沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

知事選告知日の前に「撤回」宣言を急げ!

生前翁長知事が残したとされる音声テープの開示をめぐって、県政与党内でいざこざが起きたが、突き詰めて議論した結果、なんとか無事収まったようだ。今の県政与党は革新系と保守系の一部で構成されている。細かいことで意見の対立があっても、少しも不思議ではない。むしろ当然であろう。

大事なことは、議論を尽くして本筋を見失わずに、一番良い解決策を得ることだ。この場合の本筋とは、翁長知事の強い求心力で達成した保革合同、オール沖縄の枠組みを守り抜くことだ。

「沖縄はイデオロギーよりもアイデンティティ」翁長知事のこの言葉の重要性は、いくら強調してもし足りない。こんな小さな沖縄に借り物のイデオロギーなんて必要ないし、なんの役にも立ちはしない。

それよりも、沖縄の歴史・文化・伝統に根ざしたアイデンティティこそが重要であり、それを守り発展させることが、良い意味で沖縄の将来を切り開くのである。

そのように考えると、今回の県政与党内のギクシャクが解消されたことは、雨降って地固まる、のことわざ通り、玉城新知事誕生に向けて、大きな展望を用意したと言える。どんなことがあっても、辺野古新基地は造らせないという強い信念が、保革の枠を超えさせたのである。

「沖縄の声」という米軍基地べったりの論陣を張る売国奴的言論人達が、今回の県政与党内の騒動劇を悪意に解釈して、左翼がどうのとか、音声テープは存在しないなどと、ヒステリックに叫んでいるが、一体彼らは本当に沖縄人なのだろうか? どうもぼくには、彼らの後ろに沖縄の分断を図るグローバリスト、金融マフィアの姿がちらついてどうしようもないのだ。

沖縄のアイデンティティに核心を置く真の保守を破壊して、米軍べったりの似非保守に沖縄の政治を任せることで、日本を永久的に米国支配の袋の中に閉じ込める。これが「沖縄の声」の連中の狙いだ。

そして彼らの行動は、売国奴政治家、安倍・菅コンビが目指す米国隷属の姿勢にピッタリ符合する。彼らが意図する道は、明らかに米国に隷属する日本であり、彼らこそが真の反日勢力である。日本国民よ、そして沖縄県民よ、目覚めよ! 彼らのような売国奴勢力に騙されてはならない。辺野古新基地闘争は、日本を本物の民主主義国家に押し上げることができるかどうかが問われる歴史的闘争となる。

主権在民を謳う憲法下で、多数の民意をかえりみず、強硬に工事を推し進める政治のどこに民主主義があるか?  玉城デニーという翁長知事の跡を継ぐ最適の人材を得た今、我々は勇気を持って、売国奴政治に立ち向かい、自信を持って沖縄のアイデンティティを確立しなければならない。

全国知事会日米地位協定改定の提言をまとめて、政府に要望書を提出した。地方の政治が中央の政府の先を行く時代が到来している。この提言には、翁長知事の積極的な発言が大きな役割を果たした。

自分たちで創った土俵の上に政府を乗せることができれば、日本の政治を大きく動かすことができる。不誠実で嘘つきの政権を倒すことが可能となる。その兆しが見えてきた。沖縄から日本の堕落した政治を変える方向性が提示されている。

謝花喜一郎副知事は、知事選告知日の前に「撤回」を宣言すべきだろう。そうすることで、新基地問題を曖昧にしようとする相手側陣営を、同問題から逃げられないようにすることができる。「撤回」宣言の後に、新基地問題に対して態度を明確にしなければ、卑怯と見做されて大いに不利になるのは間違いないからだ。

だから、知事選を有利に展開させる意味でも、告知日前に「撤回」を宣言するべきである。そして佐喜真候補を新基地は是か非かの論争に引きずり込む。これが本来あるべきフェアな選挙戦だろう。

そうなれば、玉城候補が負けるはずがない。なぜなら、新基地工事は、工事着手以来今日までの詳細な検討の結果、法令違反であることが証明されたからだ。しかも、当事者である米政府が指摘したように海兵隊にとって欠陥施設であることも明確となった。

論争に持ち込めば、佐喜真候補がまともに反論できるはずがない。軽率にも、ボギー手登根のデマに簡単に騙されるような佐喜真候補としては、反論できるような才能は米粒ほどもないだろう。

ボギー手登根のデマとは、そう、産經新聞那覇支局長を更迭させることに発展した、あの恥ずべきデマである。重症に陥った海兵隊曹長トルヒーヨ氏を利用して拡散させた、あのぞっとするような悪しきデマである。

そんなデマを佐喜真候補は軽率にも信じたのだ。そして実際に意思表示もした。祈るという英語のスペルを間違えて餌という言葉を使ったプラカードをかざす佐喜真宜野湾市長の写真を、我々はネットで見ることができる。この件について詳しく知りたい方は是非『Osprey Fuan Club うようよ対策課』をご覧いただきたい。

さて、最後に今朝の琉球新報が報じた玉城デニー議員に対する一問一答を転載しよう。彼は、翁長知事の政治家としての本質を深く理解していた。

ー 翁長知事のどういう遺志を具体的に引き継げるのか。

「翁長知事は真の保守政治家でありながら沖縄の歴史、伝統、風土、生活に根ざし、沖縄が将来、自主・自立していく経済を含めた道を探っていた。それはやはり平和でなければいけないということと、これ以上沖縄に新しい米軍基地はいらないと断言している。全てが知事の遺志だと思う」