沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

新沖縄県立図書館と辺野古米軍新基地

新県立図書館が15日にオープンしてから今日初めて訪れた。旧館は歩いて行けたが、新館は距離が遠くなり、バスを利用しなければならなくなった。歩いて行けないこともないが、ちょっとしんどい。

個人的には少し不便になったが、一階はバスターミナルなので、遠方から来る人にとっては逆に便利になったのかも知れない。

入館するのに少し戸惑った。三回の入り口にたどり着くまでわかりにくい構造になっている。やっと中に入ると、その広大さと明るい雰囲気、そして利用者のための席の素晴らしい作りに感動を覚えた。

旧館の何倍も広いし、読書用の席は、旧館のそれと比べて数倍も好感が持てる。旧館の席は、全てのテーブルの上に厚手の透明なビニールがかけられていた。そのため手がビニールに触れるたびに嫌な感じがしたものである。

新館のテーブルにビニールはない。そして椅子も座り心地が良い。読書子にとっては、まさに天国である。これだけ立派な県立図書館ができるほどに沖縄は底力がついたと言えるのではないか。

その一方で、子供の貧困が問題になっているのも事実だ。その解決のために、誰一人取り残さない経済政策を押し進める、と公約した玉城知事には是非頑張ってもらいたい。「誇りある豊かさ」へ向かって自立型経済を是非とも実現してもらいたい。

さて、県民の知的向上に大いに貢献するであろう新県立図書館に対して、辺野古米軍新基地は県民にどのような貢献を与えてくれるのだろうか?

貢献どころか大いなる負の遺産となるのは確実である。しかも前代未聞の。

元米海兵隊大佐のグラント・ニューシャム氏のコメントが昨日の新報に掲載されている。同コラムでニューシャム氏は辺野古施設を酷評している。

滑走路が短いのと、スペースが狭すぎるため普天間飛行場の代替施設にはなり得ない、と言う。全く同じ見解を主張する米国人がもう一人いる。在沖海兵隊に政治顧問として勤めたことがあるエルドリッジ氏だ。

両氏とも海兵隊についての軍事知識は豊富で信憑性が高い。その両者が米軍側の立場から全く同じ見解を表明しているのだ。

つまり、辺野古新基地は正真正銘、間違いなく欠陥施設であるということだ。米軍はそのことをよく認識している。だからその後8条件をつけてきた。そのひとつに緊急時において、那覇空港を米軍が使用できる条件を認めなければ普天間飛行場の返還はあり得ない、というものだ。

稲田元防衛大臣は、国会の質疑応答で、そのことを事実上認めた。つまり、辺野古新基地がいつの日か完成したと仮定して、普天間飛行場がどうなるかは、ふた通り考えられるということ。

普天間飛行場は返還されたが、那覇飛行場から大型米軍機が離発着するようになる。

那覇飛行場は現状のままだが、完成した辺野古新基地は欠陥施設(短い滑走路、狭いスペース)のため、普天間飛行場は返還されず継続使用。

このふたつのどちらかが、普天間飛行場の未来図である。しかし、安倍売国奴政権がこのことについて真面目に議論したとは、今まで誰一人聞いたことがない。

売国奴政権の一人、岩屋防衛大臣は、日本のため抑止力を考えると、なんとしても辺野古工事を進めさせていただく、と馬鹿の一つ覚えのように繰り返すばかり。

このアホな安倍売国奴政権に対して我々うちなあんちゅが取るべき態度は唯ひとつ。工事がどれほど進もうと、抗議の声をあげ続けること。安倍売国奴政権と戦うこと。

新県立図書館と新基地辺野古。新という言葉は共通でも、中身は全く異なる。新県立図書館は光に満ち、新基地辺野古はドロドロした闇の底。

うちなあんちゅ、うせぇらってぇならんどお!