沖縄よ! 群星むりぶし日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

「戦後レジームからの脱却」から「戦後レジームの継続」へ

戦後の歴代首相で最も頭が悪く、危険な体質を持つ安倍晋三は、嘗て「戦後レジームからの脱却」を主張していた。多くの保守層は、そう繰り返し主張する安倍晋三に大いに期待を寄せた。安倍氏こそ戦後の対米従属路線から自主防衛路線へと防衛政策を転換し、外交も対米従属から自主外交へと軌道修正してくれるものと信じて疑わなかった。なぜなら、戦後レジームとはまさに、対米従属路線を意味したからである。
しかし、首相になって5年が経過したというのに、その兆しは全く見えてこない。それどころか、むしろ対米従属は益々強化されたとしか思われないような状況が続いている。前以て米議会と約束した安全保障法案を強行採決で成立させたのは、米国の意向第一、我が国民の意向第二とする売国的政治事件であった。アメリカファーストを唱えるトランプ大統領と違い、安倍首相にジャパンファーストの姿勢は露ほども見られない。
まず米国の顔色をうかがい、それに従って米国の意思から大きく外れない政策が優先される。安倍晋三の政治は歴代自民党政権同様、あくまでもジャパンセカンドの、米国に屈服する政治に他ならない。その証拠は数え切れないほどある。
戦後72年も嘗ての敵国の軍隊の駐留が続く現状。一度も改定されない不平等条約日米地位協定。世界に類を見ない多額の米軍駐留経費の負担、等々。
米国依存の安全保障政策。そして外交。沖縄で暮らす人間にとって、その屈辱的実態は皮膚感覚で毎日味わされている。その強烈さは、本土で暮らす人たちにはなかなか理解できないだろう。先月、東村高江の民間牧草地に不時着炎上した米軍ヘリCH53Eの事故。民間地であるにもかかわらず、地元の警察の立ち入り調査は許されず、燃え残った機体の残骸を全て基地に運び込んだ後、なんと放射能汚染の証拠隠滅としか思われない、土を掘り起こしてダンプいっぱいの土を運び去るということまでやってのけたのである。信じられないような米軍の行動に対して、我が国の政府は少女のようにおとなしいだけだ。地元で抗議の声をあげても、負け犬の遠吠えのようにしか聞こえない。いったい誰の責任か?問いかけるまでもなく、政府の責任であることは誰の目にも明らかなはずだ。
これが日米地位協定の実態である。日本に米軍基地が存在するのではない。米軍基地の中に日本が存在しているのである。米軍の振る舞いを見ると、そうとしか思われない。
誇りと主体性をなくした国家は滅亡の道を歩む。自民党歴代政権以上に、今の安倍政権は国家滅亡のアクセルを強く踏んでいるのではないかと思われて仕方がない。安倍晋三という人間がなぜ頭が悪く、危険な体質を持つ政治家であると断言できるのか。
まずその数々の虚言癖。「この道しかない」「女性が活躍する社会」「1億総活躍社会」「日本を取り戻す」「戦後レジームからの脱却」「人づくり革命」「仕事人内閣」そしてつい先日の「国難突破解散
あげたアドバルーンは何処へ向かったのやら、その痕跡を探し当てるのは困難である。あまりにも一国の首相として、言葉が軽すぎるのだ。だからぼくは、安倍晋三はお坊ちゃん気質の人間だと言って憚らない。言葉を変えて言うと、安倍氏には確たる政治哲学、信念がないのだ。言葉が軽い上に信念のない政治家は危険である。トランプ大統領は、大統領候補の時から大統領に当選して間もない頃迄は、盛んに日米貿易不均衡を訴え、在日米軍の駐留経費をもっと増やすべきだといい、そうでなければ在日米軍の撤退をほのめかし、日本は自主防衛すべきだし、そのために核保有しても良いのではないか、とまで公言していた。
日本にとってはまさに、千載一遇のチャンスと言うべき瞬間の到来だった。しかし、当選を祝うためトランプタワーにいち早く駆けつけた安倍首相は、日本の駐留経費が他国のそれに比べていかに多いかを説明し、在日米軍の駐留を継続するよう、トランプ大統領を説得したのである。それ以来、トランプ大統領が駐留経費に対して不満を述べることはなくなった。
しかし、その後の日米首脳会談で、相変わらず日米貿易不均衡を主張するトランプ大統領に対して、安倍首相は米国のインフラ投資に51兆円という途方も無い金額の拠出を約束したのだ。
米国の従属路線から抜け出る大きなチャンスだったにもかかわらず、安倍首相は自ら率先して、それをドブに捨てたのだ。なんという弱腰、なんという自立心のなさ!なんと愚かな総理大臣であることか!
トランプ大統領を説得する方向が逆だろうが。
「大統領のおっしゃる通りです。日本はこれから自主防衛路線に政策を切り替え、在日米軍をできる限り縮小し、米国の財政負担を減らします。そして独自開発の核兵器保有し、東南アジアの安定に寄与したいと思います。貴国との貿易不均衡の是正を図るのはいうまでもありません。」
このくらいのことがなぜ言えなかったのだ。
安倍首相の行動を見るたびに失望せざるを得ない。はっきり言う。自民党こそは対米従属の売国政党であり、そのトップに座る安倍首相は、信念なき売国政治家そのものである。
売国政治家どもをこの国から一人残らず追い払わない限り、日本再生の道は永遠に来ないと観念せよ。

安倍晋三の「戦後レジームからの脱却」とは「戦後レジームの継続」という欺瞞的逆説に他ならなかったのである。