沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

三島由紀夫の予言

「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、ある経済大国が極東の一角に残るのであろう。」
市ヶ谷で自決する4ヶ月前、産経新聞に寄稿した三島由紀夫の警告は、その後の日本を予言する言葉になった。大晦日の今日、三島氏の言葉を噛み締めながら、新年を迎える。

 

 

 

 

 

 

菅義偉の毒饅頭

来年2月4日の名護市長選に向けて、さっそく菅官房長官毒饅頭を配り始めた。選挙公示前の政権側が見せる毎度お馴染みの光景で、別に今更驚くことでもないが、やはり、その子供っぽい行動を見ると、日本の民主主義の後進性について考えざるを得ない。昨日、名護市入りした菅氏は、名護市久辺3区の区長や東、国頭村長、東村高江区長らと会談し、基地負担軽減や振興策について意見交換した。そして、名護東道路の建設中の区間を、予定より1年半ほど前倒しして、「2021年夏までに開通させる」と表明した。さらに、昨年12月に返還された米軍北部訓練場の4010ヘクタールを18年中に新たに国立公園に組み入れることを明言した。そして、非公式に北部の保守系首長や議員団、名護市経済界、県内経済界の関係者と面会し、名護市長選での渡具知武豊候補の勝利に向けて陣営のテコ入れを図った。この日の菅官房長官の一連の行動を見ると、予算編成権を握る政権側のあからさまな権力濫用であり、なんと子供っぽいやり方だろうと、つい溜息が出てしまう。しかし、自民党は長年、同じような事をやってきたのであり、そうして全国津々浦々に利権構造を張り巡らしてきたのだ。
この構造こそは、今の日本の中央集権国家としての弊害の大きな原因であり、それから抜け出せない限り日本の民主主義は、永遠に未成熟のままだろう。菅義偉が配った毒饅頭の効果が早速現れた。嘉陽宗克辺野古区長は直接交付金について「 18年度の予算が確保されたことに感謝したい」と語ったのである。一方で、安倍政権は、県予算を年々削ってきたのにかかわらずだ!これをお坊ちゃん政治と呼ばずに、なんと呼ぼう。そこで、名護市民の方々に訴えたい。安倍政権が配る毒饅頭に最大限の注意を払って用心せよ。どうしても毒饅頭を食べざるを得ない立場に追い込まれたら、同時に解毒剤を飲む事をお勧めしたい。面従腹背も、時と場合によっては、正当化される。
全国規模で考えると、絶対的少数派である我々沖縄県民は、少数派なりに知恵を働かす必要がある。飲み下した毒饅頭を解毒剤で無力化するのも、立派な知恵の一つだろう。大きな権力に勝つには、この知恵を最大限に活用するしかない。ウチナーンチュとしての誇りがあれば、知恵はこんこんと湧き出て来る。安倍政権が沖縄を貶めるために仕掛けて来る汚い手段を、逆手に受け止めて、ひっくり返す方法を考える。できるだけ余裕を持って、楽しみながらひっくり返してやる。米国に隷従して魂まで売り渡す売国政権に壱矢を報いる。これほど楽しいことが他にあるだろうか。今や沖縄は、日本の民主主義が未熟のまま朽ち果てるか、それとも正常に機能して、その質を高めるかが問われる重要な戦場となっている。その意味で、我々沖縄県民は、安倍売国政治に屈するわけにはいかないのだ。名護市長選は、大事な前哨戦になる。名護市民の皆さん、心をひとつにして毒饅頭を無力化して、稲嶺市長を当選させましょう!

 

 

依田啓示よ、お前はもう終わりだ!

