沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

失ったもの

本土復帰してから今日で45年になる。色々書くつもりでキーボードを叩くのだが、考えがまとまらず一人で悪戦苦闘している。これではダメだと思い、気分転換にと、新都心のコーヒーショップへ行くことに決めた。外は大降りだ。昨日から梅雨入りしたらしい。
傘をさしてバス停目指して歩いていると、2分程で、小雨に変わった。間も無くバスがきたので乗り込んだ。
新都心に着く頃には雨は上がっていた。メインプレイスの二階のコーヒーショップへ直行する。書店兼用になっていて、コーヒーを注文すると、雑誌以外の単行本3冊まで試読できるという面白いシステムを採用しているので、本棚から2冊取り出し、それを空いてるテーブルへ置いてから、カウンターへ行き、本日のコーヒー・ショート340円とチョコ菓子160円とを注文する。
復帰前は、こんな垢抜けた店は沖縄にはなかった。東京の雰囲気が漂う洒落たお店である。チョコ菓子を食べながらコーヒーを飲む。ジャズが流れている。ほとんどの客は本を読んでいるか、パソコンを見たりして、会話を楽しむ人は一人もいない。チョコ菓子を食べ終わってから、先ほどの本を読み始める。項目にざっと目を通してから、面白そうな箇所を開いて、斜め読みする。集中できない。頭の中が何か変だ。復帰45年?
一体ぼくは復帰を総括しようと、一度でも試みたことがあっただろうか?ないことに気付く。愕然とする。無数の言葉が頭の中を飛び交いぶつかり合う。
薩摩、中国、琉球、武士、日本国、郷土、ソテツ、天皇陛下ベトナム戦争、広島、長崎、大東亜戦争ニライカナイ、透明な海、果てしない空、真っ赤に咲いて孤独なでぃぐぬ花・・・
文字を追う目は何も見ていない。アルトナの幽閉者フランツが叫ぶ。ナチスの出現は全人類に責任がある!腕時計を見る。16時。帰ろう。2冊の本を返却棚に戻してから、1階のバス停へ向かう。激しく雨が降っている。ベンチに座ってバスを待つことにする。
そう言えば、眼に映る女性のほとんどが茶髪であった。メインプレイスには中国人の観光客も連日大勢くる。彼女たちの多くも茶髪であることに初めて気付く。韓国の女性も茶髪の人が多い。東洋の女性は一体どうなっているのだろう?
間も無く雨が上がり、バスがきた。絵に描いたような良いタイミングだ。テレビでは沖縄特集をやっていたが、出演者たちが何を語っているか、理解できなかった。
どうやら、ぼくは何か大切なものを、遠い昔に失くしてしまったようだ。