沖縄よ! 群星むりぶし日記

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移設を容認するから補償せよと言う不条理

辺野古区民の方々は一体何を考えているのだろうか?一部の区民が条件付きで普天間飛行場辺野古基地移設を容認していることは知っていた。しかし、詳しい内容は今朝の琉球新報の記事で初めて知ることができたのである。

個別補償を巡る辺野古区の動き

1999年9月:辺野古移設反対を決議

2006年4月:名護市と防衛省がV字型滑走路建設で合意:区が1世帯1億5千万円の補償要求を決議

2007年5月:行政委員会で99年の反対決議撤回を承認

2010年5月:補償拡充などを条件に移設容認を決議

2014年4月:政府などに「永続的な補償」などを要請

2018年8月:防衛省が個別補償を「実施できない」と伝える

辺野古区民は移設の話が持ち上がった当初は反対の立場だった。ところがその後の経過をみると、条件付きで移設を容認してきたことがわかる。

2006年4月には1世帯あたり1億5千万円の補償要求を決議したと言うから驚きである。琉球新報は次のように書いている。

防衛省の方針を伝えられてから約1週間後の8月9日。辺野古区の役員らは市役所を訪ね、渡具知武豊市長に要請書を手渡した。

要請書に明記された「基地がある限り1世帯当たり永続的な補償」「区民に対する見舞金の実施」などの項目は、区が2014年4月に政府に提出した「辺野古区の条件」とほぼ同じで、一貫として要望してきた内容だ。これに対して、渡具知市長は本紙取材に「個別補償に関して詳細なことを聞いていないので、お答えできない」と述べるにとどめた。(略)

今回、防衛省は補償に応じない理由として「法的根拠がない」ことを挙げたが、これまで補償実施に含みを持たせ、はっきり断ったこともなかった。>

人間とはなんと浅ましい存在なんだろう。辺野古区民の態度を見ると、そう思わざるを得ないし、気が滅入って仕方ないのだ。資本主義の世の中とはいえ、これでは守銭奴そのものではないか。

守銭奴とは言葉が強すぎるかもしれない。何故なら辺野古区のホームページには、次のような力強い言葉が散りばめられているからだ。

< わたしたちのモットーは「ヒヌク・クンジョウ」(他人の力を借りず、自分の力で生きていく!)です。 
 辺野古区民は昔から、
 (1)困っている時、他人が物を貸したり与えようとしても、頑として受けない。
 (2)人の恩を受けない。
 (3)度胸があって腕力も強い。
 (4)他人に物を与えるのを惜しまない。
 (5)他人が困っている時、自分がなくても与える。
という個性的な気質を持ち続けています。>

これらの言葉から想像できる辺野古区民像は、苦しい立場に追い込まれても、辺野古新基地建設に抗議する姿である。決して米国追従の政府に金銭をおねだりするような哀れで惨めな辺野古区民の姿ではない。

辺野古区民の皆さん、今一度「ヒヌク・クンジョウ」を天下に披瀝してもらいたい。度胸と腕力を不条理な権力者に向けてもらいたい。