沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

本領を発揮した売国政治家・安倍晋三

トランプ大統領と安倍首相の共同記者会見が6日行われた。予想通りの内容で、むしろ変哲のない筋書きに驚かされたくらいだ。ビジネスマン大統領トランプ氏の目的ははっきりしている。日米間の貿易不均衡の是正と、米朝戦争危機を利用して米国製兵器をできるだけ大量に売りつけることである。トランプ大統領の目的はいずれ達成されるだろう。
米朝戦争における安倍首相の役割は、自衛隊を米軍に差し出すことだけである。自らが陣頭指揮をとって成立させた安全保障法がそれを根拠づけている。そして、指揮権密約により自衛隊は米軍の指揮下に入る。
米国は日本を自国の国益のために、利用するだけ利用するだけだ。だから売国政治家・安倍晋三トランプ大統領にとっては従順で可愛いポチに過ぎない。「 シンゾウは沖縄の辺野古に新基地を建設して、我々にプレゼントすると言っている。可愛いやつだ。しかし、なんとトンマな野郎だ。」
ビジネス界で百戦錬磨で鍛え上げたトランプ大統領は内心そう思っているに違いない。日米首脳が、今回のように蜜月ぶりを演出するときは、全神経を集中して用心する必要がある。小泉首相ブッシュ大統領の時もそうだった。かつてないほどの蜜月ぶりを演じ、お互いをファーストネームで呼びあった。ジュンイチロウとジョージ。その結果、日本はイラク侵略戦争に加担させられた。
自衛艦による海上給油という兵站の役割だったが、米朝戦争で武力攻撃が勃発したら、それどころではなくなる。米軍の指揮のもと、自衛隊全軍が出動する事態だって想定される。
その時、自衛隊の最高指揮官・安倍首相の出番は無くなる。何故ならこの時、自衛隊は米軍の指揮下にあるからだ。日本国民は屈辱にまみれて地獄を見ることになるだろう。
United States of America の属国日本。トランプ大統領と安倍首相の会談をどの角度から検討しても、この結論以外見当たらない。
そして恥ずべき安倍首相のお坊ちゃん的性格が現れた舞台も用意されていた。拉致被害家族とトランプ大統領の面会の場面だ。第一次安倍内閣を含めると安倍政権は通算約6年になる。にもかかわらず、その間拉致問題は一向に進展してこなかった。
俺がやると、期待だけ抱かせながら、時間だけが経過していった。自分は何もできないくせに、なぜトランプ大統領と拉致被害家族との面会なのか? 日本国民にとっても拉致被害家族にとっても、二重の意味で屈辱的ではないか。
西尾幹二氏は、この拉致被害家族に対する安倍首相の異常さについて書いている。
「 (略)けれども実際に、現実は何一つ動かなかった。担当大臣が置かれて何度か入れ換えはあったが、政権としては何もしなかったに等しい。安倍氏によって問題に目に立つ新しいメスが入れられた具体的政策はなにひとつなかった。周知のとおり、大言壮語はあって、悲劇の犠牲者の政治的活用もあって、事件の悲劇性はいちだんと倍加された。しかし国民的規模の解放運動はその後二度と再燃することはなく、風船がしぼむように元気をなくしていった。それもそのはずである。主役がいい格好したいばかりに舞台にあがり、巧言令色、美辞麗句を並べ、俺がやってみせると言い、いいとこ取りをして自己宣伝し、拉致に政権維持の役割の一端を担わせ、しかし実際にはやらないし、やる気もない。政治家の虚言不実行がそれまで燃え上がっていた国民感情に水をかけ、やる気をなくさせ、運動をつぶしてしまった一例である。こういう例は、他にも安倍氏にはたくさんある。もし自分にはできないと分かっていたら、やると言わなければいいのだ。せめてそれくらいの政治的誠実を政治家に期待することは許されるだろう。なにしろ拉致は、このレベルの期待さえも本当は許されないタイプの、悲劇のなかの最大の悲劇なのである。」(『保守の真贋』)
拉致問題の解決は俺がやってみせるといった以上は、単身北朝鮮に乗り込んで、若き異能の独裁者・金正恩と直談判すれば良いではないか。そのような蛮勇はお坊ちゃん政治家・安倍晋三にはないだろう。
拉致被害家族を政治的に利用する売国政治家・安倍晋三の巧言令色に騙されてはならない。
「 戦後レジュームからの脱却」と宣言した安倍晋三は、まさしく「戦後レジュームを完成」させるべく行動しているとしか思われない。
トランプ大統領はこれから韓国、中国を訪れる。予測不能な言動をするトランプ大統領だが、安倍首相の宿敵・習近平を繰り返し何度も褒め称えている。日米首脳の蜜月の中身は実に怪しいものだ。トランプ大統領北朝鮮問題を、核保有を認める代わりに、米国まで届くICBMの開発を断念させる条件で決着を図る可能性がある。そうなると、日本国民の日常は、何百発のミサイルを我が国に向ける核保有国・北朝鮮の脅威に脅かされることになる。トランプ大統領にとって、自国の国益が第一で、日本の国益など二の次三の次に過ぎない。当然のことだ。
米国追従の政策を推し進めてきた売国政党自民党の責任はあまりにも大きすぎる。韓国に向かうエアフォースワンの機中から、トランプ大統領のささやき声が聞こえてきそうだ。「 日本は武士の国だと思っていたが、なんとひ弱なんだろう」。