沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

うまんちゅ大集会に降った翁長知事の涙雨

天気予報は晴れ。外に出ると、雲ひとつない日本晴れである。メインプレイスの球陽堂書店の本棚から興味深そうなタイトルの本二冊を抜き取り、書店併用の喫茶部に行き、空席のテーブルの上に置いて席を確保してから、ゴマ入り菓子と本日のコーヒーを注文した。菓子が百八十円、コーヒーが三百二十円である。

一冊は田原総一郎の新刊書『創価学会』。もう一冊はジャック・ペレッティ著『世界を変えた14の密約』。菓子を食べ、コーヒーを飲みながら、本を汚さないように注意しながら読む。

二冊とも購入してじっくり読みたい気にさせる内容だが、あいにく予算不足のため、購入は諦めざるを得なかった。洒落た喫茶店でコーヒーを飲みながら本が試読できるという贅沢な時間を過ごしたあと、腕時計で予定の時刻が来たのを確認してから、本を返却棚に戻した。

今日新都心に来たのは、玉城デニーの生の声を聞くためである。午後三時、日銀那覇支店前にうまんちゅの会と書かれた一台のワゴン車が止まった。日銀那覇支店はメインプレイスの真向かいにある。

ぼくはメインプレイスの側に立っていた。玉城デニーと書かれたのぼりがワゴン車の両側に並べられた。このミニ演説会は若い人たちの企画によるものらしく、男女の若者や大学生が次々と玉城デニー県知事候補の応援演説を行った。しばらくしてから玉城デニー本人が登場したのだが、テレビ撮影隊が前を遮ったため、玉城デニーの姿は隠れてスピーカーから流れる声だけが聞こえるという残念な状態になった。道路を挟んで両側の聴衆は多くはない。

この後、新都心公園で四時から開催される「うまんちゅ大集会」に向けての前座のようなものとして企画されたものなのかも知れない。玉城候補の話を聞き終わって時間にまだ余裕があったので、店内に戻り、アイスクリームを食べたりして小休憩を取った。

午後四時前から新都心公園に続々と大勢の人が集まり始めた。新都心界隈をぐるぐる回りながら録音したアジ演説をスピーカーから流す、日の丸と米国旗を車体の上部左右に立てたチビ(軽自動車)右翼が、この日とばかりせっせと走っている。

その姿は貧相というか、偏執狂というか、実に目障りである。なにせ声の質も内容も陰湿すぎるのだ。車に乗っているのは運転手だけで、いつも同じ顔の中年の男だ。一匹狼なのか、組織に属しているのかわからない。こういう輩はできるだけ気にせず、敢えて無視するに限る。

公園内に入ると、翁長知事の音声が流れていた。去年、辺野古ゲート前で二千人の聴衆を前にして演説した時のメッセージだ。あの時、ぼくも参加したからよく覚えている。「ぐすーようー、なまからるやんどー、ぬちかぎりぃちばらなやーさい!(皆さん、これからですよ、命の限り頑張りましょうね!)」

最後の言葉が確かそうだったと記憶している。あの時は、ほんとに元気一杯で活力に溢れ、言葉に迫力があった。翁長知事の言葉は、これから先何年も生き続けることだろう。

さて、公園内は芝生が敷き詰められていて、ほとんどの人は座って聞いていた。ところが時間が経過するうち、南の空が黒ずんで来た。そしてパラパラと小雨が降って来たのである。傘をさした後ろ隣の男性が入るように促したので、礼を述べ少し後退りしてお世話になったが、左半身が濡れるのを我慢しなければならなかった。

雨が降り始めた頃、最初に登壇したのは、金秀グループの呉屋守将会長である。呉屋会長は上手いことを言った。「皆さん、今雨が降っています。8月11日の県民大会の日も雨でした。これは亡くなった翁長雄志が、こうやって多くの県民の皆さんが集まってくれたことに感謝している証拠です。」

大きな拍手が起こった。この言葉のおかげで、もはや濡れることが気にならなくなった。

演壇に座っている人たちも誰一人傘をさす者はいない。濡れるがままに任せている。富川副知事はじめ、多くの人が演壇に立ったが、その中でも今年から投票権のある十八歳の高校生が登壇した時は、大きな拍手が起こり、堂々とした応援演説にさらに大きな拍手が送られた。

城間那覇市長は、今日の雨は翁長知事の涙雨である、だからこの選挙は絶対に負けるわけにはいきません、と言った。翁長知事の涙雨、確かにそうだ、ぼくの中でそう呟く者がいた。

さて、いよいよ玉城デニーの登場だ。この時、短い時間だが不思議な現象が起きた。雨が降り止んだのである。玉城デニーの演説は、期待した以上に凄いものになった。ぼくはこの時の感動を言葉で表現することができない。YouTubeで流れるはずだから、ぜひ多くの人に見てもらいたい。

演説が終わると座っていた聴衆は全員立ち上がって拍手を送り続けたのである。あまりにも感動的な演説に拍手は鳴り止まず、会場が揺れんばかりの拍手で鳴り響いたのだ。

玉城デニーの演説はぼくの琴線に触れ、烈しく搔き鳴らした。目頭が熱くなり、涙が流れるに任せ拍手を送り続ける自分がいた。

玉城デニー恐るべし!沖縄県知事玉城デニー氏を!!!