トランプ氏がついに大統領に就任した。NBCニュースのライブで就任演説を聞いたが、選挙期間中ずっと訴えてきた内容とほとんど同じであった。
大統領に就任したら、多少トーンダウンするだろうという大方のメディアの予想は、完全に外れたといって良いだろう。
違法移民問題への厳格な取り組み、失われた雇用の回復、TPPからの離脱、オバマケアの見直し、大規模な公共投資、教育制度の大改革等は公約通り着実に実行されるだろう。
問題は日米安全保障がどうなるかである。就任演説では直接の言及はなかったので、これまでの主張から判断するしかないが、現段階で明確なのは同盟国への軍事支援は縮小し、米軍そのものはより強力にするということぐらいであろうか。
もちろんこれだけでは日米安全保障がどのような方向に向かうのか、全く予測不可能である。日が経つに連れて少しづつはっきりしてくると思うが、吉とでるか凶と出るか予断は許されない。