沖縄よ! 群星むりぶし日記

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翁長県政はいったいどうなっているのだ?

県は沖縄防衛局に対し、国頭村奥港と本部町本部港から辺野古新基地建設に使う石材の海上輸送目的の港湾用地使用許可申請を許可したという。そして、今朝の琉球新報によると、今日、奥港から砂利を台船に搭載して大浦湾に搬送するらしい。
事実とすれば、いったい県政はどうなっているのだ? 翁長知事は何故これほど重要な案件を認可したのだ? 「 あらゆる手段を講じて辺野古新基地は造らせない 」と繰り返し主張してきたのではなかったのか。今回の認可の影響は小さいと、仮に知事が考えているとすれば、大きな間違いであり、大変危険だと言わなければならない。このことが蟻の一穴となり、これまで生活を犠牲にし、命を削って反対闘争に身を投じてきた多くの県民の、翁長知事に対する信頼が一気にしぼむことだってありうるからだ。
担当部局の職員は、申請内容は法的になんら問題がないので、許可せざるを得なかった、と述べたらしいが、典型的な役人答弁だ。辺野古問題はあくまでも政治問題と認識すべきだろう。役人的発想で解決するような、やわな案件ではない。ここは県民を代表する知事自らが政治的解決を図る必要がある。したがって、翁長知事の政治判断で許可を取り消すべきだ。手遅れにならないうちに、急いで決断してもらいたい。
我々県民は、三年前の知事選で、公約違反の裏切り者仲井真知事に代えて、強力なリーダーシップを持つ翁長雄志知事を圧倒的票差で誕生させた。以来、県民と翁長知事は、多くの困難を乗越えて、強い信頼関係で結ばれてきた。
しかし、今回の認可はその信頼関係にひび割れを起こす危険性が高い。行政手続きの上で、なんらかのちょっとしたミスが原因したことを望むほかないが、いずれにしても、早急に対応して許可を取り消すべきだろう。
これから沖縄は寒い時期に入る。辺野古の海で毎日、カヌーに乗って抗議活動を展開している人たちにとって、今まで以上に厳しい季節になる。そこに砂利を積んだ台船がやってくれば、どうなるか、県の職員と翁長知事は想像したことがあるだろうか?
ゲート前で座り込む人も、カヌーで抗議する人も、みんな必死なのだ。みんな生活を犠牲にし、命を削って抗議活動を続けているのだ。辺野古に行きたくてもいけない多くの県民の声を背中に感じながら頑張っているのだ。辺野古新基地は絶対に阻止しなければ・・・。
夏の暑い時期、約三ヶ月ほど、毎週辺野古へ行って抗議活動に参加した者としてぼくは、抗議活動がどんなにキツイかよく理解しているつもりだ。同郷の若い機動隊員に排除されたときの悔しさ、無念さ、その複雑な気持ち。帰りのバスの中では、笑ってごまかしても、心は折れていたのである。それでも、辺野古新基地は絶対に阻止する、と自分に言い聞かせた。
辺野古へ行かなくなった今でも、もちろんその気持ちに変わりはない。そして当然、ぼくの心は辺野古で抗議活動する人々と繋がっている。決して信念が変わることはない。
翁長知事よ、あなたの気持ちに多少の緩みが出たのではないかと恐れる。日米両政府の理不尽な圧力を背負う沖縄県知事の責務の大きさは、他府県の知事の比ではない。その重さにいつ押し潰されてもおかしくはない。しかし、辺野古で抗議活動を続ける人たちだってその重圧になんとか耐えているのだ。
翁長知事よ、決して屈するな。県民とともに耐え抜いて、辺野古新基地建設を頓挫させようじゃないか。いかなる手段を使ってでも、断念させようではないか。