沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

『醜い』日本人

昨日、名護市の安和桟橋で沖縄防衛局は土砂の積み込みを強行した。現場の様子を琉球新報は次のように報じている。

≪ 午後2時過ぎ、辺野古に向け土砂を運搬する船が桟橋に着岸。数分後には機動隊車両が次々と琉球セメントの敷地内に入り、隊員約80人が市民約40人の前に立ちふさがった。

機動隊は工事車両の出入り口付近に柵を設置、排除した市民を柵と機動隊員で取り囲み、抗議活動を封じた。那覇市の主婦比嘉多美さん(66)は機動隊の壁に包囲され「どうして」と漏らし号泣した。

悲しみと怒り、悔しさ。さまざまな感情があふれ出し、涙が止まらなかった。

「国策なら県条例は無視していいのか。県民は何度も何度も踏みつぶされ、虐げられてきた。わたしたちは国民じゃないのか」≫

比嘉多美さんのことはよく知っている。昨年の夏、3ヶ月ほど辺野古の抗議活動に参加していた頃、毎日出る貸切バスの水曜日の世話役を務めた女性だった。

陽気な性格で知性があり、彼女のリードのおかげで、車内は行きも帰りも常に和やかな雰囲気に包まれていたのを、昨日のことのように生々しく思い出される。

機動隊に排除されるたびに言いようのない悔しい気持ちになり、帰りのバスの中では心が折れた状態だったが、彼女の持ち前の明るさが、折れた心を持ち直させてくれた、と言ってもけっして大げさではない。

その比嘉多美さんが、号泣したという。記事を読んで少しびっくりしたが、その気持ちはよく理解できるし、完全に共有することもできる。

ただ、現場にいなかった自分が不甲斐ないだけだ。市民40人の前に機動隊員が80人!

完全な非力状態で参加者の皆さんは全員、さぞ悔しい気持ちに苛まれたことだろう。琉球新報には、比嘉さんの他に、号泣する年配の女性の写真も掲載されている。

県の行政指導も無視する今の安倍政権は、気狂いが刃物を振り回しているようなものだ。こんな気狂い政治家どもを相手にしなければならない我々ウチナーンチュは、一体どうすれば良いのだろうか?

繰り返し繰り返し何度も辺野古新基地建設に反対の意思を表明しても完全に無視する政府は、一体誰のための政府なのだろうか?

元県知事大田昌秀は、かつて沖縄に対する時の日本人は『醜い』と語ったことがあったが、今の安倍政権は言葉の純粋な意味で、実に「醜悪」そのものだ。

比嘉多美さん、あなたのメッセージは完全に受け止めたから、辺野古新基地を断念に追い込むまで、決して心折れることなく、耐えて耐えて耐え忍んで頑張ろう!