沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

翁長知事の肉体は消えても彼が残した言葉と行動は我々の記憶の中で永遠に生き続ける

昨日メインプレイスの2階にある珈琲ショップを出ると、通路の長椅子に腰を下ろした中年の女性が手にした号外の大きな見出しが目に飛び込んできた。「翁長知事死去」

あっ!と声が出て一瞬頭の中が真っ白になった。「信じられない。本当だろうか?」突然の不意打ちにバスを待っている間も、帰宅した後も頭の中は混乱した状態が続いた。

テレビのニュースで厳しい現実に引き戻された。やはり本当だったのだ。時間の経過とともに少しずつ気持ちが落ち着いてきた。今朝の琉球新報は、翁長知事の死去を詳しく報道している。丹念に読み込んだ後、沖縄タイムスをコンビニで購入した。当然のこととは言え、新報に劣らず大きく取り上げている。

識者のコメントを読むと翁長氏の純粋で誠実な人柄が偲ばれる。4年前、翁長氏が知事に当選した時、支持者たちと一緒になってカチャーシーを踊る笑顔を見て、誠実な人間に違いないと直感した。ぼくの直感は、その後の知事の発言・行動が証明してくれた。

誠実なだけではなく真の政治家に必要な勇気も兼ねていた。我に理があれば、相手がどんなに強大であろうと立ち向かう。翁長知事はそれを身をもって実践した。沖縄という小さな島の知事が、日本政府と米国政府に対して、言うべきことをはっきり言うということは、なかなか出来ることではない。

大概、途中で問題の所在をあやふやにして妥協する、というのが政界の相場である。しかし、翁長知事は病で斃れる直前まで、信念を貫き通して辺野古の公有水面埋め立て許可を「撤回」する手続きに入るよう県の担当部署に指示した。これは「撤回」宣言をしたに等しい。知事は死の直前まで公約を守ったのだ!

指示を受けた県のスタッフは『辺野古埋立承認撤回「聴聞」通知書』を公表した。この公文書は、政府(沖縄防衛局)が進めている埋めて工事が法令に違反していることを、具体的事例を積み上げて立証した立派なものである。誰が読んでも違法工事であることを納得させる見事な公文書である。

前倒しとなった来月予定の知事選挙で、翁長知事の意思を引き継ぐ人を当選させ、新知事が県の優秀なスタッフと心を一つにすれば、裁判闘争に勝利して辺野古新基地を阻止できると確信する。最後の最後まで諦めてはいけない。

翁長知事、多くの県民に勇気を与えてくれてありがとう。どうぞ安らかにお眠りください。合掌