった。県は、この超軟弱地盤の存在を『撤回』理由のひとつに挙げている。

その意味で県民は、北上田氏の献身的活動に感謝しなければならないだろう。

そして今回の杭の増加である。こんな調子だと、この先何が出てきても不思議ではない。沖縄防衛局は県民の不信を増幅させるだけだ。

② 小川和久「軍事的合理性はゼロ」

7日に行われた「2・24県民投票フォーラム」に小川和久氏が登壇した。

琉球新報の無料電子版には、小川氏の発言の詳細は載っていないので、紙面より書き写すことにした。

<「普天間移設問題には日米返還合意時から当事者として関わってきた。政府と与野党が取り組むべき原点は普天間の危険性の除去だ。

移設して初めて危険性が除去されるなんてばかなことを言わせたらダメだ。仮の飛行場を造れば危険性除去できる。

移設先が完成したら移せばいい。私は1996年にキャンプ・ハンセン陸上案を提案した。米軍が終戦間際に10日間で作ったチム飛行場を使えば、恩納岳にも触らず民家の上を飛ぶ確率も極めて低い。

鳩山内閣の時に米政府に見せたら「初めて具体的な提案だ」と言われた。辺野古の軍事的合理性はゼロだ。

海兵隊の作戦に必要な広さを持っていない。米国防総省(の職員)との話で「その通りです」と。じゃあなぜ受け入れたのかと聞くと「日本の国内問題だし、民主党政権誕生の直前段階では地元が受け入れると言っていた。

日米同盟の安定的な維持を中国に示すことを最優先した。海兵隊には泣いてもらった」とはっきり言っていた。

日本は米国に言うべきことを言わなければいけないし、言えば通るのに、言う能力も度胸も知識も全然ない。そういうところで沖縄の基地問題がある。」>

小川氏の「キャンプ・ハンセン陸上案」は、『この1冊ですべてがわかる普天間問題』に詳しく記述されている。

 

この1冊ですべてがわかる 普天間問題

この1冊ですべてがわかる 普天間問題

 

 

ぼくは、小川氏の提案に惚れて、3年前、翁長知事と菅官房長官にそれぞれ手紙を添えてこの本を送ったことがある。

両者から返事が来ることはなかったが、今でも小川氏の提案は有効だと信じて疑わない。

さて、チム飛行場を検索していると興味深いサイトが見つかった。ジャーナリストの渡辺豪が、17年4月に小川氏をインタビューした時の記事だ。

この中で、小川氏は次のような注目すべき発言をしている。

「梶山さんはボタンを掛け間違えた。辺野古移設の流れは、そのまま梶山さんを師と仰ぐ、今の菅(義偉)官房長官に引き継がれたのです」

当時、小川氏の提案を政府が受け入れていれば、今頃普天間飛行場跡地は、見違えるように環境整備されて、生活も経済も活況を呈していたはずである。

かえすがえすも、梶山〜菅ラインと関係する国会議員の体たらくには呆れるしかない。興味のある方は、是非、渡辺氏のインタビュー記事を読んで頂きたい。

推奨サイト 

チョイさんの沖縄日記https://blog.goo.ne.jp/chuy

海鳴りの島からhttps://blog.goo.ne.jp/awamori777

うちなーありんくりんTVhttps://www.youtube.com/channel/UC8Kxe-Wh3Baop2ui76xq5-Q

OspreyFuanClubうようよ対策課http://uyouyomuseum.hatenadiary.jp

 佐藤健志・DancingWriterhttps://kenjisato1966.com

三橋貴明・新世紀のビッグブラザーhttps://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/