沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

本質をつく文章

西尾幹二のインターネット日録』の「春の特別対談 世界は現在」にテツハルという方がコメントしている。明晰で本質をつく文章に感銘を受けた。勝手ながら、全文を引用させて頂く。

《 初めてコメントいたします。
安倍総理の評価についての議論の感想を書かせていただきます。私は水島さんの安倍評価が理解できませんでした。というより、水島さんの属国論はずるい議論だと思いました。

属国論を前提にすると、核武装も軍事的な強化もできるはずがないという結論になる。水島さんは属国論を印象づけてから、「じゃ、安倍さんに何ができるのか。」と質問していく。そうすれば、どんな答えが返ってきても、「そんなことできるわけがない。日本は属国なのだから。」と言い返せる。そして、安倍総理は属国において、できる範囲でよくやっている政治家だと水島氏は評価していく。

水島氏は、日本が属国だという評価の一方で、安倍さんはトランプやプーチン金正恩と渡り合っていると言う。アメリカの属国ならば、アメリカの大統領と対等なはずはないし、その他の国は、アメリカと話をつければ、属国日本と話をする必要はない。属国日本という評価と各国と対等の交渉をする日本という評価が、水島氏の中では矛盾なく存在するというのが全く理解できない。

日本が属国ならば、首相は誰でも大差がないはず。にもかかわらず、岸田ではトランプと議論ができない、石破は親中派小泉進次郎は石油メジャーのエージェントという評価。水島氏は、安倍総理が海外で、「世界最速で永住権が獲得できる国になる。乞うご期待。」だの、ウォール街で「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました。」だのと言っているのを知らないのだろうか。水島氏には、安倍総理がグローバル企業やグローバル資本家のエージェントだという考えはないらしい。

水島氏は、西尾先生が朝日や左翼系と同じことを言っていて驚くと言っているが、それらのリベラル連中を批判的に考えるのと同じように、ネオリベラリズムについて批判的なのかがわからない。安倍氏は市場を通じた経済的自由の獲得を目指す新自由主義者である可能性が高い。市場メカニズムの邪魔になるのが、政府や規制で、それを弱体化あるいは廃止し、経済効率を上げるための構造改革や革命を実行するというのが安倍政権。総理周辺に権力を集中し、規制無き市場を「首相案件」で作り上げる。リベラルたちの個人主義的な思考と権力の集中論に反対ならば、安倍総理ネオリベラリズムにも反対すべきではないか。

安倍総理が、市場メカニズムを通じて、世界は均衡状態と理想的な状態になると信じているとしたら、その世界は経済政策が必要の無い世界になる。そこには不況も失業も存在しない。私はそんな理想郷は、この世には存在しないと考えるが、安倍応援団の皆さんは理想郷が存在すると考えているのだろうか。理想郷を目指す政治が世界を不幸にしたことを彼らは忘れたのだろうか。

安倍総理は、国境も国籍もこだわる時代は過ぎたと言い、市場メカニズム重視し、国家や政府を軽視する立場なのだから、国家観というものを持っていないか、それが乏しい政治家なのではないかと思う。その点では、水島氏の属国国家観と大差はない。独立国家日本がどうあるべきかという議論は、安倍氏や水島氏にはできない。彼らには国家観がないのだから。

北朝鮮のような発展していない国、近代産業が存在するのかどうかもわからない国、兵士は栄養失調で寄生虫だらけ、飛行機も船も時代遅れの低開発国に、日本のような国が自分で対峙することなく、アメリカ頼りで政治を行わなければならないことが理解できない。核兵器も実用段階にあるのかどうかもわからない。そんな北朝鮮に対して「日本に何ができるのか。何かできると思っているのか。アメリカに頼むしかないではないか。何がやれるか言ってみろ。」という政治評論というのは一体何なのだろうか。低開発国にも勝てない日本が、世界と渡り合っていると思える言論とは何だろうか。

安倍総理グローバリズム新自由主義政策、何がやりたいのかわからない外交を批判しないという安倍応援団はいるとは思いましたが、水島氏のような安倍擁護論を聞いたのは初めてでした。水島氏は、TPPや消費税増税などは批判したらしいけれども、なぜ安倍氏に首相でいてほしいのか明確な理由がないと思います。番組を見ている安倍応援団のために擁護しているのならかわいそうな人だと思いました。》

安倍政治を評価する言論人の1人に馬渕睦夫氏がいる。馬渕氏は反グローバリスト、反新自由主義経済論者として自己認識している人である。しかし、テツハル氏が指摘しているように、安倍首相の経済政策は、紛れもない新自由主義経済であり、グローバリズムそのものである。馬渕氏の主張と明らかに対立しているではないか。

水島総は、馬渕氏の反グローバリズム、反新自由主義経済論に賛同する立場の人間だ。そうであるにも関わらず、馬渕氏同様、安倍政治を支持すると言う。オブスキュランティズムも甚だしい。安倍シンパ派とは、ご覧のように、実態は思想に一貫性のない集団にすぎないのだ。