チャンネル桜「沖縄の声」のメンバーの一人、依田啓示はボギー手登根(沖ウヨデマゴン)に次ぐデマ発信野郎である。女性の顔を拳骨でぶん殴る暴力人間でもある。その件では起訴されたらしい。高江ヘリパッド建設を阻止する反対派を中傷して、救急車を破壊したというデマを流した張本人である。そんな男がまたとんでもないデマを発信した。普天間基地の近くにある保育園に米軍ヘリの器材が落下するという事故が発生した。すると、なんと依田は、この事故は保育園の園長の捏造デマだと宣伝したのだ。呆れて開いた口が塞がらないが、どうも嘘をつくかデマを流さないと落ち着かない体質の人間らしい。彼が発言する動画を見たが、一見まともなウソなどつきそうにない普通の人間に見えた。人相そのものが嘘つきの雰囲気が漂う沖ウヨデマゴン(ボギー手登根)と違い、依田はちょっと見には真面目そうな感じがするのだ。しかし、なかなか本性を表さないこういうタイプの人間こそ実はタチが悪く、その正論を装う言葉にはできるだけ用心する必要がある。

「Osprey Fuan Club ねとうよ対策課」は、今回の事故をデマ中傷する依田啓示の言葉を解析しつつ、彼のいい加減な人間性を暴き、罵倒している。

 < なんと依田は、この保育園の園長である牧師とその友人の牧師、二人の牧師さんを、「デマ製造元だと確定」し、あきれるほど恐ろしい数々の暴言とウソを紡ぎだしている。

依田 啓示 - 本日は、沖縄県保守派の一部に苦言を言わせて頂きます。
12月12日 7:56
本日は、沖縄県保守派の一部に苦言を言わせて頂きます。
今回の「落下物捏造事件」については、当事者から「完全なる否定」がなされた (依田デマ①) し、「デマ発信源」どころか「デマ製造元」だと確定した #日本基督教団 と #バプテスト連盟 の2名の牧師 (依田デマ②) も、記事を削除し、(依田デマ③) その後のインタビューをすべて断って (依田デマ④) 、メディアを翻弄しています。
おまけに、日本基督教団とバプテスト連盟の間で罪をなすりつけあっています。(依田デマ⑤) 「自称落下物」が落ちた場所は、バプテストの建物。メディアに大拡散したのは、そこから1時間以上離れた日本基督教団佐敷教会(南城市)の牧師、僕から見たら、どちらも同罪ですが、当人達にとっては、「酒席の会話を表に出すなんて!」レベルなのかもしれません。(ここまでウソ話を作れるなど、ある意味すごいな !)

最後の一行で依田氏が言いたいことは、自分は牧師よりもまっとうな人間であるということを主張したいようなので笑える。

 依田デマ ① 「当事者」(米軍?) から「完全なる否定」がなされた ← 嘘。米軍からの正式回答はまだない。
依田デマ ② 保育園の園長さんとその友人である二人の牧師を「デマ製造元」と確定。← ひとつの証拠も提示せず牧師二人をデマ製造元などと中傷。
依田デマ ③ 牧師は記事を削除 ??? ← 牧師は記事など削除していない。
依田デマ ④ 牧師はその後のインタビューをすべて断って、メディアを翻弄???← 断ってなどいない。むしろ進んで取材を受け、情報を出している。
依田デマ ⑤ この件で、日本基督教団とバプテスト連盟のあいだで罪を擦り付け合い??? ← 大爆笑 ! ! ! いったい何の話だ??? 何処から情報なのか、完全に妄想世界だな。
依田デマ ⑥ 牧師が「いつも反撃(反抗)してこない相手を一方的に殴ったり、汚い言葉で罵ったり、脅したりしてる」??? ← 爆笑 ! どれだけ皆に敬愛されている、もの静かな人格者の牧師か、会ったこともないからお前は知らないだろうが。
依田デマ ➆ 「身内からの批判を招き、ついには信徒からの批判」??? ← はいはい、身内や信徒の誰からどんな批判がでたのか書いてないが、妄想はそこで尽きましたかね。
依田デマ ⑧ カナンスローファームの製品を買うことが、「反日勢力」と戦うこと??? ← ネトウヨ煽り商法の展開 >

要点だけ引用させて頂いたが、「ねとうよ対策課」は最後を次のように締めている。

 < デマと偽善で固めた人生はやめて、少しは「まっとうな人間」になってくれ !こんな地に堕ちた依田デマに騙されるな ! >

チャンネル桜「沖縄の声」が信条とする核心は在沖米軍基地擁護である。そのため、基地あるがゆえに発生する事件、事故の責任を米軍に求めることはない。反対にその非を基地反対派の県民、翁長県政に負わせるのである。そのためには、真実を捻じ曲げてでもデマを流すことを厭わない。そして彼等がこしらえた巧妙なデマに軽薄なネトウヨ連中がいとも簡単に騙されて、日頃のやり場のない鬱憤を晴らするべく、嬉々として群がってくる。これがネットで展開されるネトウヨ三流芝居である。そこでぼくとしては、注意を喚起したいことがある。それは「沖縄の声」を運営するチャンネル桜社長、水島総氏のことである。保守を自認する水島氏は、自主防衛論者、憲法9条改正論者のはずである。しかし、これは東京での顔で、沖縄に来るときは、彼はいつの間にか米軍基地(占領軍)擁護派に豹変してしまうのだ。

つまり、水島総とは、二つの顔を使い分けるいい加減な男なのだ。そんな男が率いるチャンネル桜「沖縄の声」の連中がまともな信条を持たないのは、理の当然だろう。水島氏の責任は大きいと言わねばならない。水島氏よ、沖縄を弄ぶのはやめろ!

さて、北部でレストランを経営する依田啓示にとって、最も大事なもののひとつは人様の信用である筈だ。他者の信用なくして店の経営がうまくいくはずはない。しかし、依田がやっていることは、ありもしないデマを流すことで、信用を落とす道を自らこしらえている。時間が経てば経つほど嘘がバレて、そのうちいずれ立ち行かなくなる羽目になる。そうならないためには、今からでも遅くはない、心を入れ替えて、いかがわしい「沖縄の声」から手を引き、商売のみに専念したらどうだろうか?時間をかけて少しずつ信用(ネトウヨの霞を掴むような信用ではなく、普通一般人の信用)を取りもどして行けば、きっと経営も、良い意味でうまくいくのではないだろうか。もしそうせず、相変わらずデマを流し続けるなら、依田啓示よ、お前はもう終わりだ!

「Osprey Fuan Club ねとうよ対策課」を、多くの人に見てもらいたい。そして拡散して欲しい。

 

札束で沖縄をひっぱたく安倍売国奴政権

翁長県政の誕生以来、沖縄関係予算が年々減額されている。16年度3350億円、17年度3150億円、そして18年度の概算要求3190億円に対して政府は3010〜3030億円とする方向で最終調整に入ったらしい。琉球新報の報道が事実なら、明らかに翁長県政に対する嫌がらせであり、同時に沖縄県民に対する露骨な脅迫である。その理由ははっきりしている。翁長知事が辺野古新基地に反対しているからだ。なんと度量の狭い売国奴政権であろうか。トップが頭の悪いお坊っちゃん気質のため、内閣の政策も自然子供っぽくなるのが見て取れる。権力の私物化が酷すぎる。やらなくとも良い解散を保身目的で勝手にやり、知事が気に食わないから予算を削る。安倍晋三菅義偉はまるで政権を弄ぶ、知能指数の低い駄々っ子にしか見えない。札束(国民が納めた貴重な税金)で沖縄を引っ叩く彼らの意図は見え透いている。来年2月の名護市長選挙と12月の知事選挙で、辺野古新基地に反対する現職を落とす策略だ。さすが売国奴政権。辺野古新基地建設はこれから名護市長と県知事の許可を必要とする設計変更が出てくる。当然、稲嶺市長も翁長知事も許可することはないから、許可する市長と知事に代えるための札束作戦という訳だ。今の辺野古問題の原点は、20年前の名護市民投票に遡る。市民投票の結果は、移設反対派が過半数を占めたのにかかわらず、民意を無視した当時の比嘉市長は10年で1000億円の北部振興予算と引き換えに移設を容認した。金に弱いお馬鹿さんが首長になると、後が大変になる見本のようなものだ。しかも当時の政府は辺野古基地が最終的にどの程度の規模でどういう機能を持つのか、正確な情報を名護市民に知らせることはなかった。政府自身が正確な情報を持っていなかったからである。何故なら政府は、オスプレイが配備されることはないと言っていたくらいだからだ。だからあの時、比嘉市長が明確に反対していたら20年も続く混乱はなかったと断言できる。比嘉市長の罪は大きい。その教訓は金の誘惑に負けてはならないということだ。その教訓を胸に、我々県民は、安倍売国奴政権がこれから仕掛けてくる様々な誘惑に乗せられることなく、稲嶺市長と翁長知事をこれまで以上に支えていかなければならない。

< 「結局、安倍氏の根っこは『保守』ではなく、ただの『戦後青年』である」>

これは14日に朝日新聞のインタビューに答えた時の西尾幹二氏の言葉である。西尾氏は、安倍晋三人間性をよく理解しておられる。西尾氏の安倍晋三批判をもっと知りたい方は、どうぞ『保守の真贋』を購入していただきたい。それと、西尾氏のブログ「西尾幹二のインターネット日録」閲覧もおすすめしたい。

「ただの戦後青年」にしか過ぎない安倍晋三が首相でいる限り、日本にとって良いことは何もない。それどころか、対米追従・従属の売国政治はますます強まり、日本は亡国の瀬戸際に立たされることになる。

 

山田宏参議院議員の沖縄に対する誤解・無理解を正す

山田宏参議院議員が沖縄視察をした際、翁長知事と意見を交わした時の感想を19日のツイッターに書いている。 ぼくはツイッターをやらないので、その規定についてほとんど知らない。字数の制限のためなのか、山田氏の感想は7回にわたり連続した形になっている。そこで、読み易いように7回分をひとつにまとめて転載した。反論を試みたい。

< 昨日より参議院沖縄北方特別委員会の沖縄視察。昨日は翁長知事から 国への県要望の説明を受けた。要望の中に「尖閣諸島を巡る問題について」とあり、その中で「尖閣諸島が、歴史的にも国際法上も日本固有の領土であることを国際社会に明確に示すこと」「安全確保について適切な措置を講じること」と。
そこで私は、折角の機会なので翁長知事に、「知事は度々中国を訪問されていると聞くが、その際この要望にある『尖閣諸島はわが国の領土』について、沖縄県知事としてどのように中国側に主張されてきたのか」「国が取るべき安全のための適切な措置とは、具体的に提案はあるのか」と質問した。
翁長知事から、まずネット等で2人のお嬢様が中国と関係あるかのように言われていることにわざわざ言及され、「2人とも中国に行ったこともなく事実無根」との発言があった。そのような噂を私はよく知らなかったし、質問もしていないのだが。
そして、中国と沖縄は400年以上の関係があり、知事として福建州を訪問するが、自治体どうしの関係なので(国の問題である)尖閣諸島問題は取り上げない。また河野洋平会長の日中貿易の訪中団にも参加したが、中国側幹部との会談では、時間の関係で尖閣問題を取り上げる雰囲気になかったとのお答え。
知事のお答えに、私は大きな違和感を感じた。尖閣問題が沖縄の安全に関わる重大問題なら、訪中時に当該自治体の責任者として、堂々と主張するのがむしろ沖縄県知事としての義務ではないか。沖縄県知事が尖閣問題に一言も触れないのは、中国に間違ったメッセージを与えることになるのではないかと。
一方で翁長知事は米軍基地問題については、何度も訪米して米国政府や軍に直接抗議をしている。条約で認められている同盟国の基地撤去を要請しながら、他方で不法な中国公船の撤去を要求しないのは、どう考えても知事の行動としては筋が通らない。また国が取るべき具体的な「安全のための適切な措置」について、翁長知事からは提案がなかった。沖縄の経済や観光に影響を与えないように、平和的に解決すべきとのこと。緊張を高めているのは中国なのに、知事が直接抗議もせず、あくまでもわが国が平和的に安全確保せよと言うのは支離滅裂ではないか。>

山田氏の度重なる政党遍歴については触れないことにする。ただ、翁長知事同様、地方自治体の首長として杉並区長を3期務めた実績があることを確認しておく必要はあるかもしれない。

さて、翁長知事は議員団に対して「尖閣諸島が、歴史的にも国際法上も日本固有の領土であることを国際社会に明確に示すこと」を県から国に対する要望として提示した。これに対して山田氏は「知事は度々中国を訪問されていると聞くが、その際この要望にある『尖閣諸島はわが国の領土』について、沖縄県知事としてどのように中国側に主張されてきたのか」と質問した。それに対する翁長知事の答えに山田氏は、「尖閣問題が沖縄の安全に関わる重大問題なら、訪中時に当該自治体の責任者として、堂々と主張するのがむしろ沖縄県知事としての義務ではないか。沖縄県知事が尖閣問題に一言も触れないのは、中国に間違ったメッセージを与えることになるのではないかと」違和感を感じたと述べている。山田氏の違和感は、本土の保守言論人に共通する、翁長知事を批判する時の特徴的な一般論である。この批判が沖縄に対する誤解・無理解に基づく偏見から来ることは間違いない。と同時に山田氏は、自治体の首長と国会議員の役割を混同しているのではないか、と指摘したい。中国側が主張する尖閣問題は領土の領有権問題である。国家間の領有権問題に一地方の首長に過ぎない知事が、果たして相手国に対して直接交渉することが、あるいは意見を披瀝することが許されるだろうか? 仮に可能だとしても、発言には慎重の上にも慎重を期す必要がある。なぜなら知事の発言が中国側の怒りを買い、情況が一気に悪化し、国益を毀損する事態に陥らないとも限らないからだ。そうなるくらいなら、尖閣問題についての発言はできるだけ控えて、沖縄の経済と観光に悪い影響を与えないよう、平和的な交渉に徹するべきである。県政を現実的に賢く運用しようと思うなら、どうしてもそうならざるを得ない。そして何よりも領有権問題は、政府の専権事項である。国家対国家の交渉事案である。武力衝突の危険性を孕む今の尖閣問題は、政府の責任において解決されなければならない性格を有する。自衛隊の最高指揮官は安倍内閣総理大臣である。尖閣問題に直接関係する外務大臣防衛大臣安倍内閣の一員である。そして、山田宏参議院議員は現在、与党自民党に籍を置く国会議員である。その意味で山田氏は、尖閣問題においては翁長知事よりも責任ある立場にあるはずだ。その山田氏が、何故尖閣問題で沖縄県知事を問い詰めなければならないのか、不可解である。

明らかに、地方自治体の首長と国会議員の政治的役割を混同しているとしか思われない。山田議員は、翁長知事が中国側幹部に尖閣問題について発言することで、何を期待しているのだろうか?翁長知事に問題の解決を計るよう期待しているのだろうか?日本国の最高権力者がいまだに解決できない問題を、沖縄県知事ならできるとでも思っているのだろうか?決してそうではあるまい。山田氏の真意には、無理難題を吹っかけて、辺野古新基地に反対する沖縄県知事を貶める意図が透けて見えるのだ。そうなると山田氏も対米追従・従属路線の売国政治家に過ぎないことが良くわかる。骨のある与党国会議員なら、安倍首相に尖閣問題で中国共産党を名指しで批判するよう談判べきではないか。海上保安庁に地元の漁師が安全に漁ができるように国会を動かして議決すべきではないか。また、それほど尖閣問題に深い関心を持っているならば、自ら議員団を組織して、尖閣諸島に上陸し、日の丸を堂々と掲げる行動を起こすべきではないか。沖縄県知事を貶める前に、与党国会議員としての役割をしっかり果たしてから、物を言えと言いたい。山田氏は、また次のように発言している。

「一方で翁長知事は米軍基地問題については、何度も訪米して米国政府や軍に直接抗議をしている。条約で認められている同盟国の基地撤去を要請しながら、他方で不法な中国公船の撤去を要求しないのは、どう考えても知事の行動としては筋が通らない。」

このような発言は、本土の保守言論人が執拗に繰り返してきた、翁長知事に対する批判である。沖縄が戦後、ずっと戦い続けてきた米軍基地問題尖閣問題は、政治的歴史的観点から見て、全く位相の異なる問題である。それを同列に論じる山田氏は他の保守言論人同様、何も理解していない。国会議員として失格である。先の大戦で日本が大敗北して以来、72年の長期にわたって沖縄に米軍基地が駐留し続けて現在に至っている。その規模は、全国の米軍専用施設の7割を占め、近年その機能はますます強化されている。四方海に囲まれた狭い土地で広大な米軍基地の存在は理不尽で不条理であると、沖縄県民は戦後一貫して主張してきた。基地あるゆえの事件事故が発生するたびに、基地の縮小と再発防止策を日米両政府に訴えてきたのだ。しかし、自民党政治対米追従・従属を信条としているため、県民の訴えは無視され続けてきた。米軍基地問題とは、沖縄県民にとって日常生活に食い込む、今そこにある危険状態を意味する。県民は危険と隣り合わせで異国の軍隊と生活する事を強いられているのだ。このままではいけないと、県民の民意を代表する県知事が、訪米して米国政府や軍に直接抗議をすることが何故いけないのだろうか。日本政府に沖縄県民の訴えを真摯に受け止める誠意が少しでもあるならば、県知事が、わざわざ難儀して遠い米国まで行く必要はない。しかし、日本政府の顔は沖縄県民ではなく、米国の方を向いているという現実がある。日本政府のあまりの冷淡さが県知事をして米国訪問へ追いやっているのだ。やむにやまれないという大義名分が翁長知事の米国行脚にはある。大田元知事も同じく何度も訪米した。その心境は、藁にもすがる思いだったに違いない。しかし、山田氏はこの沖縄の政治的歴史的実態を少しも理解していない。そのために、何故不法な中国公船の撤去を要求しないのだ、と翁長知事を問い詰めているのだ。では山田氏に問いたい。中国人が沖縄人に対して、今までに直接暴行を加えたことがあるか。沖縄に中国軍基地を駐留させたことがあるか。政治的にも歴史的にもそのような事実は全く存在しない。歴史を振り返れば、琉球・沖縄と中国は長きにわたって友好関係にあった。日本と中国の関係が友好と敵対の繰り返しであったのとは異なる。しかも、先の大戦で日本軍は中国本土で戦争し、お互いに殺し殺される負の遺産を持っている。幸いにも、沖縄にはそれがない。歴史上、中国と琉球・沖縄の友好関係は、きっと将来良い意味で、日中関係に真の和解をもたらす上で力を発揮する場面がある筈だ。中国と琉球・沖縄の友好関係はその可能性を秘めているのである。だからこの関係を大事にするのは大切なことである。しかし、だからといって沖縄県民が中国共産党を全面的に支持しているなどと短絡的思考に走ってもらっては困る。あくまでも、いまの中国が民主化された時、沖縄と中国の友好関係が国家的規模で生かされるためにも、現在、経済と観光で平和的に付き合う必要性があると翁長知事は主張しているのだ。

「どう考えても知事の行動としては筋が通らない。」と言う山田氏こそ余程筋が通らないのである。

山田氏はもっと沖縄のことを学習すべきだろう。本土の人間から見たら、沖縄は小さな島だが、日本列島では最も独自色の強い歴史を持つ地域である。深く理解するためには、長い時間をかけて取り組む忍耐が要求される。竹中労小林よしのり両氏のように、できるだけ多くの一般庶民とうち解けて会話を交わし、ウチナーンチュのありがままの姿を理解する以外に、誤解・無理解から抜け出す方策はない、と知るべきである。沖縄の面積も人口も、日本全体で比較した場合、100対1の関係が成立する。沖縄は絶対的少数派である。山田氏の発言には、100の圧倒的多数の側からの無意識的傲慢な姿勢が感じられて仕方がない。無意識の内なる構造的差別とは言わないことにしよう。ぼくは構造的差別という言葉が嫌いだ。それよりも山田氏には、沖縄に対する強い誤解・無理解があると言いたい。それを正したい一心で、反論を試みたのだが、政党遍歴の末、売国政党自民党に籍を定めた今の山田氏には、おそらくぼくの真意は通じまい。

 

 

弱者に強く、強者に弱い海上保安庁は売国政治家安倍内閣の写し絵そのものだ

昨日、辺野古新基地に使う石材を積んだ台船が本部港を出た。それに抗議するため反対派の乗る船が台船に近づいていった。すると、その抗議船を海保のゴムボート2隻が左右から体当たりして停船させた。それだけではない、定員5名の小さな抗議船に保安官3人が乗り込んで騒いだため、船は激しく揺れて乗っていた女性が1人海に転落した。その様子を沖縄タイムスが報道している。同乗していた北上田氏も自身のブログ「チョイさんの沖縄日記」でさらに詳しく動画も入れて報告しているので、ぜひそちらも見てもらいたい。明らかに海上保安庁の行動は、反国民的行動である。今の安倍内閣売国内閣のため、下部組織の海上保安庁が反国民的になるのは当然といっても間違いではない。小さな船で抗議する市民を強権で押さえつける海保が、尖閣列島で何をやっているか?尖閣列島近海で漁をする地元の漁船を規制し、追い返しているのである。中国の海警局の公船が領海に侵入しても、アナウンスで警告するだけ。そして多くの中国漁船が尖閣列島近海で漁をしても追い払うことはしない。いったい、海上保安庁は誰の味方なんだ?行政のトップが意気地のない売国政治をやるからこういうことになるのだ。売国政治家は全員、今すぐ腹を切れ!

売国政治よさらば、そして沖縄自治州へ

「平和主義、民主主義及び基本的人権尊重の原則を堅持しつつ、現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即してこれが改廃を行う。 世界の平和と国家の独立及び国民の自由を保護するため、集団安全保障体制の下、国力と国情に相応した自衛軍備を整え、駐留外国軍隊の撤退に備える。」
1955年11月15日、自民党は立党宣言を発表した。同時に政綱も公表した。上の文章はこの政綱の六番目の項目「独立体制の整備」を規定したものである。
敗戦から10年、サンフランシスコ平和条約締結から3年経過してようやく国情が安定してきた頃、自民党は日本のあるべき将来を見定めて、立党宣言した。「国力と国情に相応した自衛軍備を整え、駐留外国軍隊の撤退に備える。」その精神や良し。しかし、あれから62年経った現状はどうなっているか。米軍(占領軍)の撤退はおろか、自衛隊は完全に米軍の属軍と成り果てた。有事の際、自衛隊は米軍の指揮下に入ることが密約されている。かつての立党精神はみる影もなく、自民党は堕落し続けて、今や売国政党以外の何物でもなくなった。沖縄で暮らしていると、その売国政党振りがビンビン伝わってくる。人命に関わる事件・事故を米軍が何度起こしても、自民党政治家の態度はいつも煮え切らないままで幕を下ろす。繰り返される常套句は「米軍に自粛を申し入れた」類のものばかり。豆腐に釘を打つようなもので、成果を期待するのが阿呆らしくなる。事実、目に見える成果が出たことは一度もない。「本土並み復帰」を約束した佐藤総理の大嘘は、以後自民党政治家の習癖になった。あの時から既に自民党売国政党の道をひたすら走り続けたのだ。1000兆円もの未払い国債。世界中に拡散する慰安婦像。奪還できない拉致被害者達。72年経過しても駐留を続ける占領軍(米軍)。これらすべてが自民党長期政権下で起きたことである。日本が戦後復興を成し遂げたのは、決して自民党の政治のおかげとは言えない。日本人の勤勉さが主たる要因である。むしろ自民党政治は日本人の勤勉さと創造力をうまく引き出して活かすことをしないで、下手な政治で日本をダメにしてきたのである。外交と安全保障を米国に依存してきたツケが、日を追うごとに顕在化している実態を見れば明らかである。にもかかわらず、国民は先の衆議院選挙で売国政党自民党に300近い議席を与えた。国民の目さえ曇ってしまったことが明らかになった以上、我々沖縄県民としては覚悟を決める必要がある。沖縄は、そろそろ政治的に本土から離脱することを考えたほうが良いのではないか。多くの県民が真剣にそのように考え始めたとしても、少しも不思議ではなくなった。独立とまではいかなくとも、沖縄自治州という一国二制度を策定する時期にきているのかもしれない。実はこの沖縄自治州構想は、復帰の前年、当時の佐藤総理の「本土並み返還」という言葉に欺瞞の匂いを嗅ぎ取った我々の先輩たちが、雑誌その他のメディアに既に発表していたのである。平和憲法のもとに帰れば人権が保証されるという期待の大きさと、様々な勢力のせめぎ合いがあって、沖縄自治州構想が政治日程に乗ることはなかった。しかし、自民党政治売国政治であることが明確になった以上は、沖縄自治州の議論が県民の間で巻き起こっても良いのではないか。ぜひそうなることを期待したい。