沖縄よ! 群星むりぶし日記

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正当防衛かつ意図せざる殺人以外の殺人犯は全て死刑にすべきだ

今日の産経ニュースの報道から。

< 平成27年11月、東京都江戸川区の自宅アパートに同区の高校3年、岩瀬加奈さん=当時(17)=を誘い込み、首を絞めて殺害し現金を奪ったなどとして、強盗殺人と強盗強姦未遂の罪に問われた無職、青木正裕被告(31)の裁判員裁判の論告求刑公判が19日、東京地裁(島田一裁判長)で開かれた。検察側は「何の落ち度もない加奈さんを性欲発散目的で殺害した。極めて身勝手で悪質な犯行だ」として、無期懲役を求刑した。判決は23日。論告に先立ち、加奈さんの父、正史さん(48)と母、裕見子さん(49)の意見陳述が行われ、「家族は苦しみに一生さいなまれる。反省や更生は望んでいない。二度と加奈を思い出せないようにしてほしい。過去の判例にとらわれない判断をしてほしい」と述べ、死刑を求めた。検察側は「死刑求刑も可能だが、自首や前科・前歴がないことを考慮した」と求刑の理由を説明した。>

ぼくは、現在の死刑をめぐる裁判には長い間疑問を感じているが、その理由として、正当防衛による本人の意図しない殺人以外の殺人は、全て死刑に処すべきであると考えるからだ。
2年前に江戸川区で起きた女子高校生が殺害された事件で、検察側は無期懲役を求刑したと言う。その理由は、「死刑求刑も可能だが、自首や前科・前歴がないことを考慮した」というものだ。ぼくは法律に詳しくない。だから、あくまでも生活人としての常識から判断する他ないが、検察側があげた理由は非常に疑問であるし、納得がいかない。
殺された娘のご両親は「 家族は苦しみに一生さいなまれる。反省や更生は望んでいない。二度と加奈を思い出せないようにしてほしい。過去の判例にとらわれない判断をしてほしい 」と述べて、死刑を求めている。
至極当然なことだと思う。ご両親の苦悩は言葉にならない位、痛ましいものであろう。検察側はなぜ被害者の立場になって判断しないのだろうか?ぼくが長い間感じてきた疑問もまさにこの点にある。
検察官は職業人として裁判に関わっている。大袈裟に言えば、判決がどうなろうと、彼の実生活にはなんの影響もない。彼の関心ごとは、判例を参考にしつつ、なるべくそれから大きくはみ出ないような求刑を提示することにあるのだろう。
ひとつの裁判が終われば、次の裁判が待っている。それを淡々とこなしていくことで、給料をいただく職業人に過ぎない。
何かおかしい。どう考えてもふに落ちない。恐怖の中で殺された人間は永久に帰ってこない。犯人は無期懲役に処せられたとしても、獄中死しない限り、いつか社会復帰する。そして再び殺人を犯さないとも限らない。こんな不条理が許されて良いものだろうか?「 正当防衛による本人の意図しない殺人以外の殺人犯は、全て処刑に処する」という趣旨の厳格な法律を制定すれば、殺人事件は減少していく効果があると思うが、どうだろうか?
何よりも残された遺族が、少なくとも胸をなでおろす助けになるのではないだろうか?
無論、裁判は慎重に行われるべきだ。本人が希望すれば、最高裁まで争える保証をする。冤罪とならないように最善を尽くす裁判が求められるのは、当然のことである。
殺人事件の犠牲者は、弱い立場の女性が圧倒的に多いという現実がある。犯人の動機は大概身勝手である。そして裁判になると、勝手な言い訳をして、減刑を願いでる卑劣漢ばかりだ。死刑以外の判決だと、彼らの思う壺にはまり、同じような犯罪が繰り返さる恐れがある。実際そうなっている。故に、残された家族を地獄の淵から救済するために、そして、理不尽な殺人事件を根絶するためにも、正当防衛かつ意図せざる殺人以外の殺人犯は、全て死刑にするべきである。