昨日の翁長知事の演説を聞いて深く感動した。演説が上手いだけではない。論理と心情に嘘がないから、聞く人の心を強く打つのである。あらゆる行政手段を駆使して、辺野古米軍基地は造らせないという、翁長知事の決意に揺るぎはないことがはっきりした。
県民の全国に占める人口比率は、わずか1%に過ぎない。民主主義国家において、少数派の勝利は常に困難を強いられる運命にあるが、大義と不屈の精神があれば、負けることはない。
辺野古米軍基地建設反対の大義とは何か?日本の真の独立である。外国の強大な軍隊が、戦後71年も駐留し続ける国家は真の独立国ではない。これが世界の常識である。
沖縄県民は、日本の真の独立のために戦っているのである!
しかし、残念なことに、我が国の歴代内閣はこの常識を理解せず、自国の安全保障を他国に依存してきたツケを、今頃になって払わされるという、惨めな姿を晒している。
世界の状況が大きく変化していく時代においては、政府の適応能力の欠如は致命的であり、国を間違った方向に導く恐れがあり、安倍内閣も例外とは言えない。
辺野古米軍基地は造らせないと、選挙の度に県民の意思を表明したにもかかわらず、辺野古移設が唯一だとする現政権の頑固なまでの鈍感さは、翁長知事が指摘したように、我が国は「法治国家」ではなく、「放置国家」と言われる所以である。
時代が大きく動く現代、安倍内閣の適応能力が問われている。少数派の沖縄県民は、日本の将来を憂い、不屈の精神で、日本の真の独立のために戦っていると認識せよ。
それでも沖縄を潰しにかかれば、その代償は高くつくと覚悟すべきだ。日本の真の独立は、千年遠のくだろう。
ウチナーンチュ、ウセーテーナランドー。ナマカラルヤンドー。(沖縄の人をばかにしてはいけないよ。今からだよ、始まるのは。)