沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

欧米の民主主義は破産状態だ

今月7日にシリアの東グータ市のドゥーマという街が化学兵器で攻撃されて、苦しむ子供達が緊急治療を受ける映像がネット上に流れた。それを見た人は誰でも、犯行は残忍であり決して許されるものではない、と思っただろう。

しかし、問題は犯人はいったい誰なんだ、ということである。反政府勢力が言うように、本当にシリア政府なのか?仮にシリア政府だとすれば、多くの矛盾点があり、なかなか納得できるものではない。そのひとつは、東グータ市に残された反政府勢力はほんのわずかで、陥落は間近と予測されるような状況下で、果たしてシリア政府軍が敢えて世論を敵に回すような化学兵器を使う必要があるのだろうか、ということである。

もうひとつは、シリア政府は2013年に化学兵器禁止条約の加盟国になっている。プーチン大統領は、シリア政府は化学兵器を所有していないし生産もしていない、と繰り返し主張してきた。

そしていくつかの疑問点。シリア内戦の混乱状態で、テロ組織グループが化学兵器を手に入れた可能性があることと、人道支援活動の名の下で不審な行動をする民間組織ホワイトヘルメットの存在がある。

反政府軍とISISとホワイトヘルメット。この三者は、実は反シリア政府という共通点があるのだ。そしてISISと戦っているとされる米軍は反政府軍を支援し、シリア政府を攻撃している。

これらの矛盾と疑問から浮かんでくる複雑な構図を読み解くと、シリア政府とロシア政府対反政府軍とISISと米軍という勢力構成で戦闘が行われているのではないか、と感じ取れるのである。とすれば、化学兵器を使ったのは、反政府軍側だと断定はできなくても、その可能性は大いにありうる。

インターネットで化学兵器に苦しむ子供達の映像を流すことで、トランプ大統領にシリア攻撃の口実を与える。そして自分たちの危機を少しでも緩和してもらう。反政府軍側がこんなシナリオを演出したとしても不思議ではない。実は1年前にも、同じような事件があった。イドリブ県で化学兵器が使用され、多くの子供達が苦しむ動画がインターネットに流された。

この時も犯人はシリア政府だとされたが、証拠が確定されたわけではなかった。ロシアのラブロフ外務大臣は国際機関で調査することを主張したが、トランプ大統領は事件からわずか3日後に59発のトマホークをシリアに撃ち込んだのだ。米軍による攻撃の後も、ラブロフ外務大臣は調査を繰り返し主張したが、トランプ政権は何故か、今に至るまで沈黙したままだ。

そして今回、同じように犯人も証拠も確定されないまま、米国と英国と仏国の3ヶ国はシリアを攻撃したのである。いったいこの3ヶ国の行動をどう理解したら良いのだろうか?

中東情勢に関する情報を追っていくと、少しずつ見えてくることがある。ありもしない大量破壊兵器を口実にしてイラク戦争を仕掛けてイラクを滅茶苦茶に破壊したブッシュ政権。テロリストが跋扈する中東の混乱を収拾できないばかりか、シリアが危うくなるまで何もできなかったオバマ政権。

この中東の絶望的な危機的状況を救ったのはプーチン大統領の的確な判断力と並外れた決断力、そして勇猛果敢な実行力だった。シリアにロシア軍を投入して約2年で中東は危機的状況を脱した。まだ戦闘は続いているが、2年前とは明らかに変化し良い兆しが見え始めている。

中東を奈落の底からすくい上げたプーチン大統領の功績はいくら強調してもし足りないくらいだ。しかし、米政府は、ロシアが中東で大きな影響力を持つことを容認できない。中東は自分たちの勢力下に置いておきたいのが、米政府の本音だ。そして、中東全体を米国と同じ民主主義国家にしたいと考えている。

だから、フセインを殺し、リビアカダフィを殺した。そしてシリアのアサドも殺したい。イランもいずれは破壊して我が国のような民主主義国家に変えてみせる。中東全体を民主主義国家にすれば、思い通りのビジネスが展開できる。これが米国の思い描く中東政策だ。

しかし、米政府の目論見は完全に失敗した。中東には中東なりの長い歴史と文化がある。アラブ人は誇り高い民族だ。建国わずか250年足らずの若造が何を生意気なことを抜かすか。アラブにはアラブのやり方があるのだ。我々に下手な干渉はやめろ!

今回の米国と英国と仏国がシリアを攻撃した理由は他にもある。実はトランプ大統領もメイ首相も、そしてマクロン大統領も内政がうまくいっていないという三者に共通する国内事情があるのだ。トランプ大統領はポルノスターの告発を受けているし、政権内は閣僚の離反でカオス状態が続いている。

メイ首相はEU離脱問題で解決策に苦悩している。マクロン大統領は、労働者のスト頻発で出口の見えない状況に追い込まれている。内政に呻吟する三ヶ国のトップがシリアの化学兵器事件を利用して、政権浮揚を思いついた、と言えば穿ち過ぎだろうか。しかし、政治には良く見られる現象でもある。

政治家個人の人気回復という個人的都合だけで戦争が起きることだってある。いずれにしても今回のシリア攻撃は茶番であり、幼稚であり、やってはいけないことだった。

時間が経過するにつれてトランプ大統領とメイ首相とマクロン大統領が取った今回のシリア攻撃は、欧米の民主主義がいかに出鱈目な代物か証明するのに大いに貢献することだろう。

そして、この三者が取った行動に嫌々ながら賛意を表明した我が国の安倍首相は、やはり日本の総理大臣は米国のプペットでしかない、と世界に再認識させたことになる。欧米と日本の民主主義は破産状態だ。