沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

沖縄 持続する意志 ー『世界』の沖縄特集から

那覇市庁舎で期日前投票を済ませた。勿論、投票用紙に書いた名前は玉城デニー。自信と誇りと期待を込めて大きな文字で書いた。今午後2時前、パレット久茂地一階のモスバーガー店でコーヒーを飲みながらこのブログを書いている。

昨日購入した『世界』10月号が沖縄特集をしている。北上田毅氏が「チョイさんの沖縄日記」で紹介しているのを見たからだ。よほどのことがない限り『世界』を買うことはないが、特集「沖縄 持続する意志」に呉屋守将、北上田毅、目取真俊各氏の論稿が載っているのを見て購入したのである。

その中で北上田氏の「マヨネーズなみの地盤の上に軍事基地?」と目取真氏の「930に問われるのは誰か」に注目すべき箇所があるので引用させてもらう。

< 当初のケーソン護岸(C1護岸)の設計条件は、「厚さ15メートルの沖積層(砂層)、N値11」、「基礎地盤については、砂・砂礫層が主体であり、長期間にわたって圧密沈下する軟弱な粘性土層は確認されていない」とされていた(埋立承認願書の設計概要説明書、環境保全図書)。

当初の設計条件がまったく誤っていたこととなり、設計の全面的な見直しが必要となっている。>

仲井眞前知事が埋立承認した後、沖縄防衛局はポセイドンという大型調査船を使って辺野古海域の地質調査を徹底的に実施した。その結果、C護岸真下の地盤がN値0を示す箇所が広域にわたって存在することが判明した。

しかし、沖縄防衛局は調査結果を県に報告しなかった。そのため北上田氏が情報公開法に則って資料提出を要求した結果、資料が公にされたのである。その意味で、北上田氏の功績は非常に大きい、と言わなければならない。何故なら、この超軟弱地盤の存在は、県の承認撤回を正当化する強力な論拠のひとつになったからだ。

北上田氏の働きは、いくら賞賛してもし足りない。我々は、北上田氏に深く感謝しなければならない。

< 政府は当初の工程を大幅に変更して工事の容易な辺野古側で工事を進め、県民の間に「辺野古新基地建設はもう止められない」という諦めの意識を植え付けることを狙っている。軟弱地盤の存在を認めれば、知事への設計概要変更申請が不可避となるので、知事が今後の新基地建設事業の帰趨を握っていることが明らかになってしまう。>

政府・沖縄防衛局は明らかに焦っている。超軟弱地盤の存在が明らかになったにも関わらず、否、それ故にと言うべきか、公開しない資料がまだあるという。

そのため北上田氏は

< 七月、国を相手に、不開示決定処分を取り消し、開示を求める訴訟を提起した。この裁判で全ての資料を開示させ、軟弱地盤の全貌を明らかにしたいと考えている。

軟弱地盤の問題は、翁長知事の埋立承認撤回の最大の事由とされているが、防衛局にとっても解決困難な難問である。この知事選で、翁長知事の路線を継承する知事が選出されれば、設計概要変更申請を承認しないことにより、辺野古新基地建設は頓挫する。しかし、たとえ政府の言いなりになる知事が誕生しても、この軟弱地盤問題を解決することは困難であろう。>

北上田氏の今後の活躍に期待しよう。

目取真氏の「930に問われるのは誰か」の930とは言うまでもなく、目下争われている県知事選の投開票日のことである。

目取真氏はこの論稿で、自身が参加実践するカヌーを漕いでの抗議活動の実態を報告している。海上保安官の暴力性は、現場を長年体験してきた人間だからこそ言える真実である。

そして目取真氏は、沖縄の政治状況の変化、経済構造の変化について曇りのない客観的な目線で冷静に分析している。政治状況の変化ー 自公連立体制に対し従来の革新共闘方式では選挙に勝てない現実。

経済構造の変化ー 米軍基地返還後の北谷町のハンビータウンや那覇市新都心の成功事例。広大な面積を占拠する米軍基地は沖縄経済発展にとって阻害要因となっている。

目取真氏の分析は正しい。政治状況の変化と経済構造の変化を我々がどう認識し、どの方向を目指すのか沖縄の今後を占う大きな課題だろう。

目取真氏は最後に次のように述べている。

< 問題の根本にあるのは、沖縄に米軍基地の過重な負担を負わせている日本の政治であり、それを変えきれない大多数の日本人(ヤマトゥンチュー)の責任である。安倍政権の沖縄に対する強権的なふるまいを変えなければならないのは誰なのか。沖縄県選出の国会議員は10人もいないのだ。

県知事選挙が終われば、日本政府は埋立承認撤回に対抗策を打ち出し、工事を再開する。そして、抗議する市民に襲いかかってくる。日本全体の安全のために沖縄の皆さんは我慢してくださいと、ヤマトゥに住むあなたは高みから見物しているのだろうか。>

大多数の日本人の幾人の方々に目取真氏の重い悲痛な叫び声は届くのだろうか?