沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

稀代のペテン師・安倍晋三

2013年12月、仲井真弘多沖縄県知事は、辺野古の埋め立てを承認する直前、政府に対し「普天間飛行場の5年以内の運用停止」を求めた。それを受けて翌年2月に負担軽減推進会議が発足し、5年以内の運用停止が閣議決定された。

遡って計算すると、2019年2月までに普天間飛行場の運用停止が実現する手筈になっている。ところが、政府には県との約束を履行する意思のないことがはっきりした。その最大の理由は、先の知事選で10万票という圧倒的票差で仲井真知事に勝利した翁長知事が辺野古埋め立てに反対しているからだ、という。

これがどんなに不誠実極まりない屁理屈にすぎないか、少し考えるだけで誰にも分かることだ。確かに多くの県民の意思を受けて、翁長知事は辺野古新基地建設阻止を公約に掲げた。にも拘らず、政府は昨年埋立作業に着手し、反対する多くの県民と翁長知事の主張に耳を傾けることなく、工事を強行して今日に至っている。

仮に仲井真前知事が当選したとしても、政府は当然工事を難なく進めただろう。しかし問題は、仲井真前知事の了解のもとで工事が進行したと仮定して、政府が約束通り2019年2月までに普天間飛行場を閉鎖するであろうか、という素朴な疑問である。

時間軸で考えると、ほとんど不可能に近いことがわかる。辺野古新基地建設は完成までに10年前後の歳月を要すると言われている。つまり県知事が誰であろうと、普天間飛行場の2019年2月までの運用停止は、辺野古新基地建設が完成する以前に実現されなければならない事になる。

そうなると、現在普天間に駐留している海兵隊は、一体何処に引き揚げることになるのか?米本土か、沖縄以外の在日米軍基地か?この件について、政府はなんの見解も示していないが、とにかく何処かに引き揚げたとしよう。そうなれば期せずして、普天間飛行場の存在理由そのものが成立しないことの証明になる。何故なら、辺野古新基地は建設途上であり、まだ運用に至っていないからだ。つまり普天間飛行場に駐留する海兵隊がいなくても抑止力にはなんの関係もない、という立派な証明となるのである。

いみじくも、2019年2月までの普天間飛行場の運用停止という政府の約束手形は、普天間飛行場そのものと、その代替施設さへも沖縄に置く必然性はないことの証明になるのだ。何故なら普天間飛行場は閉鎖されているし、新基地の完成は数年先のことだからだ。

つまり、新基地が完成するまでの数年間は、海兵隊の航空部隊が沖縄にいなくても我が国の防衛体制は充分に間に合うということを、安倍内閣自ら無意識の内に公言したことになる。

そもそも政府の中にも、5年以内の運用停止が可能なら、辺野古への移設そのものが不要ではないか、と言う声はあった。政府の中にも正直な人間はいるようだ。しかし、政府は仲井真前知事と約束を交わしたのである。

実現は不可能だと知りながら、沖縄県知事に空手形を切ったのだ。仲井真県政が続いていたとしても、2019年2月までの運用停止は不可能であることを政府は認識していた。明らかに沖縄県知事に対して嘘をついたのである。人の良い仲井真前知事は、安倍首相に見事に騙されたのだ。

この事実が意味するものは、一体何だろうか?

答えははっきりしている。沖縄に対する日本政府の構造的差別が歴然と存在すると言うこと。沖縄は日本列島でアイヌ民族同様、独自の歴史を持つ異端的少数派だ。少数派に対して多少強硬な行政を行使したからと言ってどうと言うことはない。適当に飴玉をしゃぶらせておけば、時の経過と共に忘れるものだ。

米軍基地問題に関する限り、日本政府の沖縄に対する理不尽な態度は、沖縄人に対する構造的差別の存在以外に説明がつかない。その差別構造が最大化したのが今の安倍内閣である。

実現できるはずのない2019年2月までの普天間飛行場閉鎖という空手形を切って仲井真前知事をまんまと騙し、返す刀で新基地建設に反対していると言う理由で翁長知事に強圧的態度で臨み、普天間飛行場閉鎖は不可能だと言ってのける。安倍晋三は稀代のペテン師である。

「できることは全てやる」と繰り返す安倍晋三の言葉の意味するところは、できないことは嘘をついてでも出来るように沖縄県知事を騙す、と言う意味に過ぎない。安倍晋三という男は、心のこもらない言葉を平然と使うことのできる人間だ。

彼の頭の悪さについて平沢勝栄議員が披瀝したことがある。安倍晋三が高校生の時、平沢氏は彼の家庭教師だった。当時を回想して、安倍君は決して頭が良い生徒ではなかった、と平沢氏は述べたのだ。

安倍晋三の頭脳の悪さは高校生の頃に比べて良くなったとは言えない。却って酷くなったのではないか。彼の言動、行動を観察していると、どうしてもそう疑わざるを得ないのだ。こんな低級な男が何故、日本の総理大臣にまで登りつめることができたのか?

答えは彼の政治家家系にある。祖父は元総理大臣の岸信介。父は元外務大臣安倍晋太郎。二人の存在がなければ、安倍晋三は平凡な並みの政治家として一生を終えたに違いない。

そうなれば、ぼくから散々批判されることもなかっただろうに。安倍晋三売国奴政治を続ける限り、沖縄県のため日本国のために、徹底して批判のメスを入れてやる。