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沖縄よ! でぃぐぬ花日記

祖国は日本。郷土は沖縄。日本国を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。

ワニのゲーナ

最近読んだ本で五木寛之佐藤優の対談本『異端の人間学』がある。その中でのやりとり。佐藤:ロシアの『チェブラーシカ』の「ワニのゲーナ」という曲も短音階ですけど、いい歌ですね。五木:僕も大好きですよ。チェブラーシカの曲は、ロシアでは誕生日などにはみんなが歌いますね。アニメとしても本当におもしろいし、流れている歌のセンチメンタルな感じというのは、なんとも言えない生命力を感じますね。

そこで早速、YouTubeで「ワニのゲーナ」を検索したら、あった。可愛らしいアニメだ。

走行中の電車の最後尾の車上に、ワニのゲーナとチェブラーシカが隣り合って座っている。チェブラーシカが言う「ゲーナ、僕も一緒に行くよ。」ゲーナ「ありがとうチェブラーシカ」。そこに黒い帽子黒衣装姿の痩せた老婆が後ろからきて「えらいわおじいさん、友だちを置いて行かなかったわ。さてとね、つめてちょうだい。(といってチェブラーシカの隣に座る)ワニさん、やって。(ハンドバックの中からアコーディオンを取り出して、ゲーナに渡す)

アコーディオンを弾きながら、ゲーナが歌い始める。それに合わせてロシア語の歌詞が流れるのだが、残念なことにロシア語は入力できないので、日本語訳だけを掲載しよう。

ゆっくりと時が流れ去ってゆく、また会えるなんて思っちゃいけないよ、過ぎたことが少し惜しくても、もちろん進んだほうがいいんだ、一面に一面に、はるかな道が広がる、まっすぐ地平線にぶつかってゆく、誰も誰もが、良い未来を信じている、揺れる揺れる水色の列車、誰かを怒らせたことがあったとしても、カレンダーが終わらせてくれる、新しい冒険にいそごう 友よ、おい 先を進めてくれ 機関士、一面に一面に、はるかな道が広がる、まっすぐ地平線にぶつかってゆく、誰も 誰もが、良い未来を信じている、揺れる揺れる 水色の列車、水色列車に揺さぶられ、特急電車は進む、どうして今日という日は終わるんだろうね、まるまる一年続けばいいのに、一面に一面に、はるかな道が広がる、まっすぐ地平線にぶつかってゆく、誰も 誰もが、良い未来を信じている、揺れる揺れる 水色の列車。

 哀調を帯びた曲に乗せてワニのゲーナが歌う間、老婆とチェブラーシカは神妙な面持ちで身動きすることなくじっーと聴いている。微笑ましくも心に響く歌だ。

まさしくこの本のタイトルが示しているように、ロシアという国は「異端の人間学」をわれわれ日本人に突きつけているような気がしてならない。ロシアの大地が生んだ偉大な作家たち、ドストエフスキートルストイチェーホフの全作品を読んでも、ロシア民族が歩んできたロシアの大地を味わいつくすことは決してできないだろう、と勝手に思い込んでしまう